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これどうしようかな・・・どうしようか考えてみます。

ハンナふたたび

2014-03-16 | _気な・気な_

「あの日 あの時 愛の記憶」を見た。

読み終えた 「言葉と歩く日記」2013.12 後書きは
「 二十二歳でドイツに移住して、三十一年の年月が過ぎた。…」と始まる。
本文中には
「 ヨーロッパ内の航空運賃が下がってからわたしの文学活動に大きな変化が訪れた。…
 …いろいろな国に気軽に呼ばれるようになった。…」 161ページ とあるように
著者は びゅんびゅん世界を飛び回る。
「ハンナ・アーレント」を観た、というお話も出てきた。

ニュースの続く 「アンネの日記」、買ったけれども読了には程遠かかったあの時 はいつ頃だったか。小学生?

煙草、ハンナ、アンネ、隠れ家生活、国を渡り海を渡る、世界を飛び回る同世代、…
行ったり来たり 連想がつらつらと流れて 「あの日 あの時 愛の記憶」を借りてきたのだが
どこか 見始めるきっかけを逃していた。
三十一年の年月が過ぎた。…
そういえば 映画予告の中に 「32年前に封印した過去」という文字があった、な。
トレーシングペーパー一枚はさんで重なるような数字の出現に すっとその気になり 再生した。

1976年、「やさしい夫と娘と共にニューヨークで幸せな暮らしを送っていた。」こちらの映画の中のハンナ。
偶然耳にした「声」に 32年前の記憶は ざわめき始める。「もう二度と会えないと思っていた」、のに。

途中 一人の登場人物の表情に はっとして 少し巻き戻した。
この巻き戻せる、ってのは どうなんだろうと思いつつ 使ってしまう。
(映画館ではそうはいかない。
 で 何年かして「あのシーン、そういう意味だったのか」なんてやっと気づいたりする><。)

凄まじい状況下にあった1944年にもわずかにあったその表情を
1976年のその時に 巻き戻してまでも私は 確かめたいと思った。 

 

 

 

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