■市民オンブズマン群馬では予定どおり、2017年6月6日(火)15時半から1時間にわたり群馬工業高等専門学校を訪れ、山崎校長と会合を行いました。会合には、当会から代表と事務局長、高専側から山崎誠・校長、猿田智男・事務部長、櫻井孝幸・総務課長(書記担当)が参加しました。詳しい協議内容は追って報告しますが、会合で判明した概要事項は次のとおりです。
↑群馬高専事務棟2階B会議室において2017年6月6日15時30分から行われた新校長らと当会との会合。↑
(1)物質工学科のアカハラ調査の結果について:いずれも口頭で、「関係者からヒヤリングをしたが、事実関係は確認できなかった。アカハラの定義について、加害者と被害者とのずれがあり、学校側の判断基準として、アカハラには相当しないという結論だ」というもの。
(2)アカハラ加害教授の現在の処遇について:いずれも口頭で、「個人情報にあたるので、一切お話しできない」というもの。
(3)アカハラ加害教授の起こしたアカハラ事件に関する見解について:いずれも口頭で、「係争中の事案なので、一切お話しできない」というもの。当方から、「アカハラ事件関連書類は個人名等を除き、すべて自主的に開示したらどうか、そして(係争中の裁判については)実質的に和解してはどうか」と持ち掛けたところ「提訴したのはオンブズマン側なので」というので、当方から「その種をまいたのは、加害教授であり、被害を拡大させたのは前任校長である」と反論。
(4)前任の西尾校長と前々任の竹本校長について:いずれも口頭で、「西尾前校長は、文科省から出向の形でやってきて、その任期が終わったので元の場所に戻っただけ。したがって、退職金は出ない。前々任の竹本校長は、平成25年に定年退職となっており、退職金は支給されたが、定年後の現況については情報をもたない」というもの。←(※当会コメント:西尾前校長の退任について、実際に山崎現校長は「交流元(文科省)で調整があり、文科省に復帰した」と発言し、任期が異動発令時に決まっていたというニュアンスではなかったため、「任期により」は取り消しました)
(5)面談の最後の新校長へのインタビューについて:いずれも口頭で、新校長は「既に一部クラスの保護者には、教職員一丸となって改革に取り組む決意を、自分の施策方針として会合で伝えており、今後、他のクラスの保護者への会合や、各地区の後援会に向けた会合においても順次、自分の考えを広めてゆく所存である」というもの。
■会合を終えた感想としては、やはり、国の組織の枠内で選考された校長ということで、資質において、国の眼鏡にかなった人物という点から、オープンに自ら率直な言葉で見解を述べることは困難であるようです。
前任の官僚校長に比べれば、こうして面談に応じたこと自体、評価すべきことなのかもしれません。教育者として、前任校長がそのまま残しっぱなしの負の遺産であるアカハラ事件について、たしかに新校長に責任を問うことは酷なことです。
しかし、群馬高専のあたらしいトップとして、忌まわしいアカハラ事件や寮生連続不審死事件の真相解明と、責任の所在、そして再発防止策を明確にしめすことで、学生や職員、そして後援会や卒業生、保護者、入学希望者、教育関係者に「群馬高専は確かに改革されて、アカハラや寮内のいじめのない開かれたキャンパスに向けて確実に歩み始めた」という強いメッセージが打ち出せるのです。
今回の会合では、山崎新校長から、アカハラ事件と訣別し、今後教職員一丸となって学校を良い方向に変えていくのだ、という発言を何度も聞くことが出来ました。一方で、実際に発生し被害者や犠牲者も生み出したアカハラ事件や寮内のいじめなど、過去の負の遺産には、あまり関与したくないという印象も受けました。
今後の学校改革については、新校長の手腕に期待するとして、既に起きてしまったアカハラ事件の検証について当会では、やはり、現在訴訟中の裁判を通じて決着をつけるしかないのかな、と考えております。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
↑群馬高専事務棟2階B会議室において2017年6月6日15時30分から行われた新校長らと当会との会合。↑
(1)物質工学科のアカハラ調査の結果について:いずれも口頭で、「関係者からヒヤリングをしたが、事実関係は確認できなかった。アカハラの定義について、加害者と被害者とのずれがあり、学校側の判断基準として、アカハラには相当しないという結論だ」というもの。
(2)アカハラ加害教授の現在の処遇について:いずれも口頭で、「個人情報にあたるので、一切お話しできない」というもの。
(3)アカハラ加害教授の起こしたアカハラ事件に関する見解について:いずれも口頭で、「係争中の事案なので、一切お話しできない」というもの。当方から、「アカハラ事件関連書類は個人名等を除き、すべて自主的に開示したらどうか、そして(係争中の裁判については)実質的に和解してはどうか」と持ち掛けたところ「提訴したのはオンブズマン側なので」というので、当方から「その種をまいたのは、加害教授であり、被害を拡大させたのは前任校長である」と反論。
(4)前任の西尾校長と前々任の竹本校長について:いずれも口頭で、「西尾前校長は、文科省から出向の形でやってきて、その任期が終わったので元の場所に戻っただけ。したがって、退職金は出ない。前々任の竹本校長は、平成25年に定年退職となっており、退職金は支給されたが、定年後の現況については情報をもたない」というもの。←(※当会コメント:西尾前校長の退任について、実際に山崎現校長は「交流元(文科省)で調整があり、文科省に復帰した」と発言し、任期が異動発令時に決まっていたというニュアンスではなかったため、「任期により」は取り消しました)
(5)面談の最後の新校長へのインタビューについて:いずれも口頭で、新校長は「既に一部クラスの保護者には、教職員一丸となって改革に取り組む決意を、自分の施策方針として会合で伝えており、今後、他のクラスの保護者への会合や、各地区の後援会に向けた会合においても順次、自分の考えを広めてゆく所存である」というもの。
■会合を終えた感想としては、やはり、国の組織の枠内で選考された校長ということで、資質において、国の眼鏡にかなった人物という点から、オープンに自ら率直な言葉で見解を述べることは困難であるようです。
前任の官僚校長に比べれば、こうして面談に応じたこと自体、評価すべきことなのかもしれません。教育者として、前任校長がそのまま残しっぱなしの負の遺産であるアカハラ事件について、たしかに新校長に責任を問うことは酷なことです。
しかし、群馬高専のあたらしいトップとして、忌まわしいアカハラ事件や寮生連続不審死事件の真相解明と、責任の所在、そして再発防止策を明確にしめすことで、学生や職員、そして後援会や卒業生、保護者、入学希望者、教育関係者に「群馬高専は確かに改革されて、アカハラや寮内のいじめのない開かれたキャンパスに向けて確実に歩み始めた」という強いメッセージが打ち出せるのです。
今回の会合では、山崎新校長から、アカハラ事件と訣別し、今後教職員一丸となって学校を良い方向に変えていくのだ、という発言を何度も聞くことが出来ました。一方で、実際に発生し被害者や犠牲者も生み出したアカハラ事件や寮内のいじめなど、過去の負の遺産には、あまり関与したくないという印象も受けました。
今後の学校改革については、新校長の手腕に期待するとして、既に起きてしまったアカハラ事件の検証について当会では、やはり、現在訴訟中の裁判を通じて決着をつけるしかないのかな、と考えております。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】