宝塚の俳優急死、パワハラと訴え/過重業務も、謝罪と補償求める
2023/11/10 19:15
宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の俳優の女性(25)が9月に急死した問題で、遺族の代理人弁護士が10日、東京都内で記者会見し「過重な業務や上級生劇団員のパワハラによって心身の健康を損ない、自殺に至った」と訴えた。「将来ある女性が命を奪われたことは極めて重大だ」と強調。今後、歌劇団側と話し合った上で謝罪と補償を求めるとしている。
遺族はコメントを発表し「常軌を逸した長時間労働で極度の過労状態に置きながら、見て見ぬふりをした」と歌劇団を批判。パワハラの加害者と共に責任を認めてほしいと訴えた。歌劇団の広報担当者は取材に「大変重く受け止め、ご遺族に誠実に対応してまいりたい」と話した。
代理人の川人博弁護士によると、女性は入団7年目で宙組に所属。2023年度から下級生劇団員のまとめ役の一人となり、演技指導や衣装の準備といった業務に追われ、睡眠は1日3時間ほどの日が続いた。稽古中、上級生に呼び出され「下級生の失敗は全てあんたのせいや」などと怒号を浴びせられたという。
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