原発事故は無くならない

2013-03-21 07:32:06 | タナカ君的偏見
 東北大震災でぶっ壊れた福島原子力発電所、 そこでは破壊状態にある原発建家から不安定な状態で保管されている使用済み(といっても継続的に冷却が必要な)核燃料棒を取り出す作業が進められている・・・ はず。  地震後には「全電源喪失」そんな言葉で地震や津波に責任を負っかぶせ、 管理運営する人間の側は「想定外」を口にしていた。 「それではいかん」そう肝に銘じたはずなんだけど、 18日夜に受電設備の故障で電源喪失状態が24時間以上も続く事故が発生、 その結果燃料棒を冷却している水温も3°C程度上昇したと伝えられる。

 それを報じるニュースは
事故の情報伝達や公表の遅れ。
受電設備に入り込んだネズミの類の写真を載せて、事故原因はその小動物によるショートの可能性。

そんな事を伝えるばかり、

 震災前には存在していた筈のバックアップ用電池電源、 そして自家発電設備、 それらは地震と津波の際に海水に浸かり、稼働出来なくなったことは知らされた。 しかし、その後そんなバックアップ電源は新たに準備されていないのですかね? 今回の停電事故を伝えるニュースの中でバックアップ電源の稼働状況を伝える報道は僕の目には触れていない。 福島原発ではバックアップの電源を持たずに、震災後のいろんな作業を進めているのだろうか?

 ネズミが死んで居た、 それが停電の原因らしい。 この事は大津波が襲わなくたって原発施設が停電する!! そんな警鐘になるからニュースで伝える意味はあるんだけれど、 「即座にバックアップ電源が起動して安全を保つ」 そんな安全システムがどう動いたのか? 動かなかったのか? 地震で壊れたバックアップ電源は壊れたまま放置され、 再建されていないのか? そんな事を知りたいと思っているのです。

 原発事故が生じた場合の対応ですが、

1. 事故による損害賠償は運営する電力会社に全部負わせる。
2. 電力会社の資金が不足して賠償金を支払えない場合は被害者は泣き寝入り。
3. 資金不足で経営が行き詰まった電力会社は潰す。

こんな風に変えるべき!! 

 だって今の様に中途半端に被害者への補償や、経済的には破綻してもおかしくない会社の面倒を国がみる。 そんなことやっても、 国だって無制限に金を出せる訳ないし、 なにより「組織をいじって安全管理を徹底する」と言って原子力規制委員会みたいなものを新設して、あらたな安全基準をつくってみたりしたところで、 実際に運営する電力会社の側に「事故を起こしたら会社が潰れる=職場が失われる」そんな切迫感を持って仕事に取り組まない限り、規則だけ作ってみても、安全性の向上の程度なんてたかが知れている。 そして言葉の綾かもしれないけれど、 ”安全性の向上 = つまり向上する余地がある = まだ完全では無い” とも言えますよね。 完全で在るべき原子力発電、 完全なんて在り得ない人間、 「原発を稼働して行くとしたら、 今後も事故は起こる」 それを前提に社会システムを動かして行くしか無いでしょう。

 原発の再稼働を受け入れる地元の皆さんも補助金を得られたり、 仕事も得られたりしてメリットを感じていらっしゃるでしょうけど、 事故が生じて避難生活を送っている福島の人々の生活を見物して来たらどうですか? そして原発は嫌だと思うか、 意外と避難用仮設住宅での生活も補償金で優雅に暮らせて居る様だと目に映るか?

 「そんな言い方をするお前は電気の有り難さを感じていないのか?!」 そう詰問されるかもしれませんが、 電気が無くなって困るのは電気冷蔵庫とパソコンの生活、 夏場に電力需要逼迫でで大騒ぎするクーラーは使ってません。 去年1年間の電気代の総額は39,194円でした、 そんな生活してますので, 「電気は有難く使ってますが、皆さんほどジャブジャブとは使ってません」 そう言って置きましょう。
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