大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

●●情報も含めた速報です●●( 詳しくはそれぞれご確認を)

6/17 イソヒヨドリとコアジサシ

2011年06月17日 | Weblog
 さすがに梅雨の季節。空模様が安定しない。城南地区人工川の周辺のアジサイが満開。アジサイにはカタツムリがきまりもの。

 過日、カタツムリはせっかく育てた庭の草花を食べるので困るとの話を聞いた。
 一瞬驚いた。アジサイとカタツムリは梅雨の時期の風物詩。大変好ましい印象を持っていた。まして、絵本や童謡に出てくるあの可愛いキャラクター。
 でも立場が変わると違う。決して皆に好かれている訳じゃない!そうだったんだ。

 空堀に着くと数羽のツバメが飛び回る。離れた所から見ていても、飛び方が違う印象の奴も見える。
 後になって 「あの時なんとなく違うと思ったんだけど?」 と後悔しないように、よく見えるところまで遠回りして探すと、石垣の角に3羽の幼鳥がとまって、羽を震わせて餌をねだっている。
 そうか!飛び方が違うと感じたのは、幼鳥だったからなんだ。

 空堀の角の、いつものところでイソヒヨドリを待つ。しばらくすると♂が現れる。いつののように石垣の角にとまっている。やがてその先に移動、飛んで前の木の梢に、再び飛んで少し先のサクラへ。黒くなったサクランボを食べて石垣へ。
 結局7:57に現れて 8:15に何もくわえないで飛去してしまった。♀はその間見られず。

 これまでムカデなどをくわえて飛んで行ったのに。いよいよ親から独立したのだろうか。私の記録では5月24日から餌を運んでいる。※1 在巣期間は20日くらいとされていることから、巣立ちは先の土日あたり。
 イソヒヨドリは※2 晩成性の鳥でその後給餌を受けて育ち、そろそろ独立する時期をむかえたのかもしれない。巣の観察は一切なく、親の行動から推定している結果ではある。

 ちょうどこの時メールをいただき。イソヒヨドリ♂が10:58に虫をくわえて飛んで行ったとのこと。
 大体のイメージで言えば、4月24日孵化。5月12日巣立ち。現在巣を離れた場所で移動しながら親の給餌を受けている。
 私の資料では、イソヒヨドリの※3 育雛日数が分からない。何日くらい親から給餌を受けるのだろうか?ご存じの方は教えてほしい。

 第二寝屋川ではコアジサシ3羽が大阪城新橋のあたりを飛び回る。時に垂直に飛びこむが失敗の様子。やがて下流方向へ飛び去る。
 ササゴイが飛び出して対岸へ飛ぶ。

●今日の観察種。情報含む。
 シジュウカラ、カワウ、ツバメ、イソヒヨドリ、コアジサシ、ササゴイ、キジバト、ヒヨドリ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス。

※1在巣期間=ヒナが孵化してから、巣立ちするまでの期間。イソヒヨドリは20日間くらい。

※2晩成性(ばんせいせい)=孵化したとき目が見えず、羽がない状態で、動けないもの。一本立ちするまでは親の世話を要する。最近よく目にするシジュウカラがこれ。
 一方、早成性(そうせいせい)のヒナは、孵化したとき目が見えて、羽が生えていて、歩けるもの。早成性のヒナでよく分かるのはニワトリ。ひよこは孵化してすぐに出て走り回る。

※3育雛日数=ヒナが孵化してから、親から離れるまでの期間。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする