根曲がり竹の話を一番最初に聞いた記憶は高校の時の体育の先生からだったと思います。 その先生は山歩きをする人だったようで「新潟県の苗場山に行くと根曲がり竹の竹の子が採れて、味噌汁なんかにすると、とても美味しい・・・」といった内容の話でした。 その頃は山歩きなんか全然興味なかったし、「フーン、そう?」と聞き流しただけでした。 あれから四十年以上過ぎた今になって、時期になると山に採りに出かけています。 まあ、他の山菜と同じで採る楽しさが50%、採れた事を自慢出来る楽しさが30%、食べる楽しさが20%程度の比率でしょうか。 それとは裏腹に採る時と採ってきた後の苦しさもあるんですよ。 今回はその事を少し書いて見ます。
竹の子ですから、当然竹林に生えて出ます。 この竹の根元の太さは2cm程度です。 深い雪に覆われる地域のその竹は長期間、雪の重みに押さえ込まれるので地面から斜めになって立ち上がる形になります。 だから「根曲がり竹」と呼ばれるのでしょう。 真竹や孟宗竹の竹林なら、竹の樹間を普通に立って歩けますけど、根曲がり竹は密生した藪の様な状態になっているので、手で掻き分けて藪を押し開き、潜り込む感覚で行動することになります。 成人男性の背丈を少し越えるその藪の中に入り込むと竹の葉や茎が身体を襲います。防護態勢を整えていなければ、顔に切り傷が出来たり首筋にゴミが入り込み痛いおもいや痒いおもいをする事になります。 目玉を枯れた竹で突き刺したりしたらとんでもないことになります。 また竹の子が生える時期には動物の血を吸うタイプの小さな虫が発生し活躍する時期とも重なります、そいつらに襲われると、体質にも因るでしょうが、顔がむくんだ様に腫れ上がる人も居ます。 だから、一度行って「もう竹の子採りには一緒に行きたくない!」と言う人も出てきます。
少量の竹の子を皮を付けたまま炭火で焼いて、中身に味噌でも付けて酒の摘みとして食べる程度ならば採った後の苦労は無いですが、先行者に荒らされていない良い場所にあたり、竹の子が沢山採れたとしましょう。 「勿体無いから瓶詰めにして保存しよう」と考えると大変です。 皮むき作業、壜の洗浄、壜への詰め込み、壜ごと煮込み・・・ 慣れないと皮むき作業だけでもウンザリして来ます。
何年か前、群馬県の野反湖の奥へ採りに行った事がありました。一緒に行ったSさんとF君はこの一連の作業を帰った当日の夜にSさん宅で一緒にやった様です。 行きも帰りも車を運転して来たF君にすれば、家に戻ったらビールでも飲んでゆっくりしたい気分だったでしょうが「夜遅くまで皮むきさせられた」と後でこぼしていた事がありましたっけ。
写真の竹の子の壜詰めは、津南町の小野塚さんから梅ジャムのお返しに戴いた今年の物です。
竹の子ですから、当然竹林に生えて出ます。 この竹の根元の太さは2cm程度です。 深い雪に覆われる地域のその竹は長期間、雪の重みに押さえ込まれるので地面から斜めになって立ち上がる形になります。 だから「根曲がり竹」と呼ばれるのでしょう。 真竹や孟宗竹の竹林なら、竹の樹間を普通に立って歩けますけど、根曲がり竹は密生した藪の様な状態になっているので、手で掻き分けて藪を押し開き、潜り込む感覚で行動することになります。 成人男性の背丈を少し越えるその藪の中に入り込むと竹の葉や茎が身体を襲います。防護態勢を整えていなければ、顔に切り傷が出来たり首筋にゴミが入り込み痛いおもいや痒いおもいをする事になります。 目玉を枯れた竹で突き刺したりしたらとんでもないことになります。 また竹の子が生える時期には動物の血を吸うタイプの小さな虫が発生し活躍する時期とも重なります、そいつらに襲われると、体質にも因るでしょうが、顔がむくんだ様に腫れ上がる人も居ます。 だから、一度行って「もう竹の子採りには一緒に行きたくない!」と言う人も出てきます。
少量の竹の子を皮を付けたまま炭火で焼いて、中身に味噌でも付けて酒の摘みとして食べる程度ならば採った後の苦労は無いですが、先行者に荒らされていない良い場所にあたり、竹の子が沢山採れたとしましょう。 「勿体無いから瓶詰めにして保存しよう」と考えると大変です。 皮むき作業、壜の洗浄、壜への詰め込み、壜ごと煮込み・・・ 慣れないと皮むき作業だけでもウンザリして来ます。
何年か前、群馬県の野反湖の奥へ採りに行った事がありました。一緒に行ったSさんとF君はこの一連の作業を帰った当日の夜にSさん宅で一緒にやった様です。 行きも帰りも車を運転して来たF君にすれば、家に戻ったらビールでも飲んでゆっくりしたい気分だったでしょうが「夜遅くまで皮むきさせられた」と後でこぼしていた事がありましたっけ。
写真の竹の子の壜詰めは、津南町の小野塚さんから梅ジャムのお返しに戴いた今年の物です。