NPO法人 「ロシナンテス」

2010-02-08 09:39:22 | タナカ君的日常
 昨晩、島田紳助司会、日本テレビ『行列のできる法律相談所』の番組の ”応援してあげたい人” コーナーで、NPO法人「ロシナンテス」が取り上げられ、その会を代表する川原氏が登場した。 スーダン大使館の医官として赴任した事が切っ掛けで、公務員としての職を辞して現地での医療活動にのめり込んだ結果立ち上がったNPOだそうだ。 番組中に語った「支援=無料といった考え方があるが、サービスを受ける現地の人にとって”無料”は良い面ばかりとは言えない」、だから「無料でやれない事は無いけれど、有料で診てあげている」 と大筋この様な話をされた。 人気お笑い番組での紹介は視聴者の数も半端でないらしく、そのWebサイトを閲覧するアクセスが集中して、今朝見たら ”ウエブサイト閲覧障害のお詫び” のページがUpされていました。

 NPO法人にも様々あって、中にはウサン臭い活動の組織もあるのだけれど、スーダンで医療活動などを行っている「ロシナンテス」さんはパキスタンのペシャワールに拠点を置き、パキスタンやアフガニスタンでの支援活動している「ペシャワール会」と同じく立派な活動をされているようです。 なによりTV番組の中での言葉「サービスを受ける現地の人にとって”無料”は良い面ばかりとは言えない」との行動原理は僕の胸にもスット入り込みました。 応援してあげたい活動です。 あの紳助のオチャラケ番組は見ていなくても、僕のこのブログに目を通してくれている100人前後の人の中から一人でも二人でもそんな気分になって応援してあげる事になったら素晴らしいです。

 ヒマラヤトレッキングに行った時に見聞きした話し。 カトマンズに到着した日本からの便には段ボール箱を3つ4つ持ち込んだおじさんたちが居ました。 中には日本で集めた、ちびた鉛筆やノートの類がぎっしり入っているとか。 それをヒマラヤのトレッキングルート沿いの村々で子供たちに配るのだそうです。 子どもたちの喜ぶ顔を見るのがとても楽しみで、既に何度か来たことがあるのだそうです。 僕たちのトレッキングパーティーに同行した現地ガイドさんに、その話しをしました。 ガイドさんの話しでは、日本から来る人達の中には、其の様な事をする人がいるのだけれど、「子どもたちだってチビた鉛筆で勉強したい訳でもない」し、なによりも現地の零細な学用品を売る人に対する「営業妨害になるんですよ・・・」の言葉が印象に残っています。

 世の中、何事も2面性を持ちます。 定期的な収入が少なく貧乏だった僕の父親、長男の宿命で母親(僕の祖母)と同居していました。 その祖母を助ける形で、公務員などで定収入を得ていた父の弟や妹が祖母に対する経済的な援助をしてくれていた様だけれど、その援助がどれほど父にとって惨めさを助長していたことか。 酒を飲みすぎると道に出て喚く癖のあった父の事を思い出す。
コメント

ボケましたねー!

2010-02-07 10:21:30 | タナカ君的日常
 昨日は結構早めに下山してきて、立川駅から風に抗って自転車のペダルを漕ぎ、家にたどり着いてたのはまだ陽も高い3時半ごろだったか。 家に戻ったら”風呂でも沸かして温まろうか”なんて考えていたのに... 家の玄関の鍵を開けようとして、鍵が無いのに気がついた。 朝出掛ける時に慌てて身支度し、財布は持ったけれど、家で普段履いているズボンから鍵を取り出し忘れたらしい。 妻は新宿まで用事で出掛けていて留守、当然家には鍵が掛かって入れない。 妻が新宿に出掛ける用事の日には、陽が落ちる頃までに戻ってくるかどうか分からない。 寒い中で公園のベンチで過ごすのはチョイト辛い。 山菜を採ってきた時に分けて上げている近所の家に「妻が戻るまで休ませて下さい」 と声を掛けようか? 一瞬思ったけれど、 「自転車が使えるじゃないか!」と気がついて、ザックを担いだまま自転車で立川へ逆戻り、 安くて長時間粘っても問題無さそうなお店に入ってコーヒーを注文。 家の郵便受けからは配達されていた夕刊を持ってきたので、本文の記事はおろか、広告まで丹念に眺めて時間潰ししました。 そして4時半回った頃にダメ元で家に電話を入れてみると妻の声が聞こえて来た、今日は早めに仕事を切り上げて帰ってきたらしい。

