388日かかってようやく受理！…狩野県議らの公選法違反等の告発状を正式に受理した前橋地検

　公職選挙法第199条の２は、「公職の候補者又は公職の候補者となろうとする者（公職にある者を含む。以下この条において「公職の候補者等」という。）は、当該選挙区（選挙区がないときは選挙の行われる区域。以下この条において同じ。）内にある者に対し、いかなる名義をもってするを問わず、寄附をしてはならない。」と定めています。
　つまり、前橋市区から選ばれた狩野県議は、同じ前橋市区で立候補した候補者に対しては、いかなる名義であっても寄付をしてはなりません。しかし、狩野県議は、「誰でもやっているから」という意識でルールを踏み外してしまいました。
　そこで、当会は公選法違反で同県議及びその関係者を告発したのですが、その後、なぜ同県議は、このような買収資金を自由に使えるのだろうかという観点から、何か裏金があるに違いないと考えました。そして、寄せられた多数の情報により収支報告書をきちんと記載せずに、裏金を捻出した事実を知りました。このため、政治資金規正法違反についても告発をしました。
　この事件に関するこれまでのブログ記事は次のとおりです。
○2021年3月2日：保守王国群馬県でまん延する選挙絡みの「陣中見舞い」の撲滅を目指して、狩野浩志県議を地検に告発！↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3282.html
○2021年11月28日：選挙のたびに繰り返されるカネまみれ違法行為…ところで今年3月に群馬県議告発のその後は？↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3388.html
　こうした中、本日、NHKが3月23日付で当会の告発状を前橋地検が受理したと報じたのでした。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊NHK群馬 News Web 2022年03月24日07:37
”立候補議員に現金配布は違反” 県議への告発状を地検が受理
　自民党の狩野浩志県議会議員が、去年２月の前橋市議会議員選挙に立候補した議員に「陣中見舞い」として現金を配ったのは公職選挙法違反にあたるとして、市民グループが前橋地方検察庁に提出していた告発状が２３日付けで受理されました。

　「市民オンブズマン群馬」は前橋市選挙区の選出で自民党の狩野浩志県議会議員が去年２月に行われた前橋市議会議員選挙で、少なくとも現職の市議会議員５人にみずからの名前が書かれた封筒に現金を入れて配ったのは公職選挙法違反の寄付行為にあたるとして去年３月、前橋地検に告発状を提出していました。



　地検は２３日付けで告発状を受理したということで、今後、捜査を行うことになります。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊読売新聞2022年3月24日
県議への告発状受理

　前橋地検は23日、市民オンブズマン群馬が提出した狩野浩志県議（61）（自民党、前橋市区）に対する公職選挙法違反（寄付の禁止）容疑の告発状を受理した。今後、捜査を進める。
　告発状は昨年3月に提出された。それによると、狩野県議は昨年2月7日に投開票された前橋市議選に立候補した少なくとも5人の市議に対し、「陣中見舞い」として、自身の名前を記した封筒に現金を入れて配ったとしている。
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　さっそく当会では、明日3月25日（金）15時から県庁5階にある記者クラブ「刀水クラブ」で記者会見を行うべく、幹事社に手配を依頼しました。

【3月25日追記】
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊上毛新聞2020年3月25日05:00
狩野県議　現金配布を巡る告発状を受理　前橋地検
　昨年2月の群馬県の前橋市議選に立候補した複数の陣営に同市区選出の狩野浩志県議が「陣中見舞い」として現金入りの封筒を渡していたことを巡り、前橋地検は24日までに、狩野氏に対する公選法違反（寄付の禁止）の疑いで市民オンブズマン群馬が提出した告発状を受理した。23日付。
　告発状によると、昨年1月31日～2月6日ごろ、立候補していた市議5人に対し、選挙事務所などで封筒に入れた現金5万～10万円を供与したとされる。
　このほか、地検は同オンブズマンの告発状2件を23日付で受理した。一つは、狩野氏と後援会などの会計責任者計3人が共謀して、関係する政治団体の2017～19年の収支報告書に収入を正しく記載しなかった政治資金規正法違反（不記載、虚偽記載）の疑いがあるとしている。
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【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】