「お前、昨日はエラク威勢のいいことを書いてたな」
「気に障りましたでござるか」
「そうでもないが、牛をほったらかして3泊も4泊も温泉三昧をするなんて、そもそもそんな金があるのか」
「いや、確かに。いささか筆が滑ったでござる」
「それに『遊子』を気取るのはいいが、今時地下足袋の旅人なんぞを相手にしてくれる宿などあるのか」
「それであります、あるのでござる」
「お前の頭の中にある山の中の静かな温泉とは一体どこだ」
「先輩も行ってみたいでござるか」
「むむー」
「辺りは森閑とした山の中で、小鳥と、近くを流れる渓流の音がするだけ。湯はこれまた、とろりと肌に柔らかでござる」
「秘湯か」
「まさしく、で、ござる」
「ちょっと待て、まさか・・・ここの露天風呂、というわけではあるまいな」
「もちろん、ここの露天風呂も素晴らしく、皆さん泣いて喜んでござる。ただし先輩、愚生はこれでも『大日本湯渡り党』の総裁を僭称してい る 身 でござる。」
「いや、分かっている、認めている」
「秋になると、どうしてもまた行ってみたくなるのでござる、あの谷の奥の・・・」
「あっ、ひょっとして・・・あそこか!あそこだろ」
「フフ、お分かりいただけましたか、さすが先輩、まさしくあそこでござる」
「お前の宿代を負担してでもいいから、オレも行ってみたい」
「『松茸あります』の、あの幻の谷でござる」
「かくして『遊子は帰還を忘れる』、だな」
O沢さん、新情報ありがとうございました。「千頭御料地測量簿」、モノモノしいものが出てきましたね。電話で北原のお師匠にも石票の話をすると、そういうことを弟子には教えてくれない師でありますが(クク)、それとなく誰かから聞いて知っているようでした。入笠の山頂にも早速行ってみましたが、残念ながら確認することはできませんでした。「本家・御所平峠」も調べてみるつもりです。
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