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医師不足解消へ 益田医師会病院が来春に研修プログラム 市内の開業医協力

2017年07月25日 23時46分34秒 | 地域
医師不足解消へ 益田医師会病院が来春に研修プログラム 市内の開業医協力
2017年7月25日 (火)配信山陰中央新報

 深刻な医師不足にあえぐ益田地域医療センター医師会病院(益田市遠田町)が、人材確保に向けた独自の研修プログラムを作り、来春に運用を始める。離島・へき地医療の教育プログラムを提供する合同会社ゲネプロ(千葉県旭市)との共同プロジェクトで、益田市医師会(神崎裕士会長)に所属する開業医10人が全面協力し、2年の研修期間で幅広い診療科のスキルを身に付ける内容。医師不足解消を目指す全国でもユニークな試みとして注目される。
 人材確保策は、名付けて「『親父(おやじ)の背中』プログラム」。益田市内の開業医や医師会病院の勤務医ら地域医療の大先輩から学べる研修プログラムを設け、若手医師らを呼び込み、医療現場を支えてもらう。
 プログラムでは、地域で整形外科や小児科、耳鼻科、泌尿器科などの診療科を掲げ、へき地診療所の代診まで引き受ける開業医(協力会員10人)の下で午前中に研修を受ける。午後は、医師会病院で総合内科の入院診療などを担当する。研修期間中の給与は病院側が負担する。
 対象者は、診療科の幅を広げたい▽弱点を強化したい▽将来、開業医を目指したい▽Uターンして地域医療に携わりたい―などの希望を抱く若手医師らを想定。面談で人選し、応募者の要望に沿い、きめ細かい研修プログラムを構築する。
 13診療科の医師会病院は、この5年間に常勤医が16人から11人に減少。内科医は4人、外科医は2人減って、それぞれ1人態勢になっている。土・日曜日の診療体制は益田赤十字病院のほか、東京都や鹿児島県から駆け付ける医師がカバーしている。
 このため、医師会病院は、離島・へき地医療を学びの場として総合診療医養成の教育プログラムを提供し、医師不足解消に注力するゲネプロの齋藤学代表に協力を打診。市医師会を交えて内容を詰め、独自の研修プログラムの導入を決めた。狩野稔久病院長は「開業医も高齢化し、持続可能な地域医療の確保は喫緊の課題。志のある医師を1人でも多く採用したい」と話した。
 プログラムの研修希望者を募っており、問い合わせは医師会病院、電話0856(22)3611。

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