■なぜか週末になると台風がやってきます。先月9月9日に千葉県に甚大な爪痕を遺した台風15号に引き続き、10月12日に再び関東地方を台風19号が通過してゆきました。この台風第19号(アジア名:ハギビス/Hagibis、命名:フィリピン、意味:すばやい)は、2019年10月6日3時にマリアナ諸島の東海上で発生した台風19号は、平年よりも高い海水温の領域を通過しながら急速に発達し、同7日18時には、同時刻までの24時間の気圧低下77 hPaを記録し、発生から僅か39時間で中心気圧915 hPaとなり、猛烈な勢力に発達しました。そして、カテゴリー5のスーパー・タイフーンとしての勢力を維持したまま小笠原諸島に接近し、10日21時に非常に強い勢力、12日18時に強い勢力になって、同日19時前に静岡県伊豆半島に上陸しました。その後は関東地方と福島県を縦断し、13日12時に三陸沖東部で温帯低気圧に変わりました。
予報では猛烈な暴風雨が吹くとされ、台風15号による千葉県への甚大な被害が脳裏に焼き付いていたためか、極めて重大な被害をもたらすものと覚悟をしていた方が圧倒的に多かったはずです。
筆者もその一人でした。しかも上陸予定時間の半日前から電線を唸らせる強風と、雨樋から溢れ出るほどの大雨が降り、12日の午前10時40分には安中市の防災メールで早くも碓氷川の水位が氾濫の恐れがある水位に達したとして、安中2区、2の2区、3区、4区、5区を対象に避難勧告が発令されました。
1
この後、板鼻川が氾濫しそうだということで、同様に避難勧告が出ました。
**********NHK News Web 2019年10月12日13時37分
各地に避難勧告・避難指示
台風19号に伴う避難の情報です。
まず、避難指示です。
上野村は野栗沢地区の16世帯30人に避難指示を出しました。警戒レベル4にあたる情報で、直ちに全員避難するよう呼びかけています。
次に、避難勧告です。
高崎市は吉井町第8区町内会、9区、10区、19区、20区、22区、24区、31区、33区の3276世帯8009人に避難勧告を出しました。警戒レベル4にあたる情報で、速やかに全員避難するよう呼びかけています。
藤岡市は上三杉相生の328世帯805人、宮本・諏訪の290世帯762人、仲町・本町の345世帯790人、美原全域の271世帯593人、三波川全域の291世帯421人に避難勧告を出しました。警戒レベル4にあたる情報で、速やかに全員避難するよう呼びかけています。
富岡市は妙義町上高田の174世帯458人、妙義町下高田の559世帯1521人、田篠の689世帯1839人、神農原の701世帯1705人、七日市の2184世帯4991人に避難勧告を出しました。警戒レベル4にあたる情報で、速やかに全員避難するよう呼びかけています。
安中市は板鼻5区の783世帯1901人、板鼻4区の388世帯941人、板鼻3区の118世帯293人、板鼻2区の78世帯177人、板鼻1区の322世帯821人、安中5区の818世帯1986人、安中4区の491世帯1127人、安中3区の430世帯998人、安中2-2区の196世帯346人、安中2区の468世帯1185人に避難勧告を出しました。警戒レベル4にあたる情報で、速やかに全員避難するよう呼びかけています。
神流町は生利飯島地区の3世帯4人、魚尾宮越地区の3世帯9人に避難勧告を出しました。警戒レベル4にあたる情報で、速やかに全員避難するよう呼びかけています。
下仁田町は青倉地区の75世帯153人、西牧地区の110世帯220人、小坂地区の117世帯265人、馬山地区の153世帯369人、下仁田地区の209世帯442人に避難勧告を出しました。警戒レベル4にあたる情報で、速やかに全員避難するよう呼びかけています。
甘楽町は町内全域の5064世帯13139人に避難勧告を出しました。警戒レベル4にあたる情報で、速やかに全員避難するよう呼びかけています。
続いて、避難準備情報です。
前橋市は富士見町赤城山の20世帯9人、富士見町赤城山の30世帯44人、苗ヶ島町の375世帯1111人に避難準備の情報を出しました。警戒レベル3にあたる情報で、高齢者や体の不自由な人などに避難を始めるよう呼びかけています。
