第31話|機動戦士ガンダム ザンジバル 追撃!
この回,中学生時分に「カセット」に再放送を録音しては,何度も聞いていた。もちろん,ラジカセとTVをケーブルでつなぐのでなく,「ラジカセとTVの音声部分」はGアーマーよろしく「合体」状態である。
激しい再生回数がいまだに台詞回しを覚えている。シャアがいう「我ながらそう”は”思うよ」という独特の言い回し。もしかしたらセリフのミスかもしれないが,それさえも覚えていた。
ビグローは映画編では出ていなかった(小さく出ているらしいが目視できない)ので,なおさらなのだ。トクワン大尉の戦い方など,非常に興味深かった。
だが,21世紀のいま,なにより評価されるのはブライト艦長である。
どうどうたる指揮。ミライさんとの呼吸もあっている。スレッガーが生意気なことを言っても「指揮権は私にある」だと。そうなのだ。年齢でなく階級がものいうのだ。
ブライトについて,本当についこの間までそれほど注目しなかったが,いざ自分がこうした指揮権を発動せざるを得ないとする場面に何度も直面するようになった最近,「あなたは年上だが指揮権は私にある」の意味はとてつもなく響く言葉である。
緊急事態宣言の効能で,僕には交渉・判断を求められる場合が増えているように思う。いや,それでいままでよりグッタリ疲れてしまうのであろう...。事実,5月になって疲れが抜けない状況が多くなった。
しかしながら,ガンダムのおかげで何かが吹っ切れたところもある。
会社の五月蝿い年上だけの連中には「指揮権は私にある,いいですな」とでも言っておこう。もう,実績は十二分だと自分を讃えてもよいはずなのだ。
コロナとの戦いはまだ続く...。