オズマの部屋 -バス釣り・政治経済・クルマ等-

「バス釣り日記」が主題。色々な話題を中年オヤジが持論で展開。「真実は孤独なり」を痛感する日々。

【Fishing to Bassing】いま観ても「考えること」の重要さがわかる傑作。

2023年04月14日 05時00分00秒 | オズマのバスタックル

【スペシャル1】フィッシングトゥ バッシング下野正希/伝説の始まり幻の初回!/今江克隆/JBTAトーナメント ダイワカップ第5戦河口湖 Fishing To Bassing Special Ⅰ



 日本の「バス釣り」が「バスフィシング」に変わっていく大きなきっかけとなっているのが,この作品集だと思う。

 当時,「毎月バス釣りだけの話題でVHSビデオが発売」されるというだけで大騒ぎしたもの。でも,一度買ってみたら,インターネットなどなく,簡単には得られなかったトーナメントの情報などもあり,純粋に楽しかった。

 よく覚えているのは,自分が20代の厄年になって十二指腸潰瘍になり,仕事のプレッシャーにもがき苦しんでいた時期に発売され始めたこと。いまはなき「新宿サンスイ」で,いつも病院帰りに買っていた。当時は残業代がフルに出ていたし,まさに買い漁っていた時期だ。

 下野プロは当初から「このビデオなんて,一年分買ったらあとは全部同じことの繰り返し」と言っていた。まさにそうだったのが当時の水郷。霞ヶ浦に人は少なく,出島・崎浜・小高干拓など,本当に広い場所に,いま考えると「どこにでもバスが居た」時代。

 そうはいっても,1日30匹はアタリマエの釣りの中で頭抜けるには「何か」が必要だった。自分では早期に始めた「新規ポイント開拓」だけでなく,「ヘビキャロの導入」などでかなり「釣れる」ようになった記憶がある。

 バス釣りを始めて2023年のGWで35年が過ぎる。一つの魚種にここまでハマるとは思いもしなかったが,それはやはり「ルアー」ならではの面白さがあるからだろう。「操作」してのルアー。どんなルアーであれ「操作」がある。だから,少なからず釣果に差が出る。

 メトロリバーに移籍して初年度,非常に「バスフィッシング」では苦労したが「バス釣り」ではよい経験の連続だったのではないだろうか。激流で釣れること,台風後の爆釣,かといって,いわゆる「バス釣り日和」な曇天ではあまり成果が得られないなど,本当に多くのことを経験している。

 こうして,「バス釣り」が自分なりに考えての「バスフィッシング」になることを下野プロは説いていた

 ただ,作品としてはタックルが猛烈に古いし,琵琶湖の岸釣りなんてどうなっているのかまったくわからない。それでも「ああ,そうか」ということはずいぶんある。

 それにしても,ツイストバスターとABSもなく,さらにSBLもないからスピニングは「グワングワン」回る,いまでは絶対使えない代物だった時代。ベイトリールだって,当時の最軽量は初代メタニウムXTの225gだったはず。

 時代の変遷を追っていくととんでもない時間がかかるが,時間がある人はどうぞご覧になってみてください。


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