雪はなぜ六角形 / ブログ開設3000日

2017-02-18 10:41:19 | 雪の結晶撮影
 今年の新年会の後の2次会で、 電気屋なのに化学の科目も取っていた(単に受講しただけか?)Mが

 「タナカさん、 なんで雪は六角形なの?」

 「なんで薄板状になるの?」

 「なんで立体的な形にならないの?」

 そんな風に話を振って来た。

 そんな事を聞かれたって水分子の HO の結合が、 酸素原子を中心にして直線状に並ぶのでは無くて、 120°の角度でバランスしているらしい事が関係しているのだろうくらいの事しか知りゃあしない。

 「空気中をクルクル回りながら落ちて来ると、 周囲の空気中の水分があんな形にくっつきやすくなるんじゃないの?」 と答えると、 更に畳み掛けるように 「 じゃあ、 無重力の宇宙ステーションの中で結晶を成長させたら違う形になるのかな?」

 「無風・無重力の環境なら、 そりゃあ当然、 違う形になるでしょうね」 と答えておいたのだ。


 今朝、 何気なく雪の結晶をキーワードのして検索していたら、

 島津製作所のWebページ ホーム > サービス&サポート > 雪の結晶(2) で水素結合による水分子の凝集を元にした雪の結晶の生成を話題にした文に出会った。 そこの文章の一部と図を抜粋させて貰いました。


  水素結合図

 水分子が凝集していくときには,
水素結合という引き合う力が働くのですが,
縦方向にも平面方向にも成長していく可能性があります。

 平面方向へ成長していくときには,
酸素の周りの3つの水素が等価になって
結合の角度が120度になり六角形の基本構造を作るようです。


 「雪の結晶撮影」 カテゴリーの記事が続くと閲覧者数が減少傾向を見せるのだけど、 それにお構いなく、 今日も同じカテゴリーの記事でした。


 さて、 今日はブログ開設以来3000日の節目の日でした。




その間の投稿記事本数は2684。完全リタイア後の暇つぶしとしてブログ記事の投稿は僕の日常の中に完全定着しました。



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画像処理ソフト

2017-02-17 12:54:25 | 雪の結晶撮影
  僕は今までに何遍も記事に書いたようにロシアの写真家さんがWebに公開している雪の結晶写真を見て、 「同じように素敵な写真を撮影してみたいものだ・・・」と思い続けて来た。 ところがどっこい、 なかなか同じようなスッキリしたイメージの写真が撮影出来ない。 そして最近では 「これは撮影後に何か画像処理ソフトで加工しているのじゃないか?」 と思い始めたのだ。


 この淡い暖色系の色と寒色系の色をバックにした写真だが、 画像にはエッジや結晶の段差部分等にはクッキリとした黒い線が見て取れる。 僕が今まで雪の結晶に対して、  表面から。背面からの照射光源をあれこれと工夫してみても、 こんな画像として撮影する事が出来ないでいる。


 今年、 北海道で撮影したものも締りのない、こんな絵になった。


 背景画像(光源)を変えて撮影すると、 もう少し見やすい絵になる。


結晶の縁に画像処理して黒い線を加えて見た。
これでは下手なお化粧で、素顔の方がマシな感じ!


 この黒い線はiPadで使用している[ PixsPray pro ] なる画像処理ソフトの [ Art ] > [ Sketche ] 機能で 鉛筆でのスケッチ風な画像に変換し、 ”PictBear” ソフトを使用して元のカラーの結晶画像と乗算・演算させた物なのだが、 美しい画像とはとても言えない状態だ。

 もう一つおまけに、 もっと単純な形をした雪の結晶に対して同じ処理をした結果を見ていただくと、


これなら、 クッキリ感が増したと絵と言えるかな?


 以上はiPad用の安い画像処理ソフトや、 無料の ”PictBear”なんてソフトでの処理結果な訳で、 「画像処理の定番ソフト”Photo Shop” を使用したら、 どんな絵が作れるか?」

 そう思ったから、 昨日は無料体験版のソフトをDLして、 使い始めて見たのだが、 使用経験のほとんど無い僕の様な人間にとっては、 ”Photo Shop”は、 思うように操作するのが難しいソフトです。 でも体験期間の残り6日間に、 もう少しいじってみるつもり。
 
