立ったまま撮影できるCT 藤田医大、臨床で初導入
2023年9月11日 (月)配信共同通信社
愛知県豊明市の藤田医大病院は9日、立ったまま撮影できる「立位CT」を報道陣に公開した。今年5月に運用を始め、臨床現場では国内初の導入。従来の寝そべった姿勢でのCTでは分からない疾患の早期発見が期待できるとしている。
患者が装置の中央に立つと、筒状の部分が上下に動いて体内の画像を撮影する。座ったままで、頭や首の内部の撮影も可能だ。運用開始以降、膝関節などの運動器や呼吸器、消化器など幅広い分野の診断に用いられている。キヤノンメディカルシステムズ(栃木県)が慶応大と共同開発した。
現在は、副作用による転倒の可能性を考え、造影剤を用いた撮影はしていない。大野良治(おおの・よしはる)教授(放射線診断学)は「気を失っても転倒しないような独自の装具を数年以内に開発し、立位CTを世界に普及させていきたい」と話した。
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