■2014年(平成26年)4月22日に群馬県廃棄物リサイクル課から、製造中止を指示された大同・佐藤ブラック連合の有害鉄鋼スラグですが、製造中止の指示から2年半経過した2016年(平成28年)10月になって、「またしても上武道路に不法投棄される?」という報道がありました。いったいどうなっているのでしょう?早速報道記事を見ていきましょう。
**********2016年(平成28年)10月21日上毛新聞 PDF ⇒ 2016n1021vxo.pdf
建設現場で少量の不純物
前橋の上武道路 鉄鋼スラグ混入か
前橋市日輪寺町の国道17号上武道路建設現場で、少量の不純物が見つかっていたことが20日、分かった。同日の県議会特別決算委員会環境農林分科会で、県議から「鉄鋼スラグが混入している」と指摘があり、県廃棄物リサイクル課は事実確認中だとした。
国土交通省高崎河川国道事務所によると、工事区間で今月上旬、砕石と色や形がやや異なる「不純物」が数個見つかった。現場は様々な工事車両が行き来しており、「スラグの可能性もなくはないが、分析中で詳細はわからない」としている。
県は21日にも同事務所から説明を受け、砕石の搬入業者から事情を聴く。
**********
■隠ぺい体質の国土交通省が我々の血税を使って実施している国道の道路工事で、またしても「鉄鋼スラグが混入していた」という報道です。もう金輪際、「有害スラグが不法投棄されることはないハズ」と思いきや、再び不法投棄が繰り返されたのでしょうか? 近隣住民にとって大変心配をかきたてるニュースとなっていますが、報道記事をよく読むと、役所が二つ登場しています。そこで、分かりやすくポイントを整理してみました。
1.国土交通省が建設中の国道17号上武道路建設現場に、またもや鉄鋼スラグ混入した疑いがあること。
2.公表したのは国土交通省ではなく、開催中の群馬県議会・特別決算委員会環境農林分科会で、県議から「鉄鋼スラグが混入している」と指摘があったこと。
3.上毛新聞が国土交通省高崎河川国道事務所に取材したところ、『「不純物」が数個・・・』だの『「スラグの可能性もなくはないが・・・」など隠ぺい画策を匂わせていること。
4.報道によれば、.群馬県が、国土交通省高崎河川国道事務所や砕石の搬入業者から事情を聴く、と記事の最後を結んでいること。
●ポイント1「上武道路について」
国土交通省が平成29年3月の開通に向けて急ピッチで建設を進める上武道路ですが、平成26年までにブラック佐藤建設工業が、その販売する全ての建設資材に、大同特殊鋼由来の有害スラグを大量に不法投棄したことが分かっています。国土交通省も、「フッ素が基準値を超えている」とする調査結果を公表していますが、そもそも鉄鋼スラグが建設資材に含まれてはいけないのに、そのほとんどを取り除かせず、何事もなかったかのように工事を進め、不法投棄された有害スラグに蓋をしている有様です。
今回の報道が意味するところは、平成26年までに不法投棄された有害スラグを撤去せず、その上に大量の新たな盛り土を施工しておきながら、その新たな盛り土にも不純物が含まれていたとする、とんでもない不逞の輩の仕業であることです。いったいどこまで地域住民を恐怖のどん底に突き落とせば気が済むのでしょうか?
国土交通省の鉄鋼スラグ調査についてはこちらをご覧ください。↓↓
〇鉄鋼スラグに関する調査の中間とりまとめについて
http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/kyoku_00000655.html
〇鉄鋼スラグに関する材料の分析試験結果について
http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/kyoku_00000671.html
●ポイント2「国土交通省はやはり隠ぺい体質であること」について
上武道路では、平成26年までの工事で有害スラグを大量に不法投棄され、そのほとんどがそのまま残置されています。本来であれば有害スラグを撤去の上、遮断型最終処分場に埋設処分しなければなりません。国土交通省は原因者に有害スラグの撤去もさせず、地域住民の生活環境保全を無視し、工事が推し進められている状態なのです。
平成27年9月群馬県廃棄物リサイクル課は大同特殊鋼由来のスラグを廃棄物に認定しました。認定後に上武道路に「スラグの可能性もなくはない」不純物が投棄され、これが大同スラグであれば、誰疑うことなく産業廃棄物の不法投棄であるのに、国土交通省は公表しようしませんでした。群馬県議会で県議会議員の指摘により公になったのです。指摘がなければ国土交通省は闇に葬り去られてしまったことでしょう。
●ポイント3「国土交通省はなぜ素直に話せないのでしょうか?」について
上毛新聞では、国土交通省に取材をして、この有毒スラグに関し丁寧に報道していることが伺えます。
その取材に対し、国土交通省はこんなふうに答えています。「工事区間で今月上旬、砕石と色や形がやや異なる『不純物』が数個見つかった。」
「数個」なら良いというのでしょうか? あれ程大量の盛り土を搬入しているのです、数個見つかったのは氷山の一角と考えられるべきでしょう。ブラック佐藤建設工業がどこかに隠し持っていたスラグを、未だに少しずつ盛り土に混入させていると考えれば、当然恐怖が脳裏を襲ってきます。
極めつけは、国土交通省の役人様が取材に対して「現場は様々な工事車両が行き来しており、スラグの可能性もなくはないが、分析中で詳細はわからない」としていることです。これほどとぼけたことを平気で話せるところを見ると、原因者のブラック連合を庇うために、事実の隠ぺいをしようとする国交省の役人様らの思惑がプンプン匂ってきます。
↑上武道路建設現場の様子。2016年10月18日は工事がストップしていたようだ。↑
↑国土交通省様は「現場は様々な工事車両が行き来しており」などと上毛新聞の記者に話しているけど、実際に工事現場に来てみたのか? 現場にはこのとおりブラック佐藤建設工業の車両ばかりではないか!いくら権限をもつ公務員だとはいえ、嘘やゴマカシばかり言うのはやめてもらいたい。「不純物」などと国土交通省はゴマカシているが、ブラック佐藤建設工業が敷き均し工事を担当しているのを見ると、「不純物とは有害スラグだろう」と思わず叫んでしまいたくなる。↑
●ポイント4「群馬県が国土交通省や砕石の搬入業者から事情を聴くと報道を結んでいること」について
群馬県は、平成28年8月3日に株式会社佐藤建設工業の産業廃棄物に関する許可を取り消す行政処分をしました。
群馬県の行政処分はこちらをご覧ください。↓↓
〇産業廃棄物処理業者に対する行政処分について
http://www.pref.gunma.jp/houdou/e1700091.html
この処分の理由の中で群馬県は、「株式会社佐藤建設工業は、平成21年7月から平成24年6月までの間、大同特殊鋼株式会社から委託を受け、産業廃棄物たるスラグ(種類:鉱さい)を運搬し、天然砕石と混合する行為を行った。」と述べています。天然砕石にスラグを混合する行為を行ったのですから、天然砕石製造メーカーが起こした事件であると認識していることになります。
であるならば、天然石製造を営業停止にし、天然石製造の現場を調査し、天然石採取の許可も取り消すべきであったのではないでしょうか?そうすれば、上武道路にあらたな有害スラグの不法投棄はなかったことでしょう。
「群馬県は砕石の搬入業者からも事情を聴く」と報道されていますが、遅きに失する感があります。この際、ブラック連合が未だどこかに隠し持っている有害スラグや他の不純物を徹底調査し、撤去させなければ地域住民の生活の安全や健康の安心は守ることができません。