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百万円・旅の費用提供話を断ってしまった俺

2017-02-16 06:35:21 | タナカ君的日常
豪華寝台列車「瑞風」、予約倍率5.5倍 JR西日本

2017/2/13 21:10

 西日本旅客鉄道(JR西日本)は13日、6月17日から運行する豪華寝台列車「瑞風(みずかぜ)」の初回(6~9月出発分)の予約倍率が平均5.5倍になったと発表した。最高倍率は6月21日出発の山陽・山陰を2泊3日で周遊するコースで、1両丸ごと貸し切りになる最高級「ザ・スイート」(2人利用で1人120万円)の68倍だった。


 つい先日の新聞記事。それを読んでいた妻が 「凄いわねー!、 2泊3日で120万円、申し込み倍率68倍ですって 」と声を掛けてきた。 それに対して 「 俺に自由に使える百万円あったら、 別の事に使うな 」、 「 旭岳温泉の宿に泊まって、 大雪山で雪の結晶撮影だよ」、 「一泊2万5千円で1ヶ月だと75万円、 飛行機が4万円、 ロープウェイに毎日乗ったとして9万円 」、 「百万あれば、 一ヶ月北海道に居られるな」 そんな風に応えたら・・・

 「私が百万円を出しても良いわよ」

 「明日から出かければ」 

 と突如言い出し、 更に続けて・・・

 「貴方だって、 何時まで身体が自由に動けるか判らないんだから、
  出かけるなら、 今の内よ!」

 「 それに、 貴方が居ないほうが、 家の中が片付いて、
   気分が良いんだもの 」

 「 この間、 北海道から帰って来た時、 家の中が
   綺麗になって居たでしょう? 」

 「 それが、 もうこんなに散らかって居るのよ、
   嫌になっちゃうわよ! 」
 と来た。

 そんな話に乗って、明日から北海道に出かけたら僕もなかなかの者だけど、 今すぐにまた雪の降る所に行っても、 「 何をどうして見たいか? 」 具体的な撮影プランと言うか実験プランが無いものだから、 「百万円・提供するから、 直ぐに旅に出れば 」 そんな妻の申し出を断ったのでした。

 しかしねえ、 そんな気持ちが在るのなら、 「夏の間に3ヶ月近くも安曇野に出かけて独りで暮らす時の僕の滞在費用、 そっちにもっと資金提供してくれれば良いのに」 そう思ってしまいます。  今の所、借家の家賃は僕の小遣いからの支出、 電気・ガス・水道の光熱費は妻の負担になっているのですが。
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サイズの大きい 雪の結晶

2017-02-14 20:54:41 | 雪の結晶撮影
 2月5日に旭川郊外で出会ったサイズの大きい雪の結晶、 それは直径が7mmほどもあったのだ。 そのことは出会った翌日の記事にも書いたけれど、 僕の撮影用試料ステージに載せると窮屈さを感じる大きさだった。

 そもそも長野県や群馬県のスキー場近辺に降る雪の結晶のサイズは2mm前後の事が多くて、 大きい奴でも3mm超がよいところ。 そんなサイズの雪だけを相手にしていた僕は試料ステージのサイズは16mmΦの穴があいた銅ワッシャーで作った試料ステージで何も問題無かったのだ。


 その時の7mmもあった大きな雪の結晶


普通の2mmの雪の結晶


 その後も3日間、 北海道に居続けたのだけど、 あの大きさの雪の結晶には出会わなかった。
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証券投資

2017-02-13 10:38:36 | タナカ君的偏見
 この所の証券会社のコマーシャルは投資信託系の金融商品にシフトしている様に感じる。 プライムニュースの中のTVコマーシャルでは大和証券のファンドラップなんかが目につくし、 僕が利用しているオンライン取引・松井証券のTop画面では

「20年前の借りを返してやる!

    ・・ えっ何それ?

       投信工房 」


 こんなキャッチコピーの広告が流れている。


 日本の空前の不動産バブルからは30年近い年月が経過したし、 21世紀初頭のITバブルからは未だ20年経過していない。 だからこの広告の言う所の20年前とは 40代に証券投資に手を出して失敗した経験を持ち、 「今は60の定年を迎えるか既に迎えている」 そんな年代の人々の貯蓄やこれから手にするであろう退職金をターゲットにした物ではなかろうか? と推測するのだが、 どうだろうか?

