オズマの部屋 -バス釣り・政治経済・クルマ等-

「バス釣り日記」が主題。色々な話題を中年オヤジが持論で展開。「真実は孤独なり」を痛感する日々。

【矢口高雄・ニッポン博物誌】自然描写に手抜きなし。これが三平と併行して作られていたとは!

2024年02月09日 00時00分00秒 | オズマの読書感想文


本屋で見つけてネットで購入。

 また蔵書が増えてしまった。なぜなら,本屋で立ち読みできて,「これは読まないと」となったからである。

 驚いたのが,この作品の連載期間。小学館・少年サンデーに昭和53年頃から連載されていたようなのだ。

 その当時は,いうまでもなく講談社で『釣りキチ三平』大絶賛中だったわけである。

 矢口先生は銀行員の経験が生きていて「原稿締切をしっかり守る」ことも有名だったが,40歳当時のパワーをまさに見せつけられた


ネコだけでなくこの草木の生き生きとしたところ。匹敵する漫画家はいない。

 まだ最初の数話を読んだだけだが,まさに「生きた経験」がなせる技のオンパレード。

 巷間,『釣りマンガ』はあれど乏しい自然描写。ルアマガに連載されている作品など足元にも及ばない。バス釣りしか経験がないような著者ではやはり「自然」は描けないのだ。

 雪に苦しみ,呪いさえもした矢口先生。ど田舎で辺鄙で,生活格差が歴然とあったからこそ,その闘志が作品に生きているのだろう

 秋田のマンガ美術館,それにしても楽しいところだったので,2日間ぐらい朝から晩まで読み漁ってみたいものだ。もう,釣りは1日だけでもいいかも。どうせ金網水路しかやらんし(笑)。


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