島根県、早期退院の運用開始 コロナの症状落ち着いた感染者
2022年1月12日 (水)配信中国新聞
新型コロナウイルスの年末からの感染発表が11日、200人を超えた。松江市の居酒屋で島根県内30例目のクラスター(感染者集団)が確認され、出雲市立中2校の関係者の感染も判明。新たな変異株「オミクロン株」の広がりも見られる。県は入院者の早期退院による自宅・宿泊療養の運用を始めた。丸山達也知事は仕事始め式で「コロナ最優先で対応を」と指示した。
県内の感染発表は、8日に過去3番目に多い40人に達して以降、30人を超える日が続き、11日も36人を数えた。年末から15日連続の発表で計231人に上り、オミクロン株と確定した感染者はうち53人を数える。
8日には、松江市が朝日町の居酒屋「白木屋 松江南口駅前店」でクラスターが発生したとして店名を公表。県内の7人の感染が判明し、1~4日の利用者に健康相談コールセンターへの連絡を呼び掛けている。出雲市が9、10の両日に関係者の感染を発表した市立中2校は11日、当面の臨時休校に入った。
県は原則入院の対応を維持した上で、症状が落ち着いた感染者を早めに退院させて自宅や宿泊療養とする運用を9日に開始。軽症者や無症状者の一部を入院を経ずに自宅・宿泊療養とすることも検討している。
丸山知事は11日の県庁での仕事始め式で幹部職員約50人を前に「コロナ対応は初期消火が重要。(2022年度)当初予算編成の最終盤だが、1月はコロナ対応に県庁を挙げて取り組む」と呼び掛けた。式は、感染対策のため年末年始に職員の分散休暇を促したのに伴い、昨年に続き例年より1週間遅れで行った。(松本大典)
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