神流町は万場一区の53世帯96人、黒田の60世帯147人、間物の23世帯44人、万場三区の108世帯179人、万場二区の47世帯102人に避難準備の情報を出しました。警戒レベル3にあたる情報で、高齢者や体の不自由な人などに避難を始めるよう呼びかけています。
**********
※参考情報:避難勧告等に関するガイドラインの改定
~警戒レベルの運用等について~ 平成31年3月内閣府(防災担当)
http://www.bousai.go.jp/oukyu/hinankankoku/pdf/guideline_kaitei.pdf
■さらに14時10分には、地元の岩野谷地区を流れる岩井川が氾濫の恐れのある水位に達したとして、岩井地区の1区、2区、3区に経過レベル3の退避勧告が出されました。
続いて15時30分になると、とうとう群馬県全体に警戒レベル5に相当する特別警報(大雨)が発表されました。「災害がすでに発生していることを示しており、命を守る最善の行動をとってください」と明記されており、「あらたんと区別警報の対象となった地域があり、テレビやラジオ及び自治体等の情報をご確認ください」と注意喚起をしています。
これと同時に安中市は15時30分に川の増水により、安中1区、安中2区、安中2-2区、安中3区、安中4区、安中5区、板鼻全域、岩井1区、岩井2区、岩井3区、八城西地区に警戒レベル4「避難指示(緊急)」を発令ました。
このころ、屋外に出てみると、強い風に木々が翻弄され、横殴りの雨が絶えず吹き付ける状況でした。
テレビでも15時30分に、「台風19号甚大被害おそれ、関東・東海記録的な大雨」というテロップとともに、数十年に一度の災害の可能性として特別警報発表が報じられました。
そして16時30分に安中市はレベル4の「避難勧告」を市内全域に発令しました。
このころは碓氷川や支流の岩井川はおそらく氾濫しているに違いないと思いました。ネットで見ると、碓氷川が烏川に合流した直後の高崎市高松の水位観測所における水位が、15時から17時にかけて氾濫注意レベルに達したからです。さらに夜の22時にはとうとう避難判断となる3.7mを超えて、その後最大の4.2mにまで水位が上昇しました。
一方で、19時ごろ伊豆半島に上陸した台風19号は、静岡県、神奈川県、東京都、埼玉県、栃木県、茨城県、福島県を通過して行きました。地元群馬県では22時ごろには風雨はほぼ収まり、吹き返しの風も幸い大したことはありませんでした。
■岩井川が氾濫寸前だったことから、翌13日午前中に出かけてみました。県道10号線前橋安中富岡線に出てみると、水境の信号機と岩井の保育園入口付近で通行止めとなっていました。そこで裏道から県道に出てみると、大谷入口のコンビニ跡の前に三差路にもバリケードがありました。走行する車両の多くは、野殿地区を迂回して通行した為、13日の正午ごろまで狭い道を行き交う車で生活道路がにぎわいました。
岩井川が氾濫しかかっていたことから、中国資本のメガソーラーからの出水が影響しているのではないかと思い、D調整池を見に行きました。ごうごうと音を立てて排水路から水が出ている様子がうかがえました。下流の岩井川では土手の草がなぎ倒されていましたが、水量は普段よりもはるかにまだ多いものの、台風一過のため落ち着いてきていました。氾濫した形跡はなく、どうやら調整池の機能はなんとか発揮できたようです。
14日にシンガポールとスリランカの知人からそれぞれ次のメールが届きました。
**********
Dear Ogawa san,
It is unfortunate that another powerful typhoon landed in Japan this year. I sincerely hope you and your families are not affected.
Thank you.
**********
dear sir
we wish and hope that the bad weather will not effect you, and your love ones.
pse extend our best wishes to our mutual friends in Japan.
