熊本・大津高サッカー部でいじめ 全裸で土下座、重大事態に認定
サッカー強豪校として知られる熊本県立大津高(大津町)で昨年1月、1年生だったサッカー部員の男子生徒が全裸で土下座をさせられ、その様子を撮影されるいじめを受けたとして、県教育委員会は3日、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定したと明らかにした。高校は今年7月に認識してから1カ月以上、県教委に報告していなかった。県教委は第三者委員会を設置し、詳しく調べる。
いじめは、大津高が出場中だった全国高校選手権の応援で訪れていた宿泊所で起きた。大会では決勝に進み、青森山田高に敗れ準優勝だった。
県教委によると、男子生徒は7月、担任に「先輩にあだ名を付けたと疑われ、謝罪を強要された。全裸で土下座し、写真に撮られた」などと相談し、高校が聞き取りを進めていた。
9月、男子生徒の保護者から相談を受け、県教委は事態を把握。高校はそれまで報告しておらず、県教委は「行為は重大で、報告すべきだった。学校の対応を含め、事実関係を明らかにする」と説明した。
西野俊一郎副校長は取材に「正確な事実確認に時間がかかった。隠蔽の意図は全くない。被害を受けた生徒には多大なる苦労と迷惑をかけ、申し訳ない」と話した。
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