■厳冬のウラジオストクは、昼間でも気温がマイナス10度前後で、夜にはマイナス20度以下になることもあります。日本で昨日が仕事納めだったところが大半ですが、師走のウラジオストクの様子をレポートします。
↑ウラジオストクの中央広場にある巨大なクリスマスツリー。↑
ロシアの2011年の新年休暇は元旦から10日までだそうです。これは10月4日付でロシア連邦労働雇用庁の発表によるものです。
↑どこの職場にもこうしたツリーの飾りつけがしてあります。↑
ロシアの労働法では1月1日から5日までと、1月7日のロシア正教のクリスマスが休日で、2011年の1日と2日は、土曜と日曜のため、それぞれ1月6日と10日に振り替え得られます。そのため、新年は10連休となるわけです。
↑殺風景なウラジオストク航空機内にも、この時期、新年の飾りつけがありました。↑
実際には、ロシアでは旧暦のクリスマスとして1月12日、13日のお祝いをするので、これらは正式な休日ではありませんが、有給休暇をとって休む人が多く、結局、ロシアでは1月の15日までは実質的に仕事が動き出さないことになります。
↑新年用のヨルカという飾りつけに使う針葉樹の枝。この時期、道路わきで売っています。↑
また、12月の最後の週は、日本と同様、各職場では忘年会が盛んに行われ、市内は夜遅くまで車で渋滞しています。ただし、飲酒運転の取り締まりは非常に厳しくなっており、車の運転者は、じっと我慢して家に戻ってから、思い切り飲むのだそうです。
↑新年用の食材を買い求める客。日本と似た光景です。↑
■12月31日は、日本の官庁の仕事納め同様、仕事はそこそこに終えて、職場でパーティーをして早めに帰宅するのが習慣で、新年の仕事始めの1月11日も同様だそうです。
↑昼でもマイナス10度前後のウラジオストク市内の道路は、このように除雪作業ならぬ除氷作業となります。滑って転ばないように、最新の注意が必要です。↑
ウラジオストクの街中には、クリスマスのイルミネーションや、クリスマスツリーがあちこちに飾られていて、店先や、事務所の中にも、クリスマスの飾り付けがたくさん見うけられます。
↑なにしろ雪がコンクリートのように固まっているため、歩道の除雪もこのとおり大変な重労働となります。↑
日本でもクリスマスを過ぎても、だいたい新年の松の内が終わるまではイルミネーションを点灯しているところが多いようですが、こちらでは、新年のカウントダウンからが本番で、12月25日の西側のクリスマスは予行演習みたいなものです。
ロシアの職場では、労働法により有給休暇が年間24日だそうですが、ウラジオストクのような極東地区では、移住政策のためか、さらに8日ほど有給休暇が多く、合計32日だそうです。だから、容易に休みがとれる環境にあります。しかも、どこかの国と異なり有給休暇は全部消化しています。もし、事情で消化しきれなくても、雇用側は未消化の休暇分を買い取るシステムになっています。
こうして、ウラジオストクの年の瀬が過ぎてゆきます。
【ひらく会情報部・海外取材班】