フィンランドで「砂電池」なるシステムが開発され、実用化に向けた動きが出ている。 そんな話題をBBCニュースから抜き出して、 今朝のNHK・BSのニュース番組では紹介していた。
「電池」の言葉からは電気を蓄え、 電気エネルギーとして取り出す物をイメージしがちだが、 紹介されたシステムはサイロみたいな大きな保温構造の建造物に砂を詰め込み、 その砂を電気エネルギーで加熱し、 熱エネルギーの形で保管し、 必要とする時期に熱エネルギー(家の暖房や温水プールの熱源)の形で消費すると言うものだった。

BBC news Web page より画像転載
Are batteries made from sand the future of green energy?
まあ考えてみたら、 日本国内のあちこちで稼働している揚水式発電システムなんぞ、 火力発電所で発生した電力を水力発電機そのものを揚水ポンプの代用に切り替え、 一旦水力発電に使用し終えた水を蓄えておき、 電力消費量が少なくなる夜間に水を上部のダムに持ち上げて保管、 その水の位置エネルギーを再度流下させる事で発電機を回して電気を生み出す方式のシステムなんですよね。
冬期が長く寒いフィンランドの様な国では暖房用に熱エネルギーを必要とする期間が長い。 だから安価で信頼性の高い熱エネルギーを保管貯蔵出来るシステムがあれば、 利用価値が高く、 特にロシア産のエネルギー依存を減らしたい! そんな昨今の世界情勢はそれを歓迎し後押しすることでしょう。