市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

大同有毒スラグ問題を斬る!・・・国交省によるゴマカシの極み「上武道路環境対策工事」は謎だらけだ!

2016-10-20 00:14:00 | スラグ不法投棄問題
■東京の築地市場の移転先として豊洲新市場を巡る諸問題は、もともと東京ガスが汚染しまくっていた工場跡地を移転先と定めたことから発生しましたが、さらに土壌汚染対策の名目の盛土方式では金がかかりすぎるという理由で、行政が勝手に地下空間方式を決めたことにより、さらに問題をややこしくしています。この背景には、石原都政時代における行政と業者の癒着や、都庁幹部らの秘密体質、都議会の無能化など、様々な要因が絡み合っていることが次第にわかってきました。これと同じことが群馬県における有毒スラグ問題の対処方法でも見ることができます。

専門家会議の平田健正座長も視察した地下空間から指針値の7倍の「水銀」が。出典:日刊ゲンダイ。

 現在急ピッチで建設が進められている上武道路の上細井信号から田口信号間の工事について、ブラック佐藤建設工業・関係筋から新たな情報が入りました。その情報によると、平成25年度までに行われた上武道路田口改良工事において、佐藤建設工業が不法に混ぜた大同有害スラグが原因で、盛り土が隆起し、取り換える工事が密かに行われているということです。

 隠ぺい体質の上に、責任意識が希薄でいい加減な国土交通省のことですから、適当にゴマカシ工事をやっているに違いない。そう考えている当会では、さっそく大同有害スラグ不法投棄特別調査チーム「リットン調査団」に詳しい実態調査を依頼しました。

 今回の調査場所はこちらです。↓↓
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 衛星写真はこちらです。↓↓
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*****リットン調査団の現況レポート*****
 リットン調査団集合(^^)/

 調査団長Aの訓示「なんと、田口の上武国道の盛り土が隆起しているらしい。大同有害スラグはフッ素毒が含まれているだけでなく、膨張する性質があるので、あれだけ大量の大同有害スラグを盛り土の中に混ぜれば当然、盛り上がってしまうよね」

 団員B「今日は雨だが、他にやることがないから、隠ぺい体質の国土交通省がゴマカシてしまう前に、徘徊調査に出発じゃ!」


前橋市田口町の工事中の上武道路に来てみました。佐藤建設工業の赤い盛り土材がお出迎えです。


と、何やら穴が掘ってあるではないか?


お~~い、こちらは道路予定地の端を、約1.5メートル幅で掘削してあるぞ。コンクリートで出来た側溝でも埋めるのかしら? いや、側溝やガードレールは更に盛り土を高く盛り上げてから作るものだよね。よく分かりませんね。


おやっ?掘削してあるところをよく見ると、黒光り石を発見! 有害スラグだ! 有害スラグを掘削した跡に違いない。う~ん・・・盛り土が隆起したという情報は本当みたいだね。


お~い。こっちは白い砕石で埋め戻しをしているぞ。やはり側溝など構造物を造る工事ではないね。やはり有害スラグを掘削して埋め戻しを行ったに違いないよ。この白い砕石はブラック佐藤建設工業の盛り土ではないらしいね。


雨が上がってきたので、あたりを見渡すと、青いブルーシートに覆われた大きな土嚢袋を発見! 大きな土嚢袋と言えば、沼田市恩田で数多くの土嚢袋を見かけたことがあったね。あの中にも有害スラグが発見できました。

 沼田市恩田の大きな土のう袋の様子はこちらを参照してください。↓↓
〇2014年10月26日:大同有毒スラグ問題を斬る!…国道17号の白狐橋架け替え工事で投棄された有毒スラグの現況ルポ
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1436.html


大きな土嚢袋には産業廃棄物の保管場所の看板が設置してありました。廃棄物処理法を遵守しようとする優良企業のようです。看板の内容を見てみましょう。
●廃棄物の種類:がれき類(H25 上武道路田口改良工事で路体盛土に使用した盛り土材)
●保管数量  :175.0㎥(耐候性大型土のう 250袋)
●保管場所面積:295.0㎡
●最大保管高さ:2.0m
●管理者氏名:萬屋建設株式会社(上武道路環境対策その1工事)
 などと記されています。


■せっかく用意された産業廃棄物の保管場所の看板ですが、廃棄物の種類が「がれき類」とは、どうしても納得がいきません。「何かをゴマかしているのではないか?」とさえ言えるでしょう。

 なぜなら、看板の説明の通り、路体盛り土に使用した盛土材だけであるならば、わざわざ、金額の高い耐候性のある大型土嚢袋に入れる必要性は無いからです。通常、道路工事から出る廃棄物は「がれき類」に分類されますが、ブラック佐藤関係筋からの情報の通り、大同有害スラグが混入されているのであれば、群馬県廃棄物リサイクル課が認定した「鉱さい」と表示すべきです。まさか「がれき類」としてリサイクルして、道路用再生砕石に循環再生され、フッ素毒の二次汚染をもたらしていないでしょうね。大変心配になってきます。


