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『日曜討論』を毎週,家事をやりながらラジオで聴いている。
今回は,減税等を含めた「経済対策」だからだということかもしれないが,未だ「教育への投資」をまともに語った政治家に会っていない。
たとえば,公明党の山口那津男は東大出身である。東大を出たからこそ・厳しい入学試験を乗り越えたからこそ,論理的に話すことができているということに,ご自身気がついていないのか
何かと「デジタル化」「構造改革」といえば響きはよいが,まったく付け焼き刃の対策。
失われた30年は「教育への無関心」が招いた事実である。
「教育への無関心」とは,さらにいえば「勉強が将来,何に役立つかわからない」から勉強しない,という子供の戯言と同じだ。
たとえば,「将来,どうなるかわからないからこそ教養が必要」で「歴史を学んで同じ過ちを繰り返さない」ことが,勉強の意味の一つのはず。『寅さん』だって満男に答えていた,江戸川で。
自分が学生時代というか,高校まででも,こうしたことに答えられる公立学校教師は皆無だった。僕が不勉強だったせいもあるが,こうした説教をされたのは,高校2年から通った補習塾だった。そして,目が覚めた(が,また眠っている
)。
いつの時代の若者も「なぜ勉強するのか」の意味に苦しむ。そうでなく,その意味を語り,意義を伝える教育こそが重要なのだ。
目先のお金より,若者への投資をしなくてどうするのだ。
成功している政治家・評論家は,自分の「恵まれた学歴」を誇ってよい。そしてその「意義」を改めて世間に問うてほしい。