見舞い見舞われ

　義妹が病に臥せって５カ月、かける言葉もなくて痛々しい姿に会うのを躊躇し、本人が入院中の９月中旬には自宅へ見舞いを託けていた。今日は思い切って退院した自宅へ見舞ったが、面やつれもなく持ち前の明るい笑顔に接することができ、元気そうな姿を見て少し安心した。
　後から聞けばカニやちらし寿司を「美味しい」を連発しながら食べ、『（おふくろが頑張っている間に）早く元気になり、会いに帰りたい』とまで言ってくれているそうで、見舞えて良かったと溜飲を下げた。

　次男家族に会うのも２カ月ぶり。持参したカニやちらし寿司を心から喜んでくれるのは、はるばる車を飛ばして来た甲斐があるというもの。しばし団欒して食べた。

　倅家族の住む界隈は再開発が進んでおり、来る度に地域の顔形が変わっている。阪急西宮スタジアム跡地に２６日開業する大型商業施設「阪急西宮ガーデンズ」が、近隣住民らを招待するプレオープンが始まった。西日本最大級の話題の商業施設スポットでもあり次男家族と出かけた。
　阪神甲子園球場の約６倍という西日本最大級の広さ。ファッション店の多さはもちろん目をひくが、子ども向けや愛犬家向けなど、ターゲットを絞ったコーナーがある。「子育てコミュニティーパーク」には、喫茶コーナーを囲むように絵本の部屋、キッズルーム、子ども用美容室がある。愛犬家のニーズに応える阪急ハロードッグ社のゾーンには、「犬の幼稚園」があったり、動物の病院、美容院、ホテル、ドッグランなども何でも揃っている。
　プレオープンながら大勢の客でごったがえし、広い店内は熱気で汗ばむほど。しかし、不景気な世の中にあって、客入りの割には心なしか買物袋を手にした人が少なく感じられた。

　二人の孫は両親の愛情をいっぱい受けて、目を見張るほど成長しており眩しいくらい。孫娘は４歳ながら小学２、３年生並みに本読みができる。女の子だけあって母親の口真似でおしゃまを言う。ばあちゃんが土産の折り紙を、早速に色々と折って見せてくれ、仕舞いにはばあちゃんに手ほどきまでしてくれる。その仕草や口調は通っている保育園の先生そのもので一同大笑い。
　夕食は持参した食材で鍋を囲み、心身ともにあったまり心底癒された。夫婦や孫娘まで泊まって行くように強く勧められたが、正月帰省での再会を約して家路へ着いた。今日は見舞い、見舞われた素晴らしい一日となった。


土産のカニ

プレオープンした阪急西宮ガーデンズの店内

プレオープンした阪急西宮ガーデンズの店内

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孫娘からプレゼントされた即興の切り絵

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