これは、ブラック大同・佐藤の無許可廃棄物処理施設に、群馬県廃棄物リサイクル課が掲示させた産業廃棄物保管場所の看板です。産業廃棄物の種類としてはっきり「鉱さい」と記されています。本来ならこのように正確に記載すべきです。勿論、この無許可廃棄物処理施設には、「がれき類」の天然石と「鉱さい」の有害スラグが保管されていましたが、標記されたのは「鉱さい」でした。となると、上記のサンパイ保管場所の看板に偽り有りです。国土交通省の不手際と言わざるを得ません。


もう少し先に足を進めてみると、約1.5メートル幅で掘削した部分が、真っ赤な盛り土で埋め戻してあるではありませんか。これが関係筋からの情報にあった、ブラック佐藤が納入した盛り土なのでしょうか?以前の盛り土もブラック佐藤が納入しましたが、有害スラグが大量に混ざっているため黒く見えます。ブラック佐藤建設工業の有害スラグ入り盛り土が隆起してしまい、支障を取り除くため掘削して埋め戻すのに、またいかがわしい佐藤の盛り土を使用するのでしょうか?国の事業なのに、こんなことが許されるのでしょうか?いつから日本では、こんな不条理がまかり通るようになってしまったのでしょうか!今度のブラック佐藤の盛り土に毒が混ざっていなければよいのですが・・・。


新しいブラック佐藤の盛り土のそばにはMのローマ字が・・・。まさか、あの白狐橋で有害スラグを大量に使用した、あのスラグの利活用に長けた建設業者なのでしょうか? この業者は、沼田市恩田に有害スラグを大きな土嚢袋で仮置き場所に運搬した際、特別管理産業廃棄物の許可を持っていなかった疑いがあるのです。


沼田市恩田の有害スラグの仮置きの様子。白狐橋からここまで、どのような許可を得た業者が運んだのでしょうか? 大同有害スラグは、土壌と接する方法で使用するとフッ素毒が土壌を汚染する可能性が指摘されており、特別管理産業廃棄物と断定できるのです。果たして、廃棄物処理法を遵守する精神が希薄な業者に環境対策工事ができるのでしょうか?


埋め戻し用の盛り土がストックしてある場所に来ました。
やはり赤いので、関係筋からの情報の通り、佐藤建設工業の盛り土に間違いありません。新たな盛り土はブルーシートなど掛けられていません。一応、天然石ということなのでしょう。どこかに隠し持っていた有害物質を、しれっと混ぜることだけは止めてくださいね。



あれっ? 新たな盛り土をよく見ると、有害スラグがポツポツと見えるではありませんか!大丈夫か!! いい加減にしろよ!!!


更に進むと、赤い重機の後ろに隠すようにブルーシートがかけられた物体を発見!


ブルーシートの下はやはり大型土嚢袋だ!


ブルーシートの周りをぐるっと回ってみましたが、こちらは産業廃棄物保管場所の看板の掲示がありません。やはりこの建設業者は廃棄物処理法を守る気など、これっぽっちも無いらしい。だから平気で、またブラック佐藤の盛り土を使用できるのでしょう。これでは何が仮置きされているのか分かりません。このような遵法精神が希薄な業者に、廃棄物の仮置きの許可を出していいのでしょうか?産業廃棄物保管場所の看板がないということは、掘削した有害盛り土は、建設中の上武道路の盛り土として佐藤建設工業が他の現場に投棄してしまったかもしれないのです。とにかく近隣住民は不安でなりません。ぜひ、法律は守っていただきたいものです。行政にはその権限があるのです。でも、その権限を行使しないとなると、いったい誰が住民の安全・安心を確保してくれるのでしょうか?


最後にこの写真を見てください。今回掘削されていた約1.5メートル幅以外にも、例えば道の中央付近でも有害スラグを簡単に発見することができます。佐藤建設工業は、道路の端のみに有害スラグを不法投棄した訳ではありません。ブラック佐藤建設工業が納入した建設資材には、全て有害スラグが混入している恐れがあるのです。行政の皆さんは常にこのことを念頭に置かなくてはなりません。
**********続く**********

■建設中の上武道路の盛り土が隆起し、原因の大同有害スラグを取り除く工事は、
「上武道路環境対策その1・その2工事」
という名称のようです。

 大同有害スラグは、六価クロムやフッ素毒に対する注意喚起だけでなく、膨張する性質による隆起に注意を払わなくてはなりません。大同有害スラグはあちこちで、構造物を破壊し続けています。

 今回の調査で、路体盛り土の端の一部分を掘削・埋め戻ししたことが分かりましたが、例えば道路中央部分は隆起しないのでしょうか?

 そんなことは有り得ません。大同スラグが盛り土の中に存在し続ける限り、隆起する可能性を指摘できるのです。この隆起を今対策せず野放しにすれば、大同スラグに起因する将来の道路補修は、我々が納めた血税により賄わなければなりません。

■東京都の豊洲市場の問題のように、工期至上主義を貫くためには国土交通省のお役人様も不正を働くことなど日常茶飯事で、お構いなしのことのようです。日本の良識、知性が今、崩壊しつつあるのを実感させられます。

 当会は、こうした日本の行政システムの信頼崩壊を少しでも食い止めるために、微力ながら全力を挙げて努力してまいります。

【市民オンブズマン群馬・大同スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】


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