 ところで株価が乱舞する 「◯☓バブル」 現今の株価の高値を出現させているトランプバブルだって、 何れはしぼむ時が来ると見ておいて間違いない。 特に今回は「NY市場で初の2万$台乗せが実現した」と騒がれているが、 トランプ大統領が人材として登用しつつある中には、投資会社として有名なゴールドマン・サックス系の人物が6名も居ると聞けば、 「彼等ないしは、出身業界の演出による、一時の賑わいで終わる可能性が高いだろう」と身構えてしまうのだ。

 まあ身構えて手出しを控えているだけでは利益を得ることは出来ないのだけれども、 想定外の損失を出すことは避けられる。

 金の掛からない趣味を持ち(僕の場合は公民館での囲碁対局)、 少し金が掛るけれど、 電車に乗って高尾山辺りを歩き、 もっと金が掛るけれど、 北海道まで出かけて雪の結晶の写真撮影にうつつを抜かしているのだが、 年間1万なにがしかの医療費支出(健康保険の保険料はそれより数倍以上多い)で済んでいるのは健康な身体のお蔭と感謝しているし、 その根源となる食事や洗濯などで日常生活を支えている妻への感謝でもあるのです。

 そんな生活をしている自分には、 「世の中には金が儲かる投資話に資金を投じて焦げ付いたり騙されたりする人のなんと多い事か?」 と感じるニュースがやたらと多い。 勿論、 ニュースに取り上げられるのは世の中的には珍しい(少数例)からかも知れなくて、 大した事は無いのかも知れないが、 近年のオレオレ詐欺では被害総額が400億円を超えているなんて話を聞くと、 「小さいけれども、一つの産業としての活動規模だな・・・」 なんて風に思ってしまう。

「証券投資」のタイトルで書き始めたこの文章、


 最後に、 日経チャートに安倍のミクスとトランプ効果の曲線を当てはめた図を置いて、筆を置く。

 そうそう、 ESCAとかJAMPとか略号を書かれても何じゃそれ? の人が多いだろうけれど、 僕の働いていた会社のそんな名前で呼ばれる分析装置では近接する分子や原子のピークをこの様に分離したスペクトルとして信号処理するなんて事を日常的にやってる人達が居ました。 

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朱鞠内湖@北海道

2017-02-12 12:28:46 | 国内旅行と山歩き
 朱鞠内湖は北海道北部地域、 士別や名寄の西に隣接する幌加内町の北の端にある人造湖だ。 日本での公認された最低温度記録地点は同じ北海道内の「陸別」と記憶していたが、 それは公認観測点での話で、 朱鞠内ではそれを下回る温度が記録されているのだそうだ。

 さて雪の結晶撮影の話にかまけて、 朱鞠内の風景写真などは放ったらかしておいたけれど、 そっちの方が知りたいよ! と言う人も居るだろうから、 今日はそれを載せて置きます。

冬の時期の朱鞠内湖への主要な訪問客は氷上でのワカサギの穴釣りだ。 訪れている車のナンバープレートの大半は旭川ナンバーだが、 中には札幌ナンバーの車もありました。


 そんな釣り客用の駐車場として除雪されたスペースは結構広大なものでした。


 湖畔には釣り客に対応する漁業組合の管理小屋、 そして宿泊客を受け入れる「レイクハウス・朱鞠内」がありました。

僕が到着したのは月曜日の6日、 釣り客も少なく駐車スペースもガラガラに空いていました。 宿も6日は僕一人だけ、 翌日の火曜日には4人組のグループが同宿の客となりました。 雪景色の撮影目的で北海道を訪れた神奈川からの人たちでした。

 宿は湖岸から300mほど離れた高台にあり、その宿の廊下の突き当りの窓から見えた朝の湖の風景です。
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冬の北海道 ドライブ旅行

2017-02-11 11:11:11 | 国内旅行と山歩き
 2月3日~8日にかけての北海道での雪の結晶撮影行はレンタカー利用によるドライブ旅行でもあった。 その時のレンタカーや道路の様子を書いて見る。

 主要な目的地は旭山動物園などを含む旭川市内観光、 幌加内町・朱鞠内湖湖畔での雪の撮影であり、 おまけ的に大雪山・旭岳ロープウェイ、 美瑛町の雪景色見物等で300kmほどの行程をドライブした。

 夏の時期の北海道ドライブは道内を縦横十文字、 そして外周グルリ的に走り廻った事があって快適そのものだったが、 雪道となる冬場の道路の運転がどうなることか?  まあ札幌雪まつりの時期に観光バスで紋別まで流氷見物したり、 糠平温泉や層雲峡を路線バスで巡ったりして、 「除雪された道路は車の運転に特に支障は無さそう」 との感触はもっていたけれど、 山間部の朱鞠内湖へのルートの除雪状態がどうなって居るか? 不安もあった。

 旭川空港でオリックスレンタカーから借りたのはホンダのフィット、 スタッドレスタイヤ、 四駆、 ハイブリッド仕様の車だった。 冬季のWeb限定だかどうだか良くは判らないけれど、 一日当たりのレンタル料金が4000円を少し切るお得な料金で借りられた。

