四国遍路 4月4日

2009-04-04 20:48:10 | 国内旅行と山歩き
4月4日 83-85番札所を自転車+歩きで巡る。 昼前から終日 雨。

 昨夜は高松空港からやや離れて走る県道13号線沿いにあった道の駅「香南楽湯」に泊まったのだが、到着が21時。大急ぎで風呂に入って食事処に行ったのが21:31分、楽しみにしていたのに、おつまみはおろかビールも9時30分がオーダーストップだそうな。お姉さんに「ビールだけでも、何とかして下さい!」とお願いしてみたけど、駄目でした。

 そんな事のあった翌日(今日)は気の良い人に沢山巡り逢いました。
83番一宮寺の駐車場に車を置き、自転車で出かけました。 17km程走って、屋島の麓に近づきました。歩きコースの登り口をゴルフ練習場の前の歩道で素振りの真似事をしていた若者に声を掛けて聞いてみると「案内してあげます!!」と言って先導しはじめた。最初は歩きだったのが、僕がスピード抑えて自転車で付いて行くと、「走りますね!」と言ってスピードアップしてくれる。 そして登り口が脇を通る小学校の手前の溜池の土手の下まで案内してくれた。そのお兄さんには、好意に甘えて写真まで撮って貰っちゃいました。

 自転車を溜池の脇の東屋のある公園に置き、歩きで登り始めました、雨も降り始めました。 程なく中年女性の10人程のグループに追いつきました。花見をやろうとやって来た様です。でも皆んな歩き慣れた人たちで雨になったからと言って止めるような柔じゃありません、中には屋島登山の大関や横綱クラスの人も混じっているそうです。大横綱クラスのトップは8000回以上もの登山履歴があるそうで登山道の上の方には番付表が張り出してありました。 なんだかんだとオシャベリに付き合いながら登って行ったのですが、山門のあたりでお別れするとき、中の一人が「誰かに似ていると思ったけど、ヒノハラさんだわ...」、 「えっ、ヒノハラさんって90行ってる日野原さんですか?」 「そうそう、いい顔してるわよ、あなた」・・・ うーん、普段から毒気の無い顔ではありますが、褒められた事にしておきましょう。

 八栗寺も屋島と同じく麓まで自転車走行して、登りに入ると歩きに切り替えて参拝しました。降りて来てから琴電「八栗」駅から自転車を持って電車に乗って一ノ宮まで戻る予定でいました。 切符を買って、自転車を折りたたんで、改札を通過しようとした時、女性の駅員さんに呼び止められました。「むき出しのままでは、電車に乗せられません!」とね。 そりゃ、それが常識だけどおれは電車に乗らないと車のところまで戻る元気はもう無いのよ! 最悪自転車をこの駅前に置いて電車に乗ることも考えましたよ。 ところが、その駅員さん大きなビニールの袋を持ち出して「これを被せて下さい!」、車輪は納まったけれど、ハンドルが出ている。 もう一枚袋を持ってきてくれた。 これで目出度く改札も通過させて下さいました。琴電の駅員さんありがとう!!

 次は一宮駅で降りてからのこと。 自転車は雨に打たれて濡れていたけれど、ビニール袋のおかげで、このままの状態なら車に持ち込んでも問題ない。 そこで、袋に覆われた自転車はそのままにしておいて、駅から歩いて一宮寺の駐車場まで車を取りに行こうと考えた。 駅員さんに「この荷物をベンチの付近に10分ほど置かせて貰えますか?」と聞くと、一瞬考えてから「個人的に預かってあげます、事務室の中に入れて下さい」と言って、自転車を預かってくれました。いやー感謝ですね。

次の話題は”四国の家”

とある地方では”ウダツ”を上げるのが一応の成功者であったりするようです。 この四国では多層の瓦葺屋根を持った母屋、塀と玄関を備え、玄関脇の塀の上から枝振りがそれなりの松の樹が枝を覗かせている。そんな家を構えることが一応の大人の証であるのだろう。




  掲載した写真は屋根が多層で無い事を除けば、典型的な家ですね。 まあそれはそれで結構なことなのだが、どこか画一化していて面白みは無い。


 ところが、屋島の麓を八栗に向かう途中で見かけたお宅は一風変わっていました。


 道路から塀を下げて設けてあります。 そして塀と道路の間の敷地に庭が作ってある趣なのです。写真では石組みの豪華さが上手く伝わりませんが、三波石系の大きな立派な石を中心にした石組みと、松の樹も植えてあります。母屋は昔の藁葺き屋根をトタンで覆った様な安っぽさも有るのですが、なかなかの物でした。
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四国遍路 歩道のさまざま

2009-04-03 18:53:27 | タナカ君的偏見
昔からの遍路道と呼ばれる状態の道は山の中や周囲が畑などの場所には残っていますが、大半は自動車道路に吸収されてしまっています。 だから自転車や歩きで遍路をしている時には、道路の端を(歩道を)沢山歩きます。 この歩道の構造が様々です。 随分金がかかるだろうな?と思う超豪華版から、金は掛けているだろうけれど、歩きにくくて困る形態の歩道。 これは安上がりだろうけれど、充分だよと思うもの。様々です。 そんな歩道の数々をご覧ください。  トップに掲げた歩道は超豪華版、使用側からすれば文句のつけようがありません。ただし、無駄な金が掛かってるんでしょうね。

 下の写真は金も掛かってるだろうけれど、使い勝手が最悪な歩道です。道路脇の家への取り付け部分で段差が沢山出来てしまっています。


次の写真は歩道の構造をとっていません、ただ、白線で区分けしてあるだけです。
でも僕個人の考えでは、これで充分です。


今度の写真は白線の代わりに縁石を配置して車道と歩道を区分しています。
こいつが費用・効果面を含めて僕のお勧めです。



ところで、今日は宇多津の駅の駐車場に車を預けて自転車で79番から82番札所まで回って来ました。 最後の2つが標高4・5百mの山の中にあって、自転車の押し歩きをやったのと、精子形のルートを往復で40km近く走ったので結構疲れました。 そして今、インターネットカフェでこれを書いています。 Upし終わったらお風呂に入れる道の駅に移動します。

 ところで、駐車場に戻ってから、車の中で紅茶を作り、途中で買ってきたケーキを食べながら、山陰地方を歩きで北上中のF君に電話してみました。 島根県”江津”までやって来たそうです。あちらも順調に行程を伸ばしているようです。ヨカッタ、ヨカッタ。

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四国遍路 4月2日

2009-04-02 20:50:53 | 国内旅行と山歩き
4月2日 71番ー76番札所を徒歩遍路、 好天。

 道の駅に車を駐車したまま、歩きで三角形の2辺の形で20km程の区間に点在する寺を巡りました。 最後は多度津駅から2駅電車に乗って津島の宮なる駅まで戻り、車を置いてある道の駅まで2kmほどの緩い登りの峠道を歩いてもどる積もりでした。 寺めぐりの区間は草臥れたものの、そこそこ順調。 ところが多度津駅に着いて切符を買おうとしたら、切符売り場の駅員さん曰く「津島の宮」は夏季時期のみの臨時駅で今は停車しない」とのことだ。 前後の”海岸寺”あるいは”詫間”の駅をからでは5kmほどの道のりになってしまう。 駅にいた地元のおばさん風の人に「国道11号線の鳥坂峠」を通る路線バスは有りませんか?」と聞いてみたが、バス便はよくわからないらしい。

 ところが、そんなやり取りを聞いていたのか別の婦人が「鳥坂峠までなら車に乗せてあげますよ」と言ってくれた。 しかし、その御婦人は駅の窓口で切符を買っていた人だ。 「これから列車にお乗りになるのでは?」と尋ねると「いえ、今日は乗りません、明日からの旅行の切符を買いに来ました、だから乗せてあげられます」だってさ。 いやー、助かっちゃいました。 そのうえ、車が走り出してからの話で「車を止めてある道の駅まで送ってあげる」「と更に進展。 もう弘法大師様のお助け以外の何者でもありません。

 道々、語ってくれたその御婦人(60台?)の話しですが...
自分も旅先で、親切な人に車に乗せてもらって大助かりした事がある。
旅行は大好きで、海外旅行にも良く出かけている。
明日の旅行は奈良方面。
ずーっと仕事をして来たが、自由な時間が欲しいから、子供がおおきくなるまで、管理職になるのは避けてきた。それは、少し残念な事もあったが、良かったと思っている
フランスの旅ではレンタカーを借りて、ドライブでモンサンミッシェルなどを巡った事もある。
ご主人は永いこと銀行務めをして来たが、今はきままな、軽い仕事をやっている。
自分は以前の病気の時の輸血で肝炎に罹り、その影響で癌化して、もう治らないかもしれない。 

いやー 随分立ち入った内容の話になってしまいました。 しかし顔立ちはお元気そうで、しっかりした身のこなしの方でした、いつまでもお元気で。 納め札を一枚お渡しして、さようなら。  本当に助かりました。



                  71番寺近くの遍路道

<ある遍路寺での話し>

 普通、本堂と太子堂を参拝した後、納経所なる所でお参りを済ませた印として納経帳に朱印と寺名などを書いてもらいます(費用300円)。

 きょうの寺の中で、太子堂と納経所が一体化している寺がありました。係りの人が3人居て、お参りの人の数もまだ朝が早いためか少なかったので手持ち無沙汰だったのでしょう。 ペラペラお喋りに花を咲かせています。 話題は”田んぼの減反政策の変化に関するもろもろ” 俺が般若心経をあげている間もずーっとおしゃべりは続いている。耳障りったらありゃしない。他の寺は納経所は別の建物で、こんな事は起こらないのだが... ここは太子堂の内部に直接立ち入らせるために、その監視目的で納経事務所も一緒にしているのだろうか?
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四国遍路 4月1日

