こちらは換羽最終段階のキング。
首巻きファーのような残り羽と、クチバシ周りがオシャレですね。
その奥にいるのは、換羽を1回飛ばした個体。
換羽個体はたくさんいたのに、なぜかこの個体は「オトナになりつつあるヒナ」と決めつけられることが多かったです。
旧羽の傷み方が激しく、茶色なのが目立ったからでしょうか。
近頃のペンギン情報番組のおかげで、ヒナの姿が成鳥と全く異なることが広まってきました。
ヒナのもこもこ羽が抜け落ちるとオトナになるということも。
で、ヒナの羽が抜け替わるという部分だけ了解して、換羽最盛期のキングを「ヒナ」と思い込む人が続出しているようなのです。
けれど、数年前までは、もこもこ茶色ヒナを「お年寄り」と思ったり、換羽状態を「皮膚病」と見る人が多かったものです。
ペンギンのことが少しは広く知られるようになったと言えるかも?
キングの換羽では、これも新しくなります。嘴片。
キングペンギンの看板、美しいクチバシは、毎年更新するから美しさが保たれるのですね。
この写真ではぐにゃりと曲がっていますが、展示されている標本は、たいていクチバシについていたときと同じ形にきれいに剥がれ落ちたモノを使っているようです。
標本の手触りは、爪のような感じでした。見た目もそうです。
散歩の時にこれが落ちたら・・・?
あまり大規模な争奪戦が起こるとは思えません。その代わり、少数による深刻な争奪戦はあるかも。
たいていの人には、それが何なのかわかりません。(ただのゴミかも)
でもマニアには「値千金」の超レアものですからね。