 旭川に到着した日から3日間は旭川市域を走り廻っていた。 陽射しがあったりもしたがほとんど曇り空、 弱い降雪もあったが、 積もるほどの量では無かった。 除雪済みの道路では黒いアスファルトの路面が完全に出ている場所もあちこちにあった。

 3日目には旭川から高速道路で士別まで走り、 そこから国道40号線で名寄まで走った。 高速道路の路面は完全に舗装面が出て居る状態だった。 名寄までの国道も除雪が行き届き、 ピヤシリスキー場入り口近くに在るYHになんの問題も無く到着した。

 4日目YHをチェックアウト後、 「雪質日本一」 を誇るピヤシリスキー場を訪れた後、 風連町まで国道40号線を戻り、 道道729 を西進して朱鞠内湖脇を走る 国道275 まで登り、 国道275 を更に西進、 道道528 へ分岐して朱鞠内湖西岸のキャンプ場近くにある宿泊施設「レイクハウス朱鞠内」に至ったのだ。

 こんな旅程の中で見た道路の様子を写真でご覧いただこう。


除雪された道路の状況 道道729から796分岐付近
「夜間の除雪はしていません」と表示された道路は多い


道幅表示の下向き矢印@ピヤシリスキー場


路面に散布された滑り止めの小石
朱鞠内湖・湖岸 国道275


 と言ったような塩梅で、 天候が良くて除雪も行われた道路は問題なく走れました。 ただし、 最終日、 東京への最終便に乗るべく18時を廻った時間に空港へ向かう途中、 信号で停止していた僕の前の車高の低いスポーツタイプの車が発進する時に車が道路に対して斜めになり、 それに対するハンドル操作が適当じゃ無かったのだろうけれど、 次に逆方向の斜め姿勢になったりしながらやっと走り出しました。 マイナス10℃を下回る夜間の気温では路面凍結がある事を忘れてはなりません。

 僕の借りたレンタカーのフィットにはタイヤの横滑りを検知して表示する機能がついていましたが、 その警告表示ランプを4回ほど点灯させた記憶があります。 「走るのに問題は無かった」 と言いつつも 「滑りやすい箇所はあちこちにありました」 と言っておきます。

 また朱鞠内の宿を離れる際に従業員の女性に 「旭川に戻るルートで一番お勧めはどれですか?」 と聞いたところ、 国道275を南下し、 国道239で士別市へ抜け、 士別からは高速道路の利用を勧められました。 僕は高速料金をケチろうと考えて居たのですが、 「国道40号は大きなトラック等も多く、 そんな大型車の通行で圧雪された路面は凍結して滑りやすい場所もあって危険」、 「ルートの途中には上り下りの勾配もあって、 絶対に高速の方が運転し易いです」 そんな意見を聞かせてくれました。

 僕も「千円程度の高速代をケチって、 最終日に事故でも起こしたら、 その方が高くつく」 の意見に納得して高速を利用しました。

 その御蔭で、 昼食には同宿した方から教えてもらった鷹栖町の「山恵」なるレストランで鹿肉料理のランチを食べたり、 美瑛町に足をのばし、 展望の効く丘に登ってTop写真の「ケンとメリーの木」に立ち寄ったり、


 暗くなり始めた旭川駅前ではチェーンソーや電動ノミなどが散乱した氷像彫刻の現場を見たりと、 余裕たっぷりの時間が得られたのです。
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雪の結晶の見え方と背景画像

2017-02-10 19:57:31 | 雪の結晶撮影
 朱鞠内湖・湖畔での雪の撮影はマイナス7℃を下回る温度で行う事が出来、 結晶の型崩れを余り気にせずに同じ雪に対して、 背景画像を変更した場合の効果を見る事が出来た。 撮影した画像がどう見えるか? それは背景画像だけでは無く、 カメラ側から照射する光源の色や明るさも大いに関係するのだが、 今回の実験ではそれは青色LEDを同一電流でドライブした実験結果です。







 

 実はこの背景色の中で雪の結晶のクッキリ感が得られない事に対して、 僕はどうして良いか判らなくてイライラしています。 今回の実験はそれに対する解を求めるためのものでも有ったのですが、 まだどうしたら良いか? 全く判りません。 誰か教えてくれる所か人は居ないかな? 