2009-04-01 16:27:18 | 国内旅行と山歩き
四国遍路2日目 札所65-66参拝、 好天。

一日毎に目覚めが遅くなっている。 今朝は山間の道の駅で明るくなるのが遅かったせいもあるのだが、起床は8:30。 ここは別子銅山の主要坑口のあった地点で坑内観光の基点にもなっていた。 ラーメン朝食を作って食べてから、観光列車に乗ってみた。 20分毎に出発しているが9:20発の便には僕一人だった。 トンネルと鉄橋ひとつ渡ると終点になる短い区間で、単に坑口までの歩く歩道がわりと思ったほうがよい。 坑内観光ルートも少しちゃち。 これで”別子銅山遺跡を世界遺産に”と叫んでも、だめじゃないかと思いますけどねー。

 まー今日の計画は三角寺を一つ参拝するだけの計画なので、行動開始はゆっくりです。 車で四国に来ましたけれど、歩きの良さも味わうために、川之江町のJUSCOの駐車場に車を置いて、歩いて山の中腹の寺へ参拝です。出発してすぐにGPSの電池残量が無い事に気がつきました。電池を取りに車まで戻ろうかと考えましたが、いつもGPS頼りで行動しすぎているので「たまにはGPS無し!」と粋がって電源を切って歩き続けたのですが... 里道でやっぱり迷いました。 最初に聞いた人は正しい道を教えてくれましたが、二番目はおばあさんに聞きました、そのおばあさんは通りかかった電動3輪車に乗った近所のおじいさんを呼び止めて「三角寺への道を教えてあげとくれ」と頼んでくれました、そのおじいさんは「この先の2股を右に行き、その後また右に折れて行けば良いですよ」とものすごく親切に自信たっぷりで教えてくれたのですが... 少し歩いてみると、寺のある方向と逆に行きそうな感じだったので、GPSの電源を入れて確認してみると、たしかに変。

 GPSも短時間なら使用可能なので時折チェックしながら正常ルート(遍路道保存会の道しるべ)に出会いました。やれやれでした。 

 車のところまで戻った時の時間は14:20、さすがにこれで行動打ち切りでは時間がもったいないので、雲辺寺を車で片付けることにしました。国道192号線、県道8号線を走って曼荼峠のトンネルから林道走行して山上にある雲辺寺も参拝を済ませてしまいました。 この林道の途中では昨日の横峰寺で出会った自転車遍路とすれ違いました。こんな山の上の寺まで完全自転車で走破しているのは凄いパワーです。

 参拝後は曼荼峠のトンネルまで同じ道を戻り、県道8号線を観音寺へ下りました。そして今、琴弾海岸に面した入浴施設「琴弾き廻廊」でビールを飲みながら、夕日の落ちるのを眺めつつ、これを書いているわけです。

 


4月1日 札所67-70を巡った。 時々にわか雨のぐずつき気味の天候 

 昨夜は琴弾海岸の公園駐車場で車中泊。 車の通りも無く静かで良く眠れた。 「カゴメのラブレ」 を久しぶりに飲んで見たのだが、多量の快便を排出、こっちも快調。 もっとも普段は、起床後に水を飲み、乾布摩擦でお腹をこすれば、こんなものを飲まなくてもウンコくらい出るのだが、旅先で日常と変化した生活していたせいか?便が滞り気味だったので、試してみたわけです。(カゴメさん>PR料下さい)

 おにぎりに味噌汁の朝食を食べて、自転車で出発。 最初の寺に着く直前からにわか雨が降り出した。 その後の天候は降ったり止んだりの落ち着かない天気だ。寺めぐりを終えて、最後は駐車場近くの小高い山の上から寛永通宝の砂文字を眺める。 この山の登りでも降られたので、展望台の屋根の下で、暫く雨宿りしました。 今日がこんな天気になってしまったので「昨日の内に山の上の雲辺寺を車で強引に参拝しておいて正解だった!」と自分の心に言い訳をする自分... 参拝を終えて、昼飯済ませてもまだ13時。

これからインターネットアクセス出来る場所を探しに出かけます。


< 四国でEMOBAILは使えねー!! >

 四国に渡ってから新居浜で通信可能だった他は、小松、西条、川之江、観音寺で通信不能。 今日もどこか通信可能エリアがないかと詫間、丸亀、善通寺と走り回ってみたのだが、まったく電波を受信しない。  今は、たまたま、道の脇にあった善通寺のインターネットカフェのPCから、これをUpしています。
サービスエリアをネットで確認したら、川之江、多度津はOKのはずらしいですね。
でももう遅い。 インターネットをやるついでに自分のPCとデジカメの電池の充電もやっています。

今夜は70番近くにある道の駅まで戻り、そこで泊まる予定です。

 
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