てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

1年半ぶりの窯出し

2008-11-24 17:30:55 | 舞台、ライブ


 小欄「2007/5/1 緋襷の湯呑」で書いて以来だから1年半ぶりに畝尾の窯出し(11月22日~24日)があり、20日に続いて今日も昼からのぞいてみた。
 今回は期待していた来年の干支の置物のないのは残念だったが、1年半精魂込めてひねり上げた秀作揃いで、どれにするか目移りがしてなかなか決まらなかった。結局は日々使うものとして手付湯呑をペアで求めた。別途、20日に茶碗を頼んでおり、こちらは後日畝尾が届けてくれることに。

 と言うのも平成4年4月に備前市新庄の新工房での初窯で焼いた左馬の茶碗を貰い大切に使っていたのだが、あるときに不注意で割ったしまった。以後2代目は別の作家の備前焼茶碗を使っていたのだが、これも最近になってひびが入ったので、この度新しく注文したもの。

 余談ながら、縁起もので陶芸の世界では新しく窯を開いた時に馬の絵や漢字「馬」を右向きに茶碗に描き、その初窯で焼いて世話になった人やお客さん等関係者に配る習わしがある。そして、この茶碗を使うと脳梗塞や脳血栓などの病気にかかりにくいとの言い伝えがあり、縁起の良いものとされている。

 窯出し最終日は生憎の雨となったが、私たち夫婦が訪れた折には、なにわナンバーの車の先客があった。そしてほどなくすると高校の同級生S田(在学中野球部所属)夫婦、続いて同じく同級生のM好(同バレーボール部)夫婦が知人夫婦と連れ立って訪れた。お互いに数年ぶりに顔を会わし「やあやあ久し振り!元気にしとん?」と声を交わす。
 囲炉裏を囲んで奥さんの点てた抹茶を頂き、しばし恩師向井先生の受章の話などに花が咲いた。こうして同級生が次々に窯出しに訪ねるということは、畝尾の人徳と交友の広さを如実に物語っている。


















コメント (2)
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