伊勢と志摩の境界である逢坂峠の志摩側に猿田彦の森と呼ばれる森があります。
伊勢道路が整備される以前は磯部街道と呼ばれる街道があり、
伊勢から志摩に行くのに多くの人が、その森を歩いたそうなのですが、
今は、その森の下に志摩路トンネルがあり
多くの人は知らずに通り過ぎていることになります。
そんな猿田彦の森なのですが、伊勢参宮名所図会にも載っていて
描かれている御神木が今でもあるということです。
猿田彦の森へは天の岩戸神社の水穴から風穴に歩いていく道の途中にある鳥居をくぐり、
今は歩く人のいない、その鳥居の道が昔の街道になります。
窪んだ街道跡は、はっきりとはしているものの
倒木と落ち葉で、まともに歩けない・・・
そんな山道を構わずに進んだ先に
伊勢参宮名所図会に描かれた御神木があります。
古い灯籠は明治22年、新しい方は昭和47年となっています。
御神木の前に置かれた石碑
御神木の半分は皮がはがれていて、まるでキメラのようです。
雷にでも打たれて半分が死んでいるんですかね?
伊勢参宮名所図会が描かれた 江戸時代から、この姿のはずなので
それにしては元気です。
さらに進んでいくと、もっと大きな木がありました!
この森は天の岩戸神社の境内だと思うのですが
大木が何本もありました。
昔の人は、これらの大木を横目に歩いていたんですねぇ・・・
さらに登って、ちょうどトンネルの中間の真上あたりが逢坂峠
伊勢と志摩の境界で神宮の森との境界
↑逢坂峠
神宮の森を管理する人しか車で入らない道路が交差していて
ちょっとした広場になっていました。
一般人は、ここまでだそうです。
このまま、まっすぐ進むとまた伊勢道路と合流して、
やがて内宮に到着するはずです。
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