ひれで動かす内視鏡、胃の撮影可能に 大津のベンチャー開発
2018年8月24日 (金)配信京都新聞
龍谷大発の医療機器開発ベンチャー、ミュー(大津市)が、小腸などの体内を撮影しながら画像を無線送信するカプセル型内視鏡で、体外から操縦できる製品を開発した。磁場を利用し、本体に装着した魚のひれのような部品で動かす仕組みで、従来は難しかった胃の撮影も可能にした。同社は「体内で動かせる製品は世界でもほとんどない」としており、海外も含めて数年後の実用化を目指す。
カプセルはひれを含めた全長が4・4センチ、直径1・2センチ。市販のカプセル内視鏡に、独自開発した磁石入りのひれを装着して使用する。患者にカプセルを飲み込ませてトンネル型の磁場発生装置の中に横たわらせると、操作機で磁場を変えることでカプセルのひれを動かし、上下左右に向きを変えたり、前進させたりできる。
現在のカプセル型内視鏡の大半は自走できず、胃の全体を撮影できないため、検査対象は小腸に限られている。今回の製品は胃も撮影できるため、消化器官全体の検査につながるという。
今後は海外を含めて連携先の企業を募り、医療機器として薬機法の承認や販売を目指す。今月上旬には、実用化に向けた資金として、日本政策金融公庫から2千万円の融資を受けた。
大塚尚武社長は龍谷大名誉教授(材料力学)で、約30年前から小型動力装置の研究を手掛け、定年退職後の2011年に会社を設立した。「将来はポリープの切除までできるようにするなど、さまざまな機能を付加させたい」としている。
2018年8月24日 (金)配信京都新聞
龍谷大発の医療機器開発ベンチャー、ミュー(大津市)が、小腸などの体内を撮影しながら画像を無線送信するカプセル型内視鏡で、体外から操縦できる製品を開発した。磁場を利用し、本体に装着した魚のひれのような部品で動かす仕組みで、従来は難しかった胃の撮影も可能にした。同社は「体内で動かせる製品は世界でもほとんどない」としており、海外も含めて数年後の実用化を目指す。
カプセルはひれを含めた全長が4・4センチ、直径1・2センチ。市販のカプセル内視鏡に、独自開発した磁石入りのひれを装着して使用する。患者にカプセルを飲み込ませてトンネル型の磁場発生装置の中に横たわらせると、操作機で磁場を変えることでカプセルのひれを動かし、上下左右に向きを変えたり、前進させたりできる。
現在のカプセル型内視鏡の大半は自走できず、胃の全体を撮影できないため、検査対象は小腸に限られている。今回の製品は胃も撮影できるため、消化器官全体の検査につながるという。
今後は海外を含めて連携先の企業を募り、医療機器として薬機法の承認や販売を目指す。今月上旬には、実用化に向けた資金として、日本政策金融公庫から2千万円の融資を受けた。
大塚尚武社長は龍谷大名誉教授(材料力学)で、約30年前から小型動力装置の研究を手掛け、定年退職後の2011年に会社を設立した。「将来はポリープの切除までできるようにするなど、さまざまな機能を付加させたい」としている。
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