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車のまま「お大事に」 ドライブスルー薬局、熊本県内に登場

2018年06月17日 00時03分19秒 | 地域
車のまま「お大事に」 ドライブスルー薬局、熊本県内に登場
2018年6月15日 (金)配信熊本日日新聞

 病院でもらった処方箋を車に乗ったまま出し、薬を受け取ることができる「ドライブスルー薬局」が熊本県内に登場。感染症の拡大を防ぐことなどが狙いで、利用者からは「小さい子ども連れでも安心」と好評だ。
 県と熊本市によると、県内のドライブスルー薬局は計13店。
 2016年4月に開業した熊本市東区の熊本調剤薬局セイラ店では、感染症予防のほか、乳幼児の患者を連れた利用者の負担を減らす目的で始めた。薬の受け取りは店内でもできるが、「便利なせいか、ドライブスルー利用者の方が多い」と、薬剤師の伊佐治孝則さん(54)。
 利用者は、隣接するみうら小児科クリニックを受診する人が中心。薬局のドライブスルー専用窓口に車が近づくと、店内でチャイムが鳴る仕組みだ。
 伊佐治さんが窓口から処方箋を受け取り、薬を用意して渡す。「車内にいる患者の様子をよく観察したり、親御さんに病状の変化を教えてもらったりするのは、店内でのやりとりと変わりません」
 同クリニックがかかりつけというピアノ講師の女性(36)=同市中央区=は、7歳の長女と3歳の長男を連れて利用。「インフルエンザの流行期などでも安心だし、子どもが病気でぐったりしている時に車内で待てるのは助かる」と話した。
 「つえをついた人など、車の乗り降りが不自由な人にもニーズがある」と伊佐治さん。ほかの病院を受診した後、訪れる高齢者も増えているという。
 県はドライブスルー薬局に関して、衛生面の注意や、服薬指導に支障のないカウンター設置などを示したガイドラインを作成している。

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