津南雪祭り

2010-02-27 22:53:08 | 国内旅行と山歩き
         2010年津南雪祭り会場のカマクラ群

 ハワイの宿で南京虫に食われて、そのカユイ・カユイ状態が治まっていないのに、新潟県津南町の雪祭り見物に出かけてきました。 川越でSさんを拾って、関越にすぐに乗る予定をしていたのだが、1000円ポッキリ渋滞が鶴ヶ島付近から花園ICあたりまで続いているらしい。 そこで国道254の下道を寄居まで走り、花園から関越高速に乗りました。 そこから後は渋滞も無く、路面に雪が全く無い状態であっけなく津南まで到着してしまいました。 僕たちの雪祭り見物は今年で連続4回目になりますが、辰ノ口集落の地区会場の集まりにまぜてもらうのが主たる目的で、町のメイン会場はちょこっと見るだけで済ませています。 燗酒に入れるためのカジカを近くを流れる信濃川で去年の夏に取り、保存してあったそれを今夜はもっぱら焼き専門職人に徹している”しんちゃん”。 その”しんちゃん”には夏のカジカ漁(ヤスで突く)の時に、電話で呼んでもらう話が成立しました。 昨年の春先に糸魚川付近で獲って冷凍保存しておいたホタルイカを家から持って来て、酒の肴に提供する小野塚さん。 この地域の人々の食品保存能力は恐るべきものがあります。 「昨年採取した根曲がり竹を茹でて壜詰めにし、一ヶ月後に料理しようとしたら先端付近がクニャリと軽くつぶれてしまい、ここで貰った壜詰とは状況が全く違う」と僕が話したら「それは竹の子に付いている菌を完全に殺していないから、そうなるんだよ!」 「圧力釜を使った場合で10-20分、普通の鍋でなら2時間程度煮ないと、長期保存は出来ないんですよ! タカナさん」 とたちどころに答えが返ってくる。 それが料理をもっぱらにしているであろう女性からでなくて、酒を飲み、ワイワイやっている男性達から答えが返ってくる。 海で採ったサザエなんかも茹でて年単位で保存して食べるなんて話も平気でする。 こんなところが、とんでもなく面白くて毎年来てしまっているのです。 勿論、よそ者の僕たちを歓待してくれるこの場の空気の居心地の良さが最大のものではあるのですが。

下の写真は焼いたカジカです。今回一緒に来る予定だった熊ちゃんが何故か来れなくなって、でもカジカ酒は飲みたいから「お土産にカジカを貰って来い」なんて要求されたと話をしたら。 2匹もあれば充分なのに、しんちゃんは、こんなに沢山カジカを焼いて呉れました。




 この会場は道路脇の公民館前広場がそうなのだが、なんだか布の長細い袋に納めた魚釣りの釣竿でも肩に担いだ風の年配の方が歩きで通りかかる。 隣の地区まで行って「蕎麦打ちして来た」なんて話のやり取りがあって、その方は飄々と通り過ぎて行く。 なんだか”その人の打つ蕎麦は絶品”なのだそうな。 いやー本当に良いなーここは「また来年も来ます、ご馳走様!」とお礼を言って宿へ引き上げてきました。
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