**********
世界中が日本の被災状況に注目して心配してくれていることがわかります。
【10/17追記】
報道では長野県の千曲川、東京都・神奈川県の多摩川、埼玉県川越市等の越辺(おっぺ)川等、栃木県佐野市等の秋山川等、茨城県常陸大宮市や大子町の久慈川・那珂川、宮城県郡山市等の阿武隈川、宮城県丸森町の阿武隈川など、他都府県の浸水被害が盛んに報道されております。一方、群馬県関連では富岡市で避難勧告の出ていない最中に、土砂崩れによる3名の犠牲者が出てしまいましたが、水害については、太田市の石田川の氾濫報道以外は、氾濫危険水位超えで済んだようです。しかし、実際には床上浸水の被害が発生していることが分かりました。
安中市では、碓氷川と支流の板鼻川、岩井川が氾濫危険水位を一時超えましたが、幸い氾濫には至らなかったようです。しかし、板鼻川の氾濫に備えて、板鼻の住民ら70から80名ほどが対岸の岩野谷公民館に避難しました。
↑高崎市内を流れる烏川にかかる佐野橋(左)もこのとおり橋げたが流失してしまった。右側の橋は上信電鉄線の鉄橋。10月15日撮影↑
↑少林山付近の県道も通行止めが続いており、安中市岩井の碓東小東の交差点にも、通り抜け不可の看板が10月17日現在もなお、立てられたままとなっている。10月15日撮影。↑
**********東京新聞2019年10月16日
台風19号 県被害まとめ 太田や高崎で床上浸水230棟
県が十五日午後六時半現在でまとめた台風19号の被害状況によると、県内の床上浸水が二百三十棟と分かった。内訳は太田市九十一棟、高崎市六十八棟、大泉町三十五棟など。床下浸水は県内の総数は集計中だが、高崎市で八十三棟、太田市で七十一棟が確認された。住宅は全半壊が十棟、一部損壊は十四棟となった。
同日午前九時現在、避難者は十八世帯、計四十五人に減少。停電は解消しつつある。県内のJR各線も吾妻線の一部などを除いて平常運行している。嬬恋村の鹿沢温泉付近で宿泊施設の客ら約七十人が道路の土砂崩れで孤立していたが、解消した。 (菅原洋)
**********高崎新聞2019年10月15日
台風被害で佐野橋など通行止め
↑佐野橋↑
↑八千代橋↑
佐野橋・八千代橋など
台風19号による河川の増水で被害受け、八千代橋、中乗橋、佐野橋が、現在通行止めとなっている。
また少林山通りの乗附町地内の清掃管理事務所から鼻高橋までの間が通行止めとなっている。
高崎市では、通行止め解除は決まり次第、伝えるとしている。
**********高崎新聞2019年10月17日
台風19号の被害状況
浸水件数151件
高崎市は台風19号の被害状況を10月15日に示した。住宅浸水については、高崎市の行政調査員700人により市内全域の調査が10月14日に行われた。
住宅の浸水被害は床上浸水が全市で68件、床下浸水が83件で、合計151件。吉井地域で浸水被害件数が多かった。
高崎地域が床上浸水=9件。床下浸水=30件。合計39件。
新町地域が床上浸水=8件。床下浸水=7件。合計15件。
吉井地域が床上浸水=51件。床下浸水46件。合計97件。
被災者への支援として証明書の発行、宅内の消毒、災害廃棄物の受け入れを実施。
道路被害では、橋梁の損壊が八千代橋、佐野橋、中乗橋の3件。路面破損により鼻高乗附線通行止め。
市有の施設の被害では、烏川グラウンド等の使用禁止。倉渕サッカー場進入路の法面崩壊による使用中止。
**********
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
予報では猛烈な暴風雨が吹くとされ、台風15号による千葉県への甚大な被害が脳裏に焼き付いていたためか、極めて重大な被害をもたらすものと覚悟をしていた方が圧倒的に多かったはずです。
筆者もその一人でした。しかも上陸予定時間の半日前から電線を唸らせる強風と、雨樋から溢れ出るほどの大雨が降り、12日の午前10時40分には安中市の防災メールで早くも碓氷川の水位が氾濫の恐れがある水位に達したとして、安中2区、2の2区、3区、4区、5区を対象に避難勧告が発令されました。
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この後、板鼻川が氾濫しそうだということで、同様に避難勧告が出ました。
**********NHK News Web 2019年10月12日13時37分
各地に避難勧告・避難指示
台風19号に伴う避難の情報です。
まず、避難指示です。
上野村は野栗沢地区の16世帯30人に避難指示を出しました。警戒レベル4にあたる情報で、直ちに全員避難するよう呼びかけています。
次に、避難勧告です。
高崎市は吉井町第8区町内会、9区、10区、19区、20区、22区、24区、31区、33区の3276世帯8009人に避難勧告を出しました。警戒レベル4にあたる情報で、速やかに全員避難するよう呼びかけています。
藤岡市は上三杉相生の328世帯805人、宮本・諏訪の290世帯762人、仲町・本町の345世帯790人、美原全域の271世帯593人、三波川全域の291世帯421人に避難勧告を出しました。警戒レベル4にあたる情報で、速やかに全員避難するよう呼びかけています。
富岡市は妙義町上高田の174世帯458人、妙義町下高田の559世帯1521人、田篠の689世帯1839人、神農原の701世帯1705人、七日市の2184世帯4991人に避難勧告を出しました。警戒レベル4にあたる情報で、速やかに全員避難するよう呼びかけています。
