知らぬが仏

2013-11-02 20:15:08 | タナカ君的偏見
 「くだらねー番組ばかりだ・・・」 昨今のTV番組をそう見ている僕だが、 BSフジで夜の8時から放送している「プライムニュース」はまともな番組でお気に入り。

昨晩は
   「深刻化する汚染水漏れ対策は政府か東電か」
   「アンダーコントロールは可能か、福島第1原発汚染水対策を追う」

そんなテーマでの討論番組になっていた。
 
ゲストは以下の3氏だった。

自由民主党: 山本 拓、
京大:米田 稔、 グローバルウォータージャパン:吉村和就。

 討論を聞いていて思った。

 汚染水を海に絶対流出させないなんてどだい無理。

 汚染水を海に流れ出さない様にするための工事費用はは幾ら必要なのか?
 まるで判らない。

 30年以上必要とされる廃炉作業そのものが想定通りに進められるか?
 その長期の作業期間に建屋や原子炉本体、周辺の配管などの設備が損傷して更なる放射性物質が周辺にばら撒かれる、そんな災害や事故が生じない保証なんて、 どこにもなさそう。

 また原子炉格納容器や建屋に損傷が無く、 オペレータが正常に運転を停止させた原子炉であったとしても、 それを廃炉にする作業手順は確立されているのか? またその場合の廃炉作業にどれだけの時間と費用が掛かるのか? 日本ではほとんど未経験だろうから、 「今福島で行われている廃炉作業はそれ以上の困難さと試行錯誤の繰り返しでしか作業は進まないんだろうな」 そう思えてしまう。

 自民党の出席者が述べていたけど、敷地外で何かの作業(例えば遮水壁の設置)をする必要があったとして、それは東電の一存で出来る事では無い。 敷地内部での作業、例えば便所を一つ作るにも民主党政権下で設けられた「原子力規制委員会」の許可・認可が必要。 そして、その委員会の活動には国が口を挟めない仕組みになっている・・・云々。

 聞いていて思いましたね、何をどうしたら上手く行くのか? それに必要な資金は幾ら掛かるのか? 正確に見積もれたとして、だれがその費用を負担するのか、 ハッキリさせようとすればするほど怖いことになってくるみたい。 それにそう言った事を全体的に取りまとめて推進する母体がどうなっているのか? あやふやな感じ。
 
 「東電任せには出来ない」 「国がある程度の責任を持って汚染水対策を進める」そんな話も聞こえて来ていたけど、 国の影響力が及ばない原子力規制委員会」組織が介在しているなんて話なんか。 なんだか仕事を進めない言い訳をしている様に聞こえる。

 本当の所、こんな事をやきもきしてもどうしようも無いんだよな、「知らぬが仏」でのほほんと日々を過ごして行くしか手が無さそう。 そこら辺を心得た高齢者がとる手段がボケなのかもしれませんね~。
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