
裏庭の柿の木
秋も深まり木枯らしが舞うなど、この秋一番の冷え込みとなった。県北蒜山では除雪車出動のニュースも聞かれた。冬将軍は駆け足でやってくる。
例年ならば厳寒の頃始める田起しなれど、今年は米作りに失敗しその忌まわしい痕跡を一時もとどめたくない思いもあって、朝からトラクターを使った。
寒風吹き荒ぶ中だが、トラクターを使う傍らで、投げ込まれたゴミや空き缶を拾い集めたり、畦際の除草、トラクターの爪に絡まる藁取りなど一人二役の作業なので汗ばむほど。
トラクターの給油中、ケータイが鳴った。キムさんからお茶の誘いなれど事情を話し涙を呑んで見送る。
来年こそは手をかけて、今までにない米を作り雪辱を遂げたいと思う。併せて2枚ある耕田の一角を畑にして、冬野菜のほうれん草、大根、春菊、ねぎ、エンドウなどを手掛けてみたい。
スーパーに行けば何時でも、安く手に入るのだが“食の安全”が損なわれた今こそ、できるだけ自給して安心野菜を口にしたい。

田起しを終えた大きい方の耕田

一角で冬野菜を作る小さい方の耕田