↑2016年10月21日の佐藤建設工業の様子。リットン調査団の一部のメンバーが趣味のきのこ狩りのため、ブラック佐藤建設工業の前を通りかかると、お昼前なのにスラグ運搬車が全車停車しているのを目撃!↑
↑ヒョーッ!何台ものスラグ運搬車には「国土交通省 上武道路工事車両 池下工業」と描かれたステッカー・カードがベッタリ張り付けられていた。国土交通省は「現場は様々な工事車両が行き来しており」と話しているが、実際は「現場は、佐藤建設工業の様々なスラグ運搬車ばかりが行き来しており」なのではないのか?この我が物顔で乱暴な運転をするスラグ運搬車が止まらない限り、地域住民は安心して車を運転できないでしょう。↑
【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
※参考資料:
2014年(平成26年)4月22日に群馬県廃棄物リサイクル課から、製造中止を指示された事についてはこちらをご覧ください。↓↓
〇2016年10月5日:大同有害スラグ問題を斬る!・・・豊洲の土壌汚染問題で都知事が所信表明!群馬県との大違いを徹底検証(2)↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2136.html
**********2016年(平成28年)10月21日上毛新聞 PDF ⇒ 2016n1021vxo.pdf
建設現場で少量の不純物
前橋の上武道路 鉄鋼スラグ混入か
前橋市日輪寺町の国道17号上武道路建設現場で、少量の不純物が見つかっていたことが20日、分かった。同日の県議会特別決算委員会環境農林分科会で、県議から「鉄鋼スラグが混入している」と指摘があり、県廃棄物リサイクル課は事実確認中だとした。
国土交通省高崎河川国道事務所によると、工事区間で今月上旬、砕石と色や形がやや異なる「不純物」が数個見つかった。現場は様々な工事車両が行き来しており、「スラグの可能性もなくはないが、分析中で詳細はわからない」としている。
県は21日にも同事務所から説明を受け、砕石の搬入業者から事情を聴く。
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■隠ぺい体質の国土交通省が我々の血税を使って実施している国道の道路工事で、またしても「鉄鋼スラグが混入していた」という報道です。もう金輪際、「有害スラグが不法投棄されることはないハズ」と思いきや、再び不法投棄が繰り返されたのでしょうか? 近隣住民にとって大変心配をかきたてるニュースとなっていますが、報道記事をよく読むと、役所が二つ登場しています。そこで、分かりやすくポイントを整理してみました。
1.国土交通省が建設中の国道17号上武道路建設現場に、またもや鉄鋼スラグ混入した疑いがあること。
2.公表したのは国土交通省ではなく、開催中の群馬県議会・特別決算委員会環境農林分科会で、県議から「鉄鋼スラグが混入している」と指摘があったこと。
3.上毛新聞が国土交通省高崎河川国道事務所に取材したところ、『「不純物」が数個・・・』だの『「スラグの可能性もなくはないが・・・」など隠ぺい画策を匂わせていること。
4.報道によれば、.群馬県が、国土交通省高崎河川国道事務所や砕石の搬入業者から事情を聴く、と記事の最後を結んでいること。
●ポイント1「上武道路について」
国土交通省が平成29年3月の開通に向けて急ピッチで建設を進める上武道路ですが、平成26年までにブラック佐藤建設工業が、その販売する全ての建設資材に、大同特殊鋼由来の有害スラグを大量に不法投棄したことが分かっています。国土交通省も、「フッ素が基準値を超えている」とする調査結果を公表していますが、そもそも鉄鋼スラグが建設資材に含まれてはいけないのに、そのほとんどを取り除かせず、何事もなかったかのように工事を進め、不法投棄された有害スラグに蓋をしている有様です。
今回の報道が意味するところは、平成26年までに不法投棄された有害スラグを撤去せず、その上に大量の新たな盛り土を施工しておきながら、その新たな盛り土にも不純物が含まれていたとする、とんでもない不逞の輩の仕業であることです。いったいどこまで地域住民を恐怖のどん底に突き落とせば気が済むのでしょうか?
