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救急病院がネット資金調達 2千万円、医師不足が深刻

2019年06月06日 21時20分17秒 | 地域
救急病院がネット資金調達 2千万円、医師不足が深刻
2019年6月6日 (木)配信共同通信社

 大阪府三島救命救急センター(高槻市)は5日、深刻な医師不足で存続が危ぶまれるとして、インターネットで資金を募るクラウドファンディングで2千万円の調達を目指すと発表した。人手不足で急患の受け入れを制限しており、非常勤の医師ら4~5人を採用する資金に充てる。病院がネットで人件費などの運営資金を調達するのは全国的にも珍しいという。
 同センターは、総合病院などを母体とせず独立採算で運営する「単独型」の救命救急拠点。心筋梗塞や脳卒中、交通事故のけが人などの救急患者を24時間受け入れている。2018年度の搬入患者は926人だった。
 施設の老朽化などで3年後に高槻市にある大阪医科大学内への移転を予定しているが、10年度に27人だった医師数は今年7月には13人に半減する見込みで、当面の運営維持も厳しいという。
 高槻市や近隣自治体などから補助金を年約6億円受け取っているが増額は見込めず、医療機関としては異例のネットでの資金調達に踏み切った。9月3日午後11時まで受け付けている。
 5日にセンター内で記者会見した福田真樹子(ふくだ・まきこ)副所長は「医療者の不足で患者が受け入れられず、医療収入が落ちる悪循環に陥った」と説明。「地域医療を続けるため支援していただきたい」と訴えた。
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