楽しい日々

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刃物金物

2017-07-24 23:59:53 | むかしばなし
戦時中を過ごした世代は どうも刃物の切れ味を気にしない傾向がある感じがしています。
詮索しすぎかもしれないが 金属の供出でハサミも包丁もよいものはお国に供出し
女子供が使う道具はなかったのではないかしら。
力任せで切る習慣があって 豊かに育った自分の感覚と違うと感じたりするのです。

でも そんな親たちで育ったので 購入したものはなかなか捨てられません。
歴代の金物は あらかた手元で保管しています。

引っ越しを重ねて 大工道具は トンカチ のこぎり カンナ
ニッパ プライヤー 手動ドリル など 一通りあるのですが
なかでも 不満だったのに捨てられなかったのが ペンチです。
8ミリほど口を開けてくれるだけで かくかく握りが固く プライヤーやレンチで
どうしてもできないとき しかなく使ってきました。

ところが 本日 このところのお気に入りの 包丁を使用都度あぶり
紙で刃をこする手法から ひょっとしてと 思い付きを実行しました。

全開とはまだいきませんが ペンチの口が大きく開くようになりました。

方法は ペンチの挟む部分を あぶります。
一度に焼くのではなく 温めを数回に分け 開けたり閉めたりしながら あぶります。
これだけでも 錆が改善しました。
さらに 名刺のような紙で ジョイント部分を光るまで磨きました。
丸くこすり合わさる重なる部分です。

いやはや 捨てずに来たペンチがお気に入りになあったのです。
これで ペーパータオルの芯抜きが楽になります。
ペーパータオルは 内側から使いたい人なので いつもペンチで芯抜きしていたのです。

百円で気軽に道具がそろう世の中ですが 生産工程で消費されるエネルギーは
お金では評価できません。
力任せで包丁を使う世代から 見習うべきは見習い 道具を作った工程を大事に考える必要も
あるのではと 思っているのです。