入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’22年「冬」(22)

2022年12月03日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 会う人が口を揃えたように「寒くなりましたね」と言う。こっちはすでにこの程度の寒さは上で経験してきているから、それほどということはない。今朝の室内温度は3度、ということは上なら零下3度、外の気温はもっと低いだろう。
 
 車で行ける間は週に一度、それができなくなっても月に一度は歩いて上に行く。昨冬は、スノーシューズのゴム製のバンドが切れてひどい目に遭ったから、6ミリの強靭なビニロンの紐に変えるつもりでいる。そして、予備の紐とナイフも忘れないようにザックの奥に忍ばせておこう。
 ストックも、もっと不格好でもリングの大きなものの方が役に立つ、替えるつもりでいる。どうも見てくればかりが大事にされて、実用的でない道具が気になる。
 
 その典型が山スキーだ。今では、登山靴で履ける山スキーなどまず見当たらない。バックカントリースキーなどと言って、滑降を主流にしたスキーと、それに靴もほんの申し訳程度に踵調整ができるだけの、スキー靴と変わらない専用靴が必要になる。普通に買えば、スキーと金具、靴を合わせて約20万円也の出費、これではおいそれと手を出すのは難しい金額だ。
 それだけでなく、複雑な登行が主体となる山行には期待していたほどのことはない、というのが今まで使用した上での感想だ。
 
 スキーに関連する企業は手を変え品を変え、商品開発に躍起のようだが、今の方向は間違えていると思う。明らかに自ら間口を狭めた。確かに、かつては4万や5万の給料で、10万円近い外国製の板を買い、5万、6万の靴を履き、海外へ行く時代もあった。リフトに乗るまでに30分などというのは当たり前で、正月の混雑などは思い出したくもないほどだった。
 しかしその結果はどうだ。多くのスキー場が閑古鳥を鳴かせ、閉業していく。あの異常な状態を異常と思わず、ブームはそのままずっと続くと思い違いをしたのだ。
 あの一過性の大ブームの中でも、アルペン競技だけは五輪でメダルが取れなかった。それと比べれば、ノルディックや他の競技、それにスケートは違う。スキーのような異常なブームは起きなかったが名選手が出て、メダルも得た。こうした事実を、どう考えるのか。

 今のキャンプの人気も、一過性の気がする。そのうちブームに乗せられた人たちは竪穴式住居のような暮らしに飽きて、人類が歩んだと同じようにより快適を求め、文明世界へと帰っていくだろう。そして、一部の本当に好きな人たちだけが残るだろう。そういう自然に選ばれた人たちを、待っている。

 本日はこの辺で、明日は沈黙します。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする