心のなかに理想の医者 どろろ 「手塚塾」金原瑞人さん編
2019年7月26日 (金)配信共同通信社
ぼくの訳(やく)した本に、ノーベル平和賞(へいわしょう)を受賞したマララ・ユスフザイさんの自伝があります。マララさんはパキスタンで、「女の子にも教育を」と訴(うった)えて、15歳(さい)のとき、テロリストに銃(じゅう)でうたれました。
銃弾(じゅうだん)は左目の横から首を通って左肩(ひだりかた)のあたりで止まりました。マララさんはイギリスの病院に運ばれ、奇跡的(きせきてき)に命を取りとめました。多くの人々が、現代(げんだい)医学の発達と優秀(ゆうしゅう)な医師(いし)に感謝(かんしゃ)したはずです。
マンガ「どろろ」では、魔物(まもの)たちに体のいろんな部分を奪(うば)われ、あわれな姿(すがた)で生まれた赤ん坊(ぼう)が川に流されます。この赤ん坊を拾ったのが寿海(じゅかい)という医者。寿海は、世の中でこんなみじめな赤ん坊がいるだろうかと思い、大切に育ててやります。そして義眼(ぎがん)、義手(ぎしゅ)、義足(ぎそく)などをつけてやって、ひとりで生きていけるようにしてやるのです。
手塚治虫(てづかおさむ)さんのマンガにはときどき、とても人間的な医師が登場します。ブラック・ジャックはその代表でしょう。医師免許(めんきょ)を持っていた手塚さんの心のなかには、理想の医者がいたのかもしれません。
2019年7月26日 (金)配信共同通信社
ぼくの訳(やく)した本に、ノーベル平和賞(へいわしょう)を受賞したマララ・ユスフザイさんの自伝があります。マララさんはパキスタンで、「女の子にも教育を」と訴(うった)えて、15歳(さい)のとき、テロリストに銃(じゅう)でうたれました。
銃弾(じゅうだん)は左目の横から首を通って左肩(ひだりかた)のあたりで止まりました。マララさんはイギリスの病院に運ばれ、奇跡的(きせきてき)に命を取りとめました。多くの人々が、現代(げんだい)医学の発達と優秀(ゆうしゅう)な医師(いし)に感謝(かんしゃ)したはずです。
マンガ「どろろ」では、魔物(まもの)たちに体のいろんな部分を奪(うば)われ、あわれな姿(すがた)で生まれた赤ん坊(ぼう)が川に流されます。この赤ん坊を拾ったのが寿海(じゅかい)という医者。寿海は、世の中でこんなみじめな赤ん坊がいるだろうかと思い、大切に育ててやります。そして義眼(ぎがん)、義手(ぎしゅ)、義足(ぎそく)などをつけてやって、ひとりで生きていけるようにしてやるのです。
手塚治虫(てづかおさむ)さんのマンガにはときどき、とても人間的な医師が登場します。ブラック・ジャックはその代表でしょう。医師免許(めんきょ)を持っていた手塚さんの心のなかには、理想の医者がいたのかもしれません。
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