安中市は板鼻5区の783世帯1901人、板鼻4区の388世帯941人、板鼻3区の118世帯293人、板鼻2区の78世帯177人、板鼻1区の322世帯821人、安中5区の818世帯1986人、安中4区の491世帯1127人、安中3区の430世帯998人、安中2-2区の196世帯346人、安中2区の468世帯1185人に避難勧告を出しました。警戒レベル4にあたる情報で、速やかに全員避難するよう呼びかけています。
神流町は生利飯島地区の3世帯4人、魚尾宮越地区の3世帯9人に避難勧告を出しました。警戒レベル4にあたる情報で、速やかに全員避難するよう呼びかけています。
下仁田町は青倉地区の75世帯153人、西牧地区の110世帯220人、小坂地区の117世帯265人、馬山地区の153世帯369人、下仁田地区の209世帯442人に避難勧告を出しました。警戒レベル4にあたる情報で、速やかに全員避難するよう呼びかけています。
甘楽町は町内全域の5064世帯13139人に避難勧告を出しました。警戒レベル4にあたる情報で、速やかに全員避難するよう呼びかけています。
続いて、避難準備情報です。
前橋市は富士見町赤城山の20世帯9人、富士見町赤城山の30世帯44人、苗ヶ島町の375世帯1111人に避難準備の情報を出しました。警戒レベル3にあたる情報で、高齢者や体の不自由な人などに避難を始めるよう呼びかけています。
神流町は万場一区の53世帯96人、黒田の60世帯147人、間物の23世帯44人、万場三区の108世帯179人、万場二区の47世帯102人に避難準備の情報を出しました。警戒レベル3にあたる情報で、高齢者や体の不自由な人などに避難を始めるよう呼びかけています。
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※参考情報:避難勧告等に関するガイドラインの改定
~警戒レベルの運用等について~ 平成31年3月内閣府(防災担当)
http://www.bousai.go.jp/oukyu/hinankankoku/pdf/guideline_kaitei.pdf
■さらに14時10分には、地元の岩野谷地区を流れる岩井川が氾濫の恐れのある水位に達したとして、岩井地区の1区、2区、3区に経過レベル3の退避勧告が出されました。
続いて15時30分になると、とうとう群馬県全体に警戒レベル5に相当する特別警報(大雨)が発表されました。「災害がすでに発生していることを示しており、命を守る最善の行動をとってください」と明記されており、「あらたんと区別警報の対象となった地域があり、テレビやラジオ及び自治体等の情報をご確認ください」と注意喚起をしています。
これと同時に安中市は15時30分に川の増水により、安中1区、安中2区、安中2-2区、安中3区、安中4区、安中5区、板鼻全域、岩井1区、岩井2区、岩井3区、八城西地区に警戒レベル4「避難指示(緊急)」を発令ました。
このころ、屋外に出てみると、強い風に木々が翻弄され、横殴りの雨が絶えず吹き付ける状況でした。
テレビでも15時30分に、「台風19号甚大被害おそれ、関東・東海記録的な大雨」というテロップとともに、数十年に一度の災害の可能性として特別警報発表が報じられました。
そして16時30分に安中市はレベル4の「避難勧告」を市内全域に発令しました。
このころは碓氷川や支流の岩井川はおそらく氾濫しているに違いないと思いました。ネットで見ると、碓氷川が烏川に合流した直後の高崎市高松の水位観測所における水位が、15時から17時にかけて氾濫注意レベルに達したからです。さらに夜の22時にはとうとう避難判断となる3.7mを超えて、その後最大の4.2mにまで水位が上昇しました。
一方で、19時ごろ伊豆半島に上陸した台風19号は、静岡県、神奈川県、東京都、埼玉県、栃木県、茨城県、福島県を通過して行きました。地元群馬県では22時ごろには風雨はほぼ収まり、吹き返しの風も幸い大したことはありませんでした。
■岩井川が氾濫寸前だったことから、翌13日午前中に出かけてみました。県道10号線前橋安中富岡線に出てみると、水境の信号機と岩井の保育園入口付近で通行止めとなっていました。そこで裏道から県道に出てみると、大谷入口のコンビニ跡の前に三差路にもバリケードがありました。走行する車両の多くは、野殿地区を迂回して通行した為、13日の正午ごろまで狭い道を行き交う車で生活道路がにぎわいました。
岩井川が氾濫しかかっていたことから、中国資本のメガソーラーからの出水が影響しているのではないかと思い、D調整池を見に行きました。ごうごうと音を立てて排水路から水が出ている様子がうかがえました。下流の岩井川では土手の草がなぎ倒されていましたが、水量は普段よりもはるかにまだ多いものの、台風一過のため落ち着いてきていました。氾濫した形跡はなく、どうやら調整池の機能はなんとか発揮できたようです。
14日にシンガポールとスリランカの知人からそれぞれ次のメールが届きました。
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Dear Ogawa san,
It is unfortunate that another powerful typhoon landed in Japan this year. I sincerely hope you and your families are not affected.
