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伊在井岐阜県医師会長インタビュー、都道府県で女性初

2022年06月20日 23時01分44秒 | 地域

地域の医療体制を整備 伊在井岐阜県医師会長インタビュー、都道府県で女性初

2022年6月20日 (月)配信岐阜新聞
 

◆女性医師の勤務環境づくり模索

 県医師会長に伊在井(いざい)みどりさん(61)=岐阜市、安江病院長=が就いた。初の女性会長として、医師偏在などのさまざまな地域課題に向き合う。加速する高齢者社会の中で、地域医療を担う医師会の役割は大きい。就任の抱負を聞いた。

 -都道府県の医師会で初の女性の会長となったが。

 「医師に限らず、女性が仕事を続けていくのは大変だ。女性の労働力率は結婚や出産期の年代で落ち込む。病院長という立場からも、これまでにどのようにすれば女性医師が働き続けられるかを考えてきた。慢性的な医師不足の中、子育て中の女性医師に時短勤務で半日だけでも診療に当たってもらうことは意義がある。現場から離れずに続けることは、女性自身のキャリアアップにもつなげられる。多様性の時代、女性が働きやすい環境づくりは、男性にとっても働きやすいことを意味する。県医師会としてできる支援は何なのか、まずは現場の声に耳を傾けることから始めたい」

 -岐阜県は、地域による医師偏在などの課題を抱えているが。

 「コロナ禍で地域課題がより顕著に表れた。コロナ患者の受け入れでは、特に東濃や飛騨地域では医療資源が限られ、現場の苦労があった。県内でも地域格差はあり、抱える課題も違う。地域の医師会との密な情報共有、新型コロナが落ち着けば現場に足を運んで地域課題の把握に努め、地域ニーズに合った医療体制を整えていく」

 -今後も、高齢化とともに医療ニーズは増えていく。県医師会の担う役割は。

 「臨床現場で診ていると、高齢化とともに合併症を併発するなど患者の病状も複雑化している。医療ニーズのみならず介護ニーズも高くなり、食事、身体機能、投薬の管理など患者との関わりは多岐にわたり、医師に看護師、管理栄養士、理学療法士、薬剤師、歯科医師など多職種連携のチーム医療がますます求められていく。入院治療から在宅医療へと移行が進む中、地域で包括的に患者と関わる人材の育成にも力を入れていきたい」

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