 差し当たって新宿のオリンパスプラザにでも行って話を聞いて見ようかな。
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朱鞠内湖で撮影した雪

2017-02-08 07:32:19 | 雪の結晶撮影
 雪の結晶撮影@北海道も今日が最後、 朱鞠内湖を後にして、 旭川を夜の便で帰宅します。

 昨夜はチラつく程度に降っていた雪、 今朝未明に宿の外に出たら、 今回の旅行期間中では最大の降雪となって、 車の屋根は10cmほどの雪で覆われ、 今も降り続いている。

 当然、 結晶写真にトライすべく準備を開始してみたけれど、短時間で雪が重なりあってしまうので、 雪を掬い取る作業も大変。 さらには、 降る雪が多すぎて、 苦労して筆先に乗せた一片の雪に、 他の雪が襲いかかる様に乗りかかって来てしまうので、 今朝の撮影は諦めました。


 とにかく車のハッチバックドアの下に居て、 手にした紙切れを空中にさしだせばものの10秒ほどで、この様に雪が乗って来ました。

 ところで北海道の旭川や朱鞠内湖周辺では 「曇、 降水確率40%、 降水量0mm 」 そんな天気予報でが出ていて、 空にはぼんやりお月様が見えている状態の中を雪がちらついてくれ、 何度もシャッターを切る事が出来ました。 雪の結晶撮影目的なら、 そんな気象条件の方が良いのではないかと感じています、 贅沢だけれど降雪が多すぎる時には上手く写真が撮れません。



白黒写真では結晶内部に空気の泡があったり
表面に付着した細かな粒々があると判かる





 今回の撮影行の中から選んだベストショットがTop写真な訳です。 それを昨夜Lineで送ったら、 なんと今朝早くの時間にこんな褒め言葉の返信がありました。 嬉しかったです。 


 これで夕刻までに事故無くレンタカーを返却して、 飛行機に乗れば今回の旅は終了します。
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雪の結晶 採取実験

2017-02-07 14:09:37 | 雪の結晶撮影
 ここ朱鞠内湖の湖畔の宿で2日目を迎えた。 朝から陽射しがあって、 雪は降っていない。 しかし日陰の雪面には昨夜に降った雪が結晶の形を留めたままに降り積もっている。

 そこで降り積もっている雪面から雪の結晶を選び出す実験と、 名寄のYHで急遽制作して、 まだ使っていない広角試料ステージの使用実験を始めた。

降り積もっている雪面から雪の結晶を選び出す方法


 これは名寄近郊のYHのオーナーさんが提案してくれた方法の変形手法でもあるのです。 オーナーさんの提案と言うのは 「雪面の雪を手で掬って、 空中に放り投げたらバラけて一つ一つの結晶状態になってくれる」 そんな現地の人ならではの体験から出た方法でした。


 実際にやってみた方法は、 結晶の見える雪面に黒い布を置き、 脇から雪面に息を吹き付けて空中に舞い上がらせ、 布に落ちた雪の中から細筆で掬い取る方法です。


 なるほど、 筆で掬い採れるほどにバラけて布上に散ってくれました。


 息吹きかけ選別によって採取した雪画像-1


 雪面で一晩経過したこの雪は樹枝状部分の枝の融解がかなり進み、 見すぼらしい姿になっています。

 しかし、 それなりの姿を留めているものもありました。


息吹きかけ選別によって採取した雪画像-2




 とにかく雪面はこの様に絡みあった雪の状態ですから、 筆先だけで一片の雪を掬い取るのは至難の技なのが判るでしょ。

 ですから、 息を吹きかけて空中に舞い上がらせる選別方法は使えると感じたのです。 もっとも、 北海道の軽い雪だから使える選別方法かも知れませんが。



広角試料ステージの使用実験

 名寄のYHで制作した暫定広角試料ステージ(Top写真)、 それは52mmΦのフィルターにラップフィルムを張ったものです。 この方法は僕の初期の撮影装置で用いた方法です。

 試料ステージベースには対角線が50mm程度の長方形の穴を設けました。 ベース部分の素材は四角い隔壁が連なった作りになっているプラスチック板です。 旅先でカッターナイフだけで角穴を明けるには、 こんな材料で作るしかありませんでした。 一枚だけでは、撮影用のデジカメを乗せたら撓んでしまうので、 隔壁の方向が直交する形に2枚を作り、両面テープを用いて貼り合わせ一体化し、 強度を持たせました。

 こんなあんちょこステージでも一応撮影が出来ました。
 その写真が 5枚目に掲載した 「雪画像-2」 なのです。


 さて、 今は午後の2時を廻りました。 朝あった陽射しは無くなり、 全天曇り空になっています。 最後の夜です。 今のうちに休憩して置いて、 北海道での最後となるであろう今夜の降雪と写真撮影に備えます。
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