Thank you.
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dear sir
we wish and hope that the bad weather will not effect you, and your love ones.
pse extend our best wishes to our mutual friends in Japan.
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世界中が日本の被災状況に注目して心配してくれていることがわかります。
【10/17追記】
報道では長野県の千曲川、東京都・神奈川県の多摩川、埼玉県川越市等の越辺(おっぺ)川等、栃木県佐野市等の秋山川等、茨城県常陸大宮市や大子町の久慈川・那珂川、宮城県郡山市等の阿武隈川、宮城県丸森町の阿武隈川など、他都府県の浸水被害が盛んに報道されております。一方、群馬県関連では富岡市で避難勧告の出ていない最中に、土砂崩れによる3名の犠牲者が出てしまいましたが、水害については、太田市の石田川の氾濫報道以外は、氾濫危険水位超えで済んだようです。しかし、実際には床上浸水の被害が発生していることが分かりました。
安中市では、碓氷川と支流の板鼻川、岩井川が氾濫危険水位を一時超えましたが、幸い氾濫には至らなかったようです。しかし、板鼻川の氾濫に備えて、板鼻の住民ら70から80名ほどが対岸の岩野谷公民館に避難しました。
↑高崎市内を流れる烏川にかかる佐野橋(左)もこのとおり橋げたが流失してしまった。右側の橋は上信電鉄線の鉄橋。10月15日撮影↑
↑少林山付近の県道も通行止めが続いており、安中市岩井の碓東小東の交差点にも、通り抜け不可の看板が10月17日現在もなお、立てられたままとなっている。10月15日撮影。↑
**********東京新聞2019年10月16日
台風19号 県被害まとめ 太田や高崎で床上浸水230棟
県が十五日午後六時半現在でまとめた台風19号の被害状況によると、県内の床上浸水が二百三十棟と分かった。内訳は太田市九十一棟、高崎市六十八棟、大泉町三十五棟など。床下浸水は県内の総数は集計中だが、高崎市で八十三棟、太田市で七十一棟が確認された。住宅は全半壊が十棟、一部損壊は十四棟となった。
同日午前九時現在、避難者は十八世帯、計四十五人に減少。停電は解消しつつある。県内のJR各線も吾妻線の一部などを除いて平常運行している。嬬恋村の鹿沢温泉付近で宿泊施設の客ら約七十人が道路の土砂崩れで孤立していたが、解消した。 (菅原洋)
**********高崎新聞2019年10月15日
台風被害で佐野橋など通行止め
↑佐野橋↑
↑八千代橋↑
佐野橋・八千代橋など
台風19号による河川の増水で被害受け、八千代橋、中乗橋、佐野橋が、現在通行止めとなっている。
また少林山通りの乗附町地内の清掃管理事務所から鼻高橋までの間が通行止めとなっている。
高崎市では、通行止め解除は決まり次第、伝えるとしている。
**********高崎新聞2019年10月17日
台風19号の被害状況
浸水件数151件
高崎市は台風19号の被害状況を10月15日に示した。住宅浸水については、高崎市の行政調査員700人により市内全域の調査が10月14日に行われた。
住宅の浸水被害は床上浸水が全市で68件、床下浸水が83件で、合計151件。吉井地域で浸水被害件数が多かった。
高崎地域が床上浸水=9件。床下浸水=30件。合計39件。
新町地域が床上浸水=8件。床下浸水=7件。合計15件。
吉井地域が床上浸水=51件。床下浸水46件。合計97件。
被災者への支援として証明書の発行、宅内の消毒、災害廃棄物の受け入れを実施。
道路被害では、橋梁の損壊が八千代橋、佐野橋、中乗橋の3件。路面破損により鼻高乗附線通行止め。
市有の施設の被害では、烏川グラウンド等の使用禁止。倉渕サッカー場進入路の法面崩壊による使用中止。
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【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
In Takasaki City, there was a risk of flooding the Karasu River, Ino River, and Kabura River. When the evacuees visited, “Is it possible to go home,” the city officials said, “I do n’t know, I do n’t have information”.
Incompetent way was being shown.
Special alerts were still issued.