「卓越大」に10大学申請 10兆円基金で支援
世界最高の研究水準を目指す「国際卓越研究大学」の公募に、東京大や東京科学大(東京工業大と東京医科歯科大が統合予定)など計10校から申請があったと、文部科学省が4日発表した。卓越大に認定されると、政府が設立した10兆円規模の「大学ファンド(基金)」から支援を受けられる。昨年12月から今年3月まで公募していた。
他に申請したのは東北大、筑波大、東京理科大、早稲田大、名古屋大、京都大、大阪大、九州大。文科省は今後、大学側へのヒアリングや現地視察などの審査を進め、秋以降に数校を認定する見通し。大学側に年3%程度の事業成長を求めており、その具体策も評価する。
永岡桂子文科相は4日の閣議後記者会見で「世界最高水準の研究大学を実現するための挑戦的な計画となっているかという点をしっかりと確認したい」と述べた。
基金は10兆円規模で、支援は2024年度から最長25年間とする計画。政府は年3千億円の運用益を上げて1校当たり年数百億円の支援に充てるとしているが、高い利回りが必要なため、運用がうまくいかなければ開始時期が遅れる可能性もある。