 家の鍵を忘れるなんて事は社会人になってからの人生で、そう何回も有った事は無いし、2年程前迄は、歩いて20分ほどの立川市高松町にお住まいで信頼の於ける方が「何かの折のために、家の鍵預かってあげるわよ」と言って下さっていたので預けてありました。 そのお宅のご夫婦ともに既に他界されて、今は鍵を預けていません。 これで、妻の様な同居人も居ない生活になった場合、鍵忘れはもう少し深刻な問題になるでしょう。 今回は半年も経たないうちの2度目です。 自分自身に「ボケましたねー、タナカさん!!」と囁きかけてみる。
コメント

百蔵山/雪上のハイキング

2010-02-06 17:53:13 | 国内旅行と山歩き
       猿橋駅から中央高速道越しに見える百蔵山

 昨日久しぶりにSさんから電話が有って「あした、どっかに行かないか?」 「両神山の麓の氷壁見物なんか、どうよ」なんて話しの末に決まった行き先は無難に中央線沿線の百蔵山ハイキング。 猿橋駅から見える百蔵山南面の景色は雪とは無縁に見えましたが中腹から上の樹林の下には先日の雪が結構残っていて楽しい雪上散歩が出来ました。 

 07:46 高尾駅発、河口湖行き列車に乗車、ここでSさんと合流。
 08:30 猿橋駅を歩き出す。
 09:20 中腹に有る水道施設付近で早くも下山してきた夫婦連れに出会う、手にはアイゼンをぶら下げていた。
      話しを聞くと「下りにはアイゼンが有った方が無難かとおもう」とのこと。


        山頂近く、扇山への分岐付近は こんな雪面でした。 背後のピークは扇山

 11:00 百蔵山山頂到着。 
      立木を使ってツエルト張って風除けにして、お湯を沸かしてノンビリ昼食休憩を取りました。



       山頂には大勢の登山者が来ていました。これはとあるグループの記念撮影の後ろ姿。
       皆さんの背中の方向に雲を被った富士山がいます。

 12:10 下山開始。
 13:00 登山口駐車場まで下山。 
 13:30 猿橋駅に到着。

今日は強風だなと思っていましたが、中央線も日野駅を出発した立川駅に向かう電車が多摩川の鉄橋を渡り終えるまで徐行運転していました。 東京近郊でこんな列車の運行は初めての体験でした。
コメント

再起可能

2010-02-05 11:12:04 | タナカ君的日常
 ギリシャ、スペイン等の国の経済問題を取り上げて、世界の株式市場は2%を越える下落を見せた。 日本の市場も、それに反応して日経平均で280円を越える下落で始まった。 この下落が一時的なもので終わるなら、持株を手放すことは無いのだけれど、こればかりは全く分からない。 分からない時には「逃げるが勝ち」だ。 朝一番の市場の反応は上にしろ下にしろオーバーシュートを見せるものだから、それが落ち着く時間を待って手持ちの株を全部処分しました。 川岸のキャンプサイトで、張っておいたテントやテントの中に残した全ての装備(炊事道具・デジカメ・GPS・等々)を放置したまま、岸辺に発生したちょっとしたひび割れを見て「地割れが始まり、テントごと川に落ちるかもしれない」と反応して、何もかも捨てて身軽になって走って逃げだした雰囲気です。 行動しながら 「過剰反応かな?」、「捨て去った装備の総額は・・・」 と思わないでもないですが。 今までも臆病なくらいの早逃げで株式市場の中で遊んでいたのですから、これで良しとします。 

 それにしても、株を翌日に持ち越す取引は利が乗れば大きいけれど、何かの要因で値下がりする危険をモロに受けるんだよな。 つい一日の中での値動きで稼げる金額を不満に思って、完全なデイトレードから外れる行動をとるのだけれど、 今回も腰に付けけたポシェットの中の残金でテントなどを買い揃えて、また遊び回ることが出来るでしょう。

 「再起可能です!!」 <== ちょっと大げさに言ってみる。
コメント

トヨタ車のリコール問題

2010-02-04 17:04:03 | タナカ君的偏見
 僕の散歩コースの木陰の多い神社の境内には一昨日からの雪が未だ残り、日当たりの良い公園の紅梅の樹は花びらを散らし、全般的には春に向かいつつも、周囲に見える景色は「まだら模様の春景色」ですね。 ところが株式市場の風景はトヨダが橋の上から氷の張った川面にダイビング、反対に本田は春を一気に通り越して夏に向かいそうな勢いを示し、株式市場の季節は何がなんだかまったく分からない。 

 今のトヨタは何年か前の三菱自動車を思わせます。 リコール問題に端を発して何処に行き着くのか? もちろん何か努力をしているのは分かります。 しかし、不具合やそれが原因で発生したかも知れない事故の様子を伏せたまま解決しようと足掻いている感じがしなくもない。 アメリカの自動車メーカーにとっては「願っても無いタイミングで競争相手が躓いてくれた」と見ているでしょうよ。

 トヨタ車のクレーム問題、去年の秋頃には「アクセルペダルがフロアマットに引っ掛かる」と極めて単純な機械的な不具合を匂わせていましたが、今では「車全体の電子制御システムに問題があるのではないか?」 と、取り沙汰されだしている。 その可能性は多分に有るでしょうね。 何か走行上の問題が有って、ブレーキ踏む、従来であればオートクルーズ機能の解除、ブレーキ操作のための油圧制御と一つの流れにそった制御で済んでいたはずですが、 ハイブリッド車としてのブレーキ操作では、最初にエネルギー回生のため、モータを発電機モードにしてバッテリーに充電し、電気的な負荷として制動を掛ける。 そして最終的にはディスクブレーキ等で速度エネルギーを摩擦による熱エネルギーに変換して制動をかけて停止する。

 常識的な考えではアクセルペダルとブレーキペダルが同時に操作されたとした場合、 アクセル無視のブレーキ優先の動きとなるように作るのではなかろうかと思うけれど、実態はどうなのだろうか? トヨタ自動車の制御システムは今迄ボロを出さずに好評を博して売上を伸ばしてきたけれど… ”電子制御システムに問題があるのではないか”との疑問が呈されている。 そんな話しを聞いても「プログラムを組んで制御するシステムはバグが内在する」との思考を常識とする世界観の職場に身を置いてきた者としては「トヨダさんもやっちゃいましたか」と思うだけです。まさかとは思うのですが、お得意の標準化のために、ハイブリッド車と通常の車の制御ソフトを共用して、通常の車に載せる制御系のソフトもハイブリッド車用の一部を殺しているだけだなんて事があったりすれば、どの車種でも同じようなアクセルペダル問題と言われている不具合が発生したとしてもおかしくない。 それに思考的なバグが完全に取れていたとしても、ハード的な故障は発生するでしょう。 いづれ自動車の制御システムも、最終的には航空機の制御系と同じように複数のコントロールユニットによる多数決制御なんて方式が主流となる時代がくるかもしれません。 それでも純粋機械式の車に較べて基本的な走行・停止操作に関わる信頼性は劣ったままに違いないと思っちゃいます。 まあスリップしやすい路面でのブレーキ操作を補助するABS機能なんかは電子制御のメリットはそれなりにあったとしてもです。

追記 :  これをUpして夕食食べながら見たBS1のニュースの中でトヨタの人が 「車の欠陥では無い、ブレーキが効き始めるのを一瞬遅く感じるだけだ・・・」と述べた様子を放映していた。 これってマイクロソフトが、指摘された問題点に対して「Softのバグではありません、設計仕様です」と見解を出す傲慢さと同じ臭みを感じてしまいました。
コメント

貴金属店の店内で

2010-02-03 17:59:08 | タナカ君的日常
 僕と同じ苗字の貴金属屋さんがあるのは知っていると思います。 昨日は新宿に出たついでに、そのお店の新宿店に寄ってみました。 ちょっと見はデパートの中の宝飾品売り場と同じ雰囲気です。 入り口にガードマンが立ち番しているのは外国の金融機関のようでもあります。 中に入ると更にガードマンが立つ一画がしつらえて有ります。 その区画の中には順番待ちする客のために椅子が並べられ、 受付番号を発券する機械が設置されています。 その隣にはコーヒーサーバーがあって、温かく美味しい飲み物を無料で頂けます。 これだけを飲みに潜り込むのは勇気がいるかも知れませんが、多分成功すると思います、暇な人はやってみて下さい。 順番待ちの発券機そのものは旅行会社の店頭などにも有りますが、ここの発券機はボタン一発で番号を印刷した紙が出て来る単純な物ではありません。 用向きを事前に全てお知らせするシステムです。
 
   購入 / 売却 / 積立、  地金 / コイン、 相談・その他 等の選択肢を指定し、更に購入であれば、次の画面では 金 / プラチナ の種別、 重量 の指定、 売却であれば、現金を持ち帰りたいのか、小切手の発行を希望するか等を画面のタッチスクリーンから指定するわけです。 まあ、受付機の操作に戸惑っていれば、ガードマンやダークスーツのおねえさんが面倒見てくれるでしょう。




 そして待つこと暫し「XX番の番号でお待ちのお客様、 n番ブースへどうぞ」 と呼び出しが掛かります。 標準的な身長の人なら中を見通せない高さのパーテションで仕切られたブースにはカウンタがあって、ダークスーツのお姉さんと対面します。 お姉さんの右側にはミリグラムまでデジタル表示する秤、売買の際、商品の重量をこれで確認します。 例えば500gの商品であれば、”500.03”なんて数字が表示されたりします。 左側には札を数える機械が置かれています。 背後にも更にお札をチェックする機械が置かれていて、 客から渡された現金は、すぐ目の前の機械で数え、最後に収納する時には後方の装置に数えさせて、釣りが必要なら、その機械の周辺の釣り銭器から小銭が出て来る手はずになっているみたいです。 銀行のカウンターより設備は充実している感じかな。

 そして取引が始まります。 まず、お姉さんの感じをチェックします <= ウソです、でも新宿店と銀座店では、お姉さんの顔が違う気がしますけど。  その後の取引は、用件しだいです。 身分証明になる免許証・健康保険証の類は必要になると思いますからお忘れ無く。
コメント

オトウチャン・オカアチャン

2010-02-02 20:40:40 | タナカ君的日常
 この時期に関東南部を通過する南岸低気圧がお決まりの雪を降らせてくれました。 我が家の窓から眺めた、公園の様子ですが、積雪3-4cm程度だったでしょうか。 未明の4時頃に目が覚めて、配達されたばかりの新聞を読んで、その後また眠ってしまったのだが、シャベルで除雪している金属と舗装路面がぶつかり擦れる音で目を覚ました。 近所の人が私道部分の除雪をはじめたようです。 僕も起きだして、服を着替え、長靴履いてシャベルを持って雪かきに加わりました。 子供の頃は 「なんで大人は折角積もった雪をすぐに片付けるのか?」 と文句たれてましたが、自分が大人になったら雪かきをしてしまいます。 自分も含めて、近所に大勢いる年寄りが滑って転ぶと怪我しちゃいます。 それに早く除雪しないで放って置くと、固く路面に凍りついてしまい、除雪どころか除氷で、あとで手間が掛かりますから。

 朝は太陽の光がまぶしい青空だったのが、日中は全面曇り空に変わり、午後になって又青空が覗いて来たので新宿の山の会の知人宅までお出かけしてきました。 ”オカアチャン”と親しみを込めて呼ばれていた彼女の年賀状代わりのメールには「今年は八十になりますが、最近プールに行って、水中歩行などやってます。 もう山を歩くのは難しいけれど、山を眺めに行きたいねー!」とありました。 先月出かけたシダンゴ山行の下山後の温泉で 「じゃ、山を眺めに車で出かけてみるかい?」なんて話しが出たりしたのです。 それを計画してもメールをくれた”オカアチャン”が参加してくれなきゃ意味がない。 それで、今日はその確認に行ってきました。 「ワザワザ新宿まで出かけて行かなくても電話やメールで済むでしょう?」の考えもありますけれど。 久しぶりに逢って顔も見たいのですよ、オカアチャンだけで無く、オトウチャンの顔も。 

 ”オカアチャン”は 「それは嬉しいわね!」、「暖かくなってから、4月か5月かな?」と乗り気になってくれました。
一方”オトウチャン”は「俺は行かないから・・・」とつれない返事ですが、久しぶりに会った僕にニコニコ笑顔を向けてくれました。 兎に角4月あたりに桜か桃の花を前景にして綺麗な雪山が見える所でも計画してみましょう。 

 そんな話しを夕飯を食べながら妻にしたのですが、 夕食後には築地市場で今も働く正子ちゃんから電話があって「山へ行ければ一番良いのだけれど、4月は自由に動ける時間が無いのよ」、「集まりやすい、都内で会食やお喋りして過ごす集まりはどうかしら?」との話しでした。 そして今夜の結論 「じゃ、両方やろうよ!!」です。 正子ちゃんの計画する”築地のお寿司屋さん”あたりか、”都心のホテルで”なんて話しもすごく魅力的ですね、山の会の皆さん、 その内案内が送られるでしょう。 両方参加するつもりで居て下さいね。
コメント

畳屋の注文取り

2010-02-01 15:04:43 | 昔話
 暗い雨模様の午後、電話のベルが鳴った。 受話器を耳に当てて「もしもし・・・」と僕 「こちら、畳屋ですが、何か畳の御用はないか、お電話を・・・」と今までにも聞いた事のある中年女性の声。 「今の所、予定はありませんので」と僕は返事する。 断りの返事を聞くのには慣れた様子で「そうですか、 御用が御座います節には・・・」と相手は答えて電話を切る。 年に1・2回はこうやって畳の仕事の注文を聞く電話が入るけれど、中古の住宅に住み着いて以来、20年以上も経過する我が家では、今迄のところ新床に入れ替える事はおろか、表返しもした事が無い。

 僕の父親は祖父の代からの畳屋をやっていたのだが、 第2時世界大戦が終わった後、僕が中学生になる時期までは日本全国至る所貧乏だらけだったろうけれど、畳屋稼業の父の仕事は本当に少なくて貧乏な暮らしをしていました。 我が家は税金も満足に払えなかったらしく、税務署の人がやって来て、ガタピシやらなければ引き出せない古い箪笥にまで赤い色地に黒いインクで印刷した差し押さえを表示する紙が貼られた事を覚えています。 その箪笥が家の中から無くなることは無かったから、親はどうにか金を工面して税金を払ったんでしょうね。 江戸時代には代官所が置かれ、小さな町場を形成していた僕の田舎も、少し歩けば畑の広がる農村地帯でした。 父の仕事は農家が秋に農作物の収穫で収入を得た時期か、嫁を迎えるために座敷を手入れする話しの時にポツンポツンと有るだけでした。 そんなたまにしか無い収入で生活は成り立たないから、父や母はいろんな仕事をしていました。 近くの川原で建築資材用の砂利ふるい、 輸出用の造花の内職、 梨の時期には栽培農家から仕入れた梨をリヤカーで引き売り、 駄菓子屋、 その店先で夏にはカキ氷、冬には焼き芋。 もちろん僕も手伝いました。 小学生の頃には川原での砂利ふるいも、 カキ氷の配達や、店番も。 そして中学生や高校生の頃には焼き芋原料のカマスに入った重い芋を購入先の農家からリヤカーに載せて家まで運んで来ることも。 

 今の時期の畳屋さんもきっと仕事は激減して困っているのでしょうね、 景気が悪くて住宅着工件数が減少しているばかりで無く、部屋の間取りも畳敷きの部屋が少なくなっている事も有るようだし。 
コメント