毎日新聞社 7月17日(火) 配信
てんかん:医療機関、一元公開 適切受診へ研究班がサイト
厚生労働省の研究班が、てんかんの診断・治療が受けられる全国の医療機関を掲載したウェブサイトを17日午前10時ごろから公開する。てんかん患者は全国で60万~100万人とされ、患者の7~8割は薬物療法で発作を抑えることができる。これまでわかりにくかった専門医療機関の情報を一元化して公開することで、患者や家族の適切な受診や治療につなげる。【細川貴代】
ウェブサイトの名前は「てんかん診療ネットワーク」(http://www.ecn-japan.com)。サイトでは都道府県ごとに、てんかん診療に対応できる医療機関名のほか、診療科名、対応可能な医師数が検索できる。サイト内には登録制ページもあり、小児や成人など医療機関ごとに受け入れ可能な患者の年代、治療項目、専門医の有無などの詳細も見ることができる。各医療機関の対応能力を公開することで、受診先を選択しやすくするほか、医療機関の役割分担と連携にも役立てる。
てんかんは、脳の神経細胞が一時的に過剰な活動をすることで発作を起こす。発作は意識を保ったまま、体の一部がけいれんを起こしたり、倒れるなど人それぞれで、頻度も個人差がある。乳幼児から高齢者まで幅広く発症するが、日本では成人を対象とする専門医の数は少なく、神経内科、脳外科、精神科など複数の診療科にまたがって治療が行われている。
研究班は、日本てんかん学会や日本医師会の協力を得て、昨年12月~今年3月、全国の医療機関にアンケートを実施。てんかんの診療をしていると回答があった681施設の情報をサイトで公開することにした。
研究班代表の国立精神・神経医療研究センターの大槻泰介・てんかんセンター長は「患者に適切な医療を提供するには、限られた医療機関を有効に活用する仕組みをつくることが第一で、サイトはその一歩」と話す。
てんかん:医療機関、一元公開 適切受診へ研究班がサイト
厚生労働省の研究班が、てんかんの診断・治療が受けられる全国の医療機関を掲載したウェブサイトを17日午前10時ごろから公開する。てんかん患者は全国で60万~100万人とされ、患者の7~8割は薬物療法で発作を抑えることができる。これまでわかりにくかった専門医療機関の情報を一元化して公開することで、患者や家族の適切な受診や治療につなげる。【細川貴代】
ウェブサイトの名前は「てんかん診療ネットワーク」(http://www.ecn-japan.com)。サイトでは都道府県ごとに、てんかん診療に対応できる医療機関名のほか、診療科名、対応可能な医師数が検索できる。サイト内には登録制ページもあり、小児や成人など医療機関ごとに受け入れ可能な患者の年代、治療項目、専門医の有無などの詳細も見ることができる。各医療機関の対応能力を公開することで、受診先を選択しやすくするほか、医療機関の役割分担と連携にも役立てる。
てんかんは、脳の神経細胞が一時的に過剰な活動をすることで発作を起こす。発作は意識を保ったまま、体の一部がけいれんを起こしたり、倒れるなど人それぞれで、頻度も個人差がある。乳幼児から高齢者まで幅広く発症するが、日本では成人を対象とする専門医の数は少なく、神経内科、脳外科、精神科など複数の診療科にまたがって治療が行われている。
研究班は、日本てんかん学会や日本医師会の協力を得て、昨年12月~今年3月、全国の医療機関にアンケートを実施。てんかんの診療をしていると回答があった681施設の情報をサイトで公開することにした。
研究班代表の国立精神・神経医療研究センターの大槻泰介・てんかんセンター長は「患者に適切な医療を提供するには、限られた医療機関を有効に活用する仕組みをつくることが第一で、サイトはその一歩」と話す。