国土交通省の鉄鋼スラグ調査についてはこちらをご覧ください。↓↓
〇鉄鋼スラグに関する調査の中間とりまとめについて
http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/kyoku_00000655.html
〇鉄鋼スラグに関する材料の分析試験結果について
http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/kyoku_00000671.html
●ポイント2「国土交通省はやはり隠ぺい体質であること」について
上武道路では、平成26年までの工事で有害スラグを大量に不法投棄され、そのほとんどがそのまま残置されています。本来であれば有害スラグを撤去の上、遮断型最終処分場に埋設処分しなければなりません。国土交通省は原因者に有害スラグの撤去もさせず、地域住民の生活環境保全を無視し、工事が推し進められている状態なのです。
平成27年9月群馬県廃棄物リサイクル課は大同特殊鋼由来のスラグを廃棄物に認定しました。認定後に上武道路に「スラグの可能性もなくはない」不純物が投棄され、これが大同スラグであれば、誰疑うことなく産業廃棄物の不法投棄であるのに、国土交通省は公表しようしませんでした。群馬県議会で県議会議員の指摘により公になったのです。指摘がなければ国土交通省は闇に葬り去られてしまったことでしょう。
●ポイント3「国土交通省はなぜ素直に話せないのでしょうか?」について
上毛新聞では、国土交通省に取材をして、この有毒スラグに関し丁寧に報道していることが伺えます。
その取材に対し、国土交通省はこんなふうに答えています。「工事区間で今月上旬、砕石と色や形がやや異なる『不純物』が数個見つかった。」
「数個」なら良いというのでしょうか? あれ程大量の盛り土を搬入しているのです、数個見つかったのは氷山の一角と考えられるべきでしょう。ブラック佐藤建設工業がどこかに隠し持っていたスラグを、未だに少しずつ盛り土に混入させていると考えれば、当然恐怖が脳裏を襲ってきます。
極めつけは、国土交通省の役人様が取材に対して「現場は様々な工事車両が行き来しており、スラグの可能性もなくはないが、分析中で詳細はわからない」としていることです。これほどとぼけたことを平気で話せるところを見ると、原因者のブラック連合を庇うために、事実の隠ぺいをしようとする国交省の役人様らの思惑がプンプン匂ってきます。
↑上武道路建設現場の様子。2016年10月18日は工事がストップしていたようだ。↑
↑国土交通省様は「現場は様々な工事車両が行き来しており」などと上毛新聞の記者に話しているけど、実際に工事現場に来てみたのか? 現場にはこのとおりブラック佐藤建設工業の車両ばかりではないか!いくら権限をもつ公務員だとはいえ、嘘やゴマカシばかり言うのはやめてもらいたい。「不純物」などと国土交通省はゴマカシているが、ブラック佐藤建設工業が敷き均し工事を担当しているのを見ると、「不純物とは有害スラグだろう」と思わず叫んでしまいたくなる。↑
●ポイント4「群馬県が国土交通省や砕石の搬入業者から事情を聴くと報道を結んでいること」について
群馬県は、平成28年8月3日に株式会社佐藤建設工業の産業廃棄物に関する許可を取り消す行政処分をしました。
群馬県の行政処分はこちらをご覧ください。↓↓
〇産業廃棄物処理業者に対する行政処分について
http://www.pref.gunma.jp/houdou/e1700091.html
この処分の理由の中で群馬県は、「株式会社佐藤建設工業は、平成21年7月から平成24年6月までの間、大同特殊鋼株式会社から委託を受け、産業廃棄物たるスラグ(種類:鉱さい)を運搬し、天然砕石と混合する行為を行った。」と述べています。天然砕石にスラグを混合する行為を行ったのですから、天然砕石製造メーカーが起こした事件であると認識していることになります。
であるならば、天然石製造を営業停止にし、天然石製造の現場を調査し、天然石採取の許可も取り消すべきであったのではないでしょうか?そうすれば、上武道路にあらたな有害スラグの不法投棄はなかったことでしょう。
「群馬県は砕石の搬入業者からも事情を聴く」と報道されていますが、遅きに失する感があります。この際、ブラック連合が未だどこかに隠し持っている有害スラグや他の不純物を徹底調査し、撤去させなければ地域住民の生活の安全や健康の安心は守ることができません。
↑2016年10月21日の佐藤建設工業の様子。リットン調査団の一部のメンバーが趣味のきのこ狩りのため、ブラック佐藤建設工業の前を通りかかると、お昼前なのにスラグ運搬車が全車停車しているのを目撃!↑
↑ヒョーッ!何台ものスラグ運搬車には「国土交通省 上武道路工事車両 池下工業」と描かれたステッカー・カードがベッタリ張り付けられていた。国土交通省は「現場は様々な工事車両が行き来しており」と話しているが、実際は「現場は、佐藤建設工業の様々なスラグ運搬車ばかりが行き来しており」なのではないのか?この我が物顔で乱暴な運転をするスラグ運搬車が止まらない限り、地域住民は安心して車を運転できないでしょう。↑
【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
※参考資料:
2014年(平成26年)4月22日に群馬県廃棄物リサイクル課から、製造中止を指示された事についてはこちらをご覧ください。↓↓
〇2016年10月5日:大同有害スラグ問題を斬る!・・・豊洲の土壌汚染問題で都知事が所信表明!群馬県との大違いを徹底検証(2)↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2136.html