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「学校に言わないでって言ったでしょ」 命絶った息子

2017年04月29日 19時32分21秒 | 医療情報
「学校に言わないでって言ったでしょ」 命絶った息子
大岩ゆり、片山健志
2017年4月23日07時07分
息子が手にするはずだった卒業証書を受け取った父親。2年半たっても悲しみは癒えず、学校近くの献花台で涙があふれた=3月10日、仙台市内、大岩ゆり撮影(写真を一部加工しています)

■小さないのち 大切な君
特集「小さないのち」
 「同級生にからかわれ、先生に言っても直らない。学校に行きたくない」。2014年9月。仙台市内の中学1年の息子(当時12)が単身赴任中の父親(49)に泣きながら電話をかけてきた。「俺が学校に行って話すから」。父親は語りかけた。でも、最後の会話になってしまった。翌日、息子は自殺を図り、意識が戻らないまま1週間後に亡くなった。
遺書にあった「部活」の二文字 息子の死、真相知りたい
 入学して間もない5月ごろから、息子は同級生らの悪口やからかいを苦に、登校や部活を嫌がるようになった。7月には「学校に行きたくない」と自室のドアを家具でふさぎ、学校を1週間ほど休んだ。母親(44)は学校に相談。生徒指導のための臨時学年集会が開かれた。登校を再開した息子は、同級生から「チクった」と言われた。合唱の練習では、歌に息子の名前と同じ歌詞が出てくるたびに笑われた。
 夏休み明けに母親が再び学校に相談すると、息子は怒った。「言わないでって言ったでしょ。言ったって何も変わらない」。その約2週間後に亡くなった。
 仙台市は有識者による専門委員会に調査を諮問。15年と16年の2度の答申では、いじめがあったことや自殺との関連を認めた。だが父親は、答申の中身を読んで驚いた。当時の認識を問われた担任は「いじめとは捉えていなかった。今でもそう思っている」と答えていた。「こんなに理解のない境遇にいたとは」。後悔がこみ上げ、夫婦で泣いた。

婆も泣くよ


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