
大勢の買い物客でにぎわう大誓文払い

道すがら見かけた後楽園の菊花展
稲刈りを終えて1週間にもなる。やっと午前中に時間をかけねんごろにコンバインの清掃を済ませた。今年の働きに対する感謝の念を込め、来年に備えて整備もおさおさ怠らなかった。
午後からは気分転換に岡山市表町商店街で始まった大誓文払い(1日~3日)へ繰り出した。自身が出掛けるのは胸をときめかせた子供のころ以来で、ばあさんが独りで出掛けては掘出し物を色々と買って来てくれた懐かしい思い出が蘇った。
三連休の中日とあって、身動きも出来ないほどの大勢の買い物客でにぎわっている。表町商店街に面して知人のやっている○○モリムセンがあるので、倅のアマチュア局開局申請用紙を求めて寄ってみた。今日の誓文払いの人手とは裏腹に、店内は閑古鳥が鳴いていた。「時節柄に加え、アマチュア無線人口が激減し商売も終わりじゃ」と嘆く。
あるブテックのワゴンでは、O田さんの奥さんが張り切って商売していた。仕事邪魔をしては悪いのでほんの立話で別れたが、途絶えることのない客足の中で、行きも帰りも商品をたたむ作業に余念がなかった。
せっかく岡山に出てきたからにはと、夕食にはちと早いが「やまと」へ自ずと足が向く。いつも行列のできる店だが、もし並ぶことなく入れたら是非とも食べて帰ろうとの思いで寄り道したところ、時間帯が幸いして珍しく待ち時間なしですんなりと入れた。久し振りの当店の名物メニューのひとつドミカツ丼に舌鼓を打った。
常連の間では、最初に茹でキャベツとビールを頼み、次に中華そばを頼むのが通とされているそうだが、今日の居合わせた客の注文にそれとなく目をやると、中華そばとカツ丼が相半ばする。中にはラーメン(小)と併せて、ドミカツ丼(小)或いはやきめしをダブルで平らげる人も。
これと言って所望する品もなかったので手ぶらで帰って来たが、ウィンドウショッピングの雰囲気を十分楽しんだ。大誓文払いが終わると街にはほどなくジングルベルが鳴り響き、気忙しい年の瀬のムードをかきたてる。