ハイデガーさんとこの清さんのノートに
「旅について」とあった。
「 ひとはさまざまの理由から旅に上るであろう。在る者は商用のために、他の者は視察のため
に、更に他の者は休養のために、また在る一人は親戚の不幸を見舞うために、そして他の一人は
友人の結婚を祝うためにと、いうように。人生がさまざまであるように、旅もさまざまである。
しかしながら、どのような理由から旅に出るにしても、すべての旅には旅としての共通の感情が
ある。一泊の旅に出る者にも、一年の旅に出る者にも、旅には相似た感慨がある。あたかも、人
生はさまざまであるにしても、短い一生の者にも、長い一生の者にも、すべての人生には人生と
しての共通の感情があるように。」
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「天皇の料理番」の途中CM、
♪ ハイボールつくりましょ。
と流れてきた声に はっとした。
あの人だな。
やはり 畠山美由紀 と名があった。
なんと言ったらいいのか、
眠れるプライド。
そんなことを感じてしまう声だ。
篤蔵は来週 旅に出るのだろうか。
周太郎も 旅に出るのだろうか。
「旅について」、おしまいの方には
旅することによって、賢い者はますます賢くなり、愚かな者はますます愚かになる。
人はその人それぞれの旅をする。
とも書いてあった。
そうなのだろうか。
と 書きつつ考えつつ 旅のことを思っている。