ウミネコのひな39羽 例年の1割以下 出雲市の経島で調査
ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されている出雲市の経島で、この春に生まれたウミネコのヒナの数を調べる生態調査が行われました。
確認されたのは39羽と例年の1割以下で、出雲市は天候の影響で卵が割れたり、ふ化が遅れたりしているのではないかとしています。
出雲市の日御碕の沖合、100メートルほどの場所にある経島は、毎年11月下旬ごろからウミネコが飛来し産卵する貴重な繁殖地として知られ、国の天然記念物に指定されています。
出雲市では毎年、ウミネコのヒナの数を調べる生態調査を行っていて、20日、市の職員らがこの春、産まれたヒナの数を調べたところ、39羽のヒナが確認されたということです。
これはこの10年間の平均の629羽と比べると1割以下の少なさで、100羽を下回ったのは8羽しか確認されなかった平成28年以来、5年ぶりです。
これは今月に入って強い風の影響で巣が落ちて割れた卵が多かったことに加え、くもりがちな日が多く、気温が上がりにくかったため、ふ化が遅れているとみられるということです。
今回の調査では、まだふ化していない卵も340個見つかったということで、出雲市は今後、ふ化のピークを迎える可能性もあるとしています。
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