年度末のこの時の 世界の国からの のどじまん。
♪ I love you 叶わないものならば
いっそ忘れたいのに 忘れられない全てが
♪ 泣きたい気持は言葉に出来ない
今夜も冷たい雨が降る
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西のほうの生まれの 私と同じ漢字の名の同級生。
よみが違った同級生。
「鼻濁音ができないってホントなのかな。」 その同級生に ほんの軽い気持ちで聞いた。
「そうなの。わたしとしては どうしてそういう音が出るのか、反対に不思議。」
彼女はそう言って、なんどもなんども 声にしていた。
銀狐 銀ぎつね ぎんぎつね ギンギツネ ギ・ン・ギ・ツ・ネ …
あまりに真剣な表情に まわりの子も吹き出して 本人も吹き出して。。。
思いだすということは めまいのようだ。
ついこのあいだのことのように ここに活字になっていき
引き伸ばされた“時”の絶対単位メジャー(なんじゃそりゃ?)の その果てしなさに
遅れたように慌てながら振り返る。
世界の国の のどじまん出演者の歌い上げる あたらしく聞く なつかしい歌。
なめらかな日本語に酔い たどたどしい音に新たな意味を見い出し
ときどきの「が」に よみがえるものを追って
再生が幾度も繰り返された。
[2015/04/24 編集]