入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’22年「冬」(38)

2022年12月26日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


  きょうも夕暮れが迫る中、次第に空の青さが薄らいでいく。無音。
 年末のこのころ、この地域の天気は比較的安定して、西の空に浮かんでいるたったひとつの雲に、夕日が射して赤く染まっている。同じ空に、秋に伐ってもらった古い柿の木が、また伐り跡から無数の細い枝を寒空に伸ばしたようだ。椋鳥たちは失望するだろうが来年、春になったら、いまよりさらに半分くらい短く伐ることにする。
 どこにネグラがあるのか、1羽のカラスらしきが深い空を北の方へと飛んでいった。(12月26日記)

 伊那谷を挟んで、西の山と東の山とでは積雪量がかなり違う。特に目の前に見えてる西の経ヶ岳(2296)の山頂付近は、厳冬期並みの積雪量になっている。もっと標高の高い西駒や空木岳は、さらにその量を増やしているだろう。
 対して東は、3000㍍を超す仙丈岳やそれよりやや低い東駒が岳(甲斐駒)は別格として、2000㍍級の山々はそれほどの雪にはならなかったようだ。先日上に行って以来、あの辺りの山も少しは降っただろうが案じていたほどではなく、このまま年末年始が好天であってくれたら有難い。

 車を持てば任意保険の対人については、保険会社の巧妙な料金の仕組みで補償無制限に入る人が多いらしい。以前にも呟いた通り長野県の昨年の交通事故が4722件、負傷者は5696人、死亡事故は45人である。この数字を知ってか知らでか、保険料はかなりの額でも安心を買うためにと言い聞かせて多くの人が加入する。
 ところが、これが国の防衛費になると、次世代に送ろうとしたり、復興特別税から引き出そうとする。たったの、と敢えて言うが、1兆円、政治家はそれを国民に負担させれば選挙で反撥を喰らうのを怖れ、国民は防衛費の増額には賛成しても税金が上がるのは反対する。そういう情けない衆愚政治の一面を言ったまでで、自分の考えを主張するのは控えた。
 また、一発殴ったら、ボカスカに反撃されると分かれば、相手は攻撃してこないだろうという敵基地攻撃能力保持についての理屈も、与太者同士の喧嘩の話ではあるまいに、それほど当てになるのだろうか。
 それに何より、先制攻撃となれば、国際法にも、憲法にも違反することは明白だが、そこは防衛機密として曖昧なままにし、われわれに得意の「丁寧な説明」がなされることは殆ど期待できない。
 
 ロシアは存亡の危機に瀕している。こういう事態に陥ると分かっていたら、当然あんなことはしなかっただろうが、それを言ってももう遅い。強大国であったがゆえに、西側はこの機会に徹底的に叩き潰してやろうと結束し、課した制裁は酷しく、ロシアの国民は今それを身に沁みて感じ、今後も長く感ずるだろう。
 せめてこの「戦争」が、大国間の核戦争のさらなる抑止になるといいのだが。
 
 頂いた通信にはこんなところです。本日はこの辺で。

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     ’22年「冬」(37)

2022年12月26日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 知ったかぶって、以前に絶対温度が零下273.15だということを呟いたことがある。熱エネルギーがゼロになるのがその温度だとか。当然、では最高温度はということになるが、こっちは10の後ろにゼロが30以上もくっ付く物理学の話になって手に負えない。
 で、何が言いたいかというと、何度も呟くし、世間も寒いの大合唱だが、われわれ人間の温度変化に耐えられる範囲が、情けないほど狭いということなのだ。暖房機の設定温度を22度から2度下げただけで体調がおかしくなったと得意気に訴える虚弱体質のような輩さえいる。
 雪が降れば報道関係者は、どこで覚えてきたか「ホワイトアウト」などという片仮名語を連呼し、除雪に励む老人に、いかにもといった苦労話を語らせる。雪掻きは大変な仕事だし、それだけでなく雪国の暮らしは過酷で、それこそ2度、3度ぐらいの気温差で体調不良を起こすような余裕もあるまいに。
 因みにわが陋屋の室温は1度からようやく7度まで上がった。苦笑。高所用の羽毛服を着ているし、この後風呂に入るから、これで許容の範囲。え、「まるで戦火のウクライナの人たちのようだ」と、トンデモナイ、ここには砲弾など飛んできません。

 クリスマスも終わり、きょうを入れて今年も残り6日となってしまった。まだ先のことのように考えていたら、除夜の鐘が鳴る大晦日がもう、すぐそこまで迫っている。
 一昨日は幾日かぶりに夜の散歩に出た。5時に夕飯を用意し、酒1合と缶ビール500㏄を美味しく飲み、普段なら9時頃に出掛けるのをその夜は7時過ぎに家を出た。酒の影響があって珍しく、開田に上がる洞口(ほらぐち)の坂で息が乱れた。
 それでも広々とした開田に着くと、夜空に冬のダイヤモンド、その中でもひときわ目を惹くオリオン座が、神々しいまでの美しい光を放っていた。2022年前のこの夜だったか、「東方の3博士」が神の子の誕生を告げに現れたという話を頭に置いて眺めれば、キリスト教とは縁なき者にもその光はいつもよりかさらに清浄・神聖な輝きを見せてくれてるようにも感じ、遠い昔のベツレヘムの聖夜を想像した。
 散歩は週に2,3回だけれど、瞑想はほぼ毎日1時間続けている。心身に全く変化なし。クク。

 先日アマゾンからウイスキーが送られてきた。しかしこの場合は、送り主が分からない。これがアメリカ式かどうか知らないが、利用者は知っておいた方がいい。日本人の常識からすればとても考えられない。思い当たる人がいないわけではないが、さりとて間違えたら大変失礼なことになる。是非、ご一報ください。

 本日はこの辺で。
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