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小児発達に大きな影響なし 和歌山で水銀調査結果

2019年11月22日 23時00分13秒 | 事故事件訴訟
小児発達に大きな影響なし 和歌山で水銀調査結果
2019年11月22日 (金)配信共同通信社

 国立水俣病総合研究センター(熊本県)は21日、食物連鎖の頂点にいるため水銀が蓄積しやすいとされるクジラやイルカの肉を食べる機会が多い和歌山県内3町で実施した、小児への影響調査結果を発表した。発達に大きな影響は見られなかったと結論付けた。
 同センターは2012年、毒性の強いメチル水銀濃度が毛髪中で高かった成人住民の調査結果を公表。健康への悪影響はないとしている。
 今回の調査は12~17年に、太地町など3町で小学1年生133人(男児66人、女児67人)を対象に実施。出生時のへその緒と7歳時点の毛髪でメチル水銀濃度を測定し、知能や神経への影響を確認した。
 同センターの中村政明(なかむら・まさあき)臨床部長によると、3町の子どもたちの多くは、全国調査の結果と比べてメチル水銀濃度が高かった。一部の男児には、目や耳からの情報が脳に伝わる早さにごくわずかな遅れがみられたが、発達に大きな影響はないとしている。
 太地町の三軒一高(さんげん・かずたか)町長は「発達に遅れや異常が認められなかったことに安心している。先人が築いた食文化を科学は問題ないと証明した」とのコメントを出した。
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