温泉レポートでも触れたが,このマンガが7巻まであったので一気読みした。
1巻目では,なかなか相手にされない主人公・黒沼爽子の話がメイン。そこに風早(かぜはや)なるイケメン男子が現れる。
イケメン男子は性格もイケていて,爽子にいろいろ世話をする。
そして爽子には友人もでき,そこから三角関係みたいな話やら,女子同士の話やら,まるでそれは,いままで僕が聞いてきた「女子のブラック友好関係」そのものだった。
発行されたのが2006年。つまりはガラケーの時代で,LINEもツイッターもない。メールと電話だけだけど,すでに面倒な話ばかり。
初印象は,「おお 絵に癖がないから自分でも読めるかも」というところだったが,そう甘くなかった。
これが,20代の僕なら読まない。30代で読むかもしれない。50代なので読まなければならなかった。
女子特有といわれる人間関係(といろいろな女性からアドバイスを頂いている)。
幸い,僕の仕事仲間(と自分で思ってきた)女性陣はみなサバサバした素晴らしい女性達ばかり。そんな彼女たちがこのオズマにアドバイスをしてくれるのである。
「こんなにサバサバしている関係(たとえば上司と部下とはいえ普通に呑みに行く)のは,自分ぐらいですよ」と。
実際そうだった経験がある。
20代後半の頃,誤解されたことがある。細かいことは忘れたが「飲み会,なんで私は誘わなかったの」みたいな話だ。その人はいつ誘っても来ないのでもう誘うのやめよう,と自分が決めたあとだからビックリだった。どこで話が漏れているんだろうって...。
そんな面倒くさい人間関係が嫌で,おかげで逆に「仕事は仕事の関係」として割り切れる女性陣に感謝しているのである。
しかし,最終巻までなくてよかった漫画だったかもしれない。
それでも,7巻読むのに2時間チョイって早いよな...。『ゴルゴ13』なんて世界地図とにらめっこしながら読むときがあるから...。
作品にもよるのだと思うけれど,女子・思春期漫画には到底馴染めない。ウン,中年おやじは相手にしていないだろうけどね。