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高齢者の熱中症搬送数を予測 名工大など、計算式を開発

2019年08月07日 00時00分25秒 | 大学
高齢者の熱中症搬送数を予測 名工大など、計算式を開発
2019年7月30日 (火)配信朝日新聞

 平均気温や発汗量などのデータから、高齢者の熱中症の搬送者数を予測する計算式を開発したと、名古屋工業大などのチームが発表した。高齢者の熱中症には、当日だけでなく3日連続の暑さが影響するという。平田晃正教授(医用工学)は「高齢者は知らないうちに脱水症状になっている可能性がある」と指摘。こまめな水分補給など注意を促している。
 チームは、65歳以上の高齢者の屋内での熱中症を想定。2013~18年の7、8月分の気象データをもとに、発汗や血管の拡張などの条件を盛り込んでスーパーコンピューターを使ってシミュレーションし、搬送者数を計算する式をつくった。東京、大阪、愛知の3都府県のデータと比べると、9割以上が計算結果と合致したという。
 その結果、高齢者は当日の暑さだけでなく、前日、前々日の連続した3日間の暑さが影響していたことが判明。発汗量が最も関係していたという。さらに、夏の終わりの時期のリスクは梅雨明けに比べて半分程度だったといい、暑さに慣れていない時期の方が危険という。
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