市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

やはり狂言だった?タクマ談合焼却場をめぐる岡田市長の不退転の提訴の決意、はやくも挫折か

2010-12-05 16:30:00 | オンブズマン活動

■12月4日の上毛新聞と東京新聞に、安中市が12月定例市議会に、タクマの談合行為で損害を受けたことについて提訴するよう議決を求めた議案を上程したところ、安中市議会の文教常任委員会が賛成多数で継続審査にしたという記事が掲載されました。

 安中市の場合、今日住民投票が行われている阿久根市と異なり、岡田市長のイエスマンが市議会の与党会派に君臨している為、重要案件は事前に根回しが済んでいて、スムースに議決されるのが常です。

 ということは、予め、岡田市長の意向に沿って、本件は提訴すると市民には見せかけておいて、実は議会が反対したので、仕方が無いから提訴はやめた、という当初のシナリオどおりの展開を想像させます。まずは、新聞報道を見てみましょう。

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提訴議案 継続
 安中市のごみ焼却施設碓氷川クリーンセンター(1998年完成)を建設したタクマ(兵庫県尼崎市)が公正取引委員会による談合行為の排除措置を受けた問題で、安中市議会市民文教常任委員会は12月3日、損害賠償請求の提訴について市が議決を求めた議案を継続審査とすることを賛成多数で決めた。12月13日の本会議で委員長が報告し、採択される。
 議会側が問題視したのは①市は公取委の審決だけを根拠に争おうとしており、独占禁止法に精通した弁護士に代理人を依頼する意思がない。②「請求が任用されない時は上訴する」という項目が議案にあるが、訴訟の段階ごとに議決を求めるべき―の2点。
 継続審査に賛成した議員は「提訴に反対しているのではない」「勝訴するのが市民の利益であり、現状では賛成できない」と話している。
 岡田義弘市長は「第三者機関である裁判所の判断を仰ぐべく、行政として努力しているが、議会の判断は尊重する」と話している。
(上毛新聞)
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談合疑惑 業者提訴見送りへ 安中市議会 裁判方針まとまらず
 安中市議会市民文教常任委員会は三日、ごみ焼却場「碓氷川クリーンセンターの建設をめぐり、入札で談合があったとして、工事受注業者に対し落札金額の1割に当たる約六億四千八百万円を賠償請求する市の提案について審議し、継続審査にすることを賛成多数で決めた。提訴は見送られる見通しとなった。
 裁判での方針をめぐり、市側と議員の考えが折り合わなかった。
 市側は、弁護士に頼らず、公正取引委員会の審決書に基づく裁判所による第三者判断を求める方針を示したが、弁護士を立てずに具体的な立証ができるかどうか議員側が疑問を呈し、話し合いが平行線をたどった。(樋口聡)
(東京新聞)
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■上毛新聞が報じているように、やはり、市長は「行政として努力するが、議会の判断を尊重する」と語っており、当初から裁判などやる気がなかったことをうかがわせる内容の発言をしています。当会では、情報公開を通じて、今後の議会でのやりとりについて、経緯をチェックしたいと考えております。

【